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タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>

ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(6)

2020年9月10日更新

ロータスタウンのクルマ好きが集う「タウン・ギャラリー」。現在開催中の企画展は、ロータスタウンの“クルマのトラブル「もしも」マニュアル”のコーナーでストーリーの口絵イラストを描いている、イラストレーターのハピネス☆ヒジオカさんによる「クルマの顔」展です。今回は、日本初のスペシャルティカーと言われる『プリンス スカイラインスポーツ』(1962年発表)。年月を経てもなお魅力を発散する、そのワイルドなフェイス&フォルム。最近では、2016年から2017年にかけて日産グローバル本社ギャラリーで行われた日産・プリンス合併50年特別展示に登場し、注目されました。



令和の世の中にあって絶滅寸前かも知れないのが……「ツッパリ」ではないでしょうか。それも昭和な漫画に出てくるような、ナナメトンガリなグラサン(死語か)にリーゼントといういでたち。
そんなツッパリを思わせるクルマが、このプリンス スカイラインスポーツ。ナナメトンガリなグラサンを彷彿とさせるそのツッパリフォルムはインパクト大。並みのすれ違うクルマなら間違いなくそのカッコよさに凝視するか、逆にビビって目をそらすことでしょう。
日本のツッパリがウエストサイドストーリー的な海外のやんちゃグループのファッションの影響を経ての風貌だとするならば、このスカイラインスポーツはイタリアのデザイン工房とのコラボで生まれた奇跡のクルマ。しかも総生産数60台の選ばれし貴重な存在。ツッパリの中のツッパリなのです。
両者誕生から半世紀の時が流れて現代。さて、今の日本にツッパリが何人、このツッパリ顔クルマが何台現存しているのか……。
そう言えば、『今日から俺は』のドラマ化と映画化で昔懐かしいツッパリの人気が再燃している今、スカイラインスポーツも世間から再び脚光を浴びるのではないかと思っているのはボクだけでしょうか。(談:ハピネス☆ヒジオカ)



プリンス スカイラインスポーツ
60年11月の第42回トリノ・ショーで発表されたスカイラインスポーツは、日本車として初めてイタリアのカロッツェリアにデザインを依頼したクルマである。担当したのは、当時30代後半で、気鋭のデザイナーといて注目されていたジョバンニ・ミケロッティ。そして、プロトタイプのボディの製造はカロッツェリア・アレマーノが行った。流麗なイタリアン・デザインにどことなくアメリカ的なテイストを織り込んだそのデザインは、欧州においても大きな話題となった。ベース車はグロリアで、エンジンもグロリアと同じGB4型(直4OHV、1862cc)を搭載。吸気系の変更によって、最高出力は94psに増強され、当時の日本車では頂点に立つ150㎞/hの最高速度を可能にしていた。1962(昭和37)年4月に日本国内での発売を開始。値段はクーペが185万円、コンバーチブルが195万円で、今の価格に換算すると3,000万円にもなる。結局、2年後に姿を消すことになるのだが、生産台数はわずか60数台。まさに幻の名車と言うにふさわしい存在であった。
プリンス スカイラインスポーツ(クーペ)
全長×全幅×全高 … 4,650mm×1,695mm×1,385mm
車両重量 … 1,350kg
エンジン … GB4型 直4 OHV
排気量 … 1,862cc
最高出力 …69kW(94ps)/4,800rpm
最大トルク … 153N・m(15.6kgm)/3,600rpm
トランスミッション … 4速MT

ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(1)ホンダ ライフ ステップバン
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(2)トヨタ アルファード
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(3)スズキ ハスラー
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(4)フォルクスワーゲン ニュービートル
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(5)三菱 eKクロス
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(6)プリンス スカイラインスポーツ



【作家紹介】

ハピネス☆ヒジオカ:わいわいがやがやキャラクターいっぱいのイラストから、日常のシーンを切り取ったシチュエーションイラスト、お笑い系コママンガなど、企業広告、雑誌、web、TV、イベントを中心に活動中の大阪在住イラストレーター。ここロータスタウンでも『クルマのトラブル「もしも」マニュアル』などのイラストを担当。

 

 

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