ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」
タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>
2021年5月13日更新
ロータスタウンのクルマ好きが集う「タウン・ギャラリー」。現在開催中の企画展は、ロータスタウンの“クルマのトラブル「もしも」マニュアル”のコーナーでストーリーの口絵イラストを描いている、イラストレーターのハピネス☆ヒジオカさんによる「クルマの顔」展です。さて、今回は……約90年にも渡って自動車の歴史の中に名を刻み続けてきた、BMWのブランドを具現化する顔の個性「キドニー・グリル」に着目。来年発売予定の「i4」をメインのモチーフとして、ヒジオカ流の解釈で「キドニー・グリル」を描いて、語るという試みと相成りました。
BMWといえばドイツの高級車。その最大の特徴は正面顔にでかでかと開いた黒い穴2つ。「キドニー・グリル」と言うらしいですが、ボクにはこれが「ブタ鼻の鼻の穴」にしか見えないんです。
来年発売予定のEV「i4」に至ってはその鼻の穴がさらにえらいことになってます。EVなのでガソリン車のようにエンジンの冷却に使うことはないわけですが、デザイン的にかなり意図的に仕掛けていることは間違いないでしょう。BMWは、今や女性人気も高く、彼氏に乗っててほしいクルマでもあり、自分自身も運転したいクルマだそうで、モテモテじゃないですか!「i4」も当然かなりのモテモテとなるでしょう!!
で、考えてみました。これってアレですねアレ。ギャップ萌えってやつですよ。
カッコよくて、仕事もできて、中身もステキなイケメンなのにもかかわらず、どこか抜けてる。ご飯粒がほっぺに付いてるとか、虫が怖いだとか、ピーマンだけ食べられないとか、ちょっと音痴とか、これがそこらへんのオトコなら「ええ歳こいて、なんなのそれ!?」ってムカつかれるのですが、これができるイケメンだと、それはもはや逆に魅力の一つになってしまう。
高級車BMWはそのことを知ってか知らずか長きに渡ってブタ鼻ギャップ萌えを演出してきたのです。完璧すぎないところがクルマもイケメンも、むしろ完璧なのかも知れません。……とイケメンでもなんでもないオッサンは考えるのでありました。(談:ハピネス☆ヒジオカ)
BMWのデザイン・アイコン「キドニー・グリル」
BMWは、1933年に登場したBMW303から、今日のガソリンエンジン車・クリーンディーゼルエンジン車・プラグインハイブリット車のラインナップ、そして電気自動車(EV)に至るほぼすべての車両のフロント・グリルに、一つのデザイン・アイコンを組み込み続けてきた。それが「キドニー・グリル」である。「キドニー」は英語で「腎臓」を表し、「グリル」はエンジンを冷却するための空気取入口の名称だ。つまり、「キドニー・グリル」は、直訳すると「腎臓のように二つ並んだ空気の取り入れ口」ということになる。元々は機能的な存在として生まれたのであろうが、時代性のあるカーデザインの一つの要素として、「キドニー・グリル」は変化を遂げ、BMWファンにとってはなくてはならないデザイン・アイコンとなったのだ。
BMW「i4」
BMWは、2020年3月3日に、新型EVのコンセプトi4をワールドプレミアした。このiブランド初となるグランクーペは、「4」の数字が示すとおり4シリーズのEV版といえる存在だ。550kgのスリムなボディに、強力な電気モーターと高電圧バッテリーユニットを搭載したコンセプトi4は、最高出力390kW(530ps)を発生し、0-100km/hを4秒で加速し、200km/hを超える最高速度を達成したと伝えられる。また、その航続距離は最長600km(WLTPモード)に達するという。BMWは2020年9月10日、「ドイツ・ミュンヘン工場において量産車『i4』の生産準備が整った」と発表。i4は2021年から同工場で生産され、世界の道へと走り出すことになる。
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(1)ホンダ ライフ ステップバン
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(2)トヨタ アルファード
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(3)スズキ ハスラー
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(4)フォルクスワーゲン ニュービートル
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(5)三菱 eKクロス
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(6)プリンス スカイラインスポーツ
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(7)ダイハツ ミゼット
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(8)BMW i4
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(9)トヨタ ヤリス
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(10)三菱 ジープ
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(11)トヨタ サクシード
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(12)スズキ イグニス
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(13)「一番の顔は誰なのか!?」相撲トーナメント
【作家紹介】
ハピネス☆ヒジオカ:わいわいがやがやキャラクターいっぱいのイラストから、日常のシーンを切り取ったシチュエーションイラスト、お笑い系コママンガなど、企業広告、雑誌、web、TV、イベントを中心に活動中の大阪在住イラストレーター。ここロータスタウンでも『クルマのトラブル「もしも」マニュアル』などのイラストを担当。
タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>
「タウン・ギャラリー」では、キュレーターの独自の視点で選んだアートを連載で展示しています。時代に寄り添ったり、寄り添わなかったり、気ままな展開をお楽しみください…
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