ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」

タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>

ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(7)

2020年10月13日更新

ロータスタウンのクルマ好きが集う「タウン・ギャラリー」。現在開催中の企画展は、ロータスタウンの“クルマのトラブル「もしも」マニュアル”のコーナーでストーリーの口絵イラストを描いている、イラストレーターのハピネス☆ヒジオカさんによる「クルマの顔」展です。今回は、戦後の軽三輪ブームの火付け役となった『ダイハツ ミゼット』です。1957(昭和32)年にデビューしたのは、通称「バーハンドル ミゼット」と呼ばれるDK/DS型で、1959(昭和34)年に発売となったのが丸ハンドルのMP型。タウン・ギャラリーを飾るのは、後者のミゼットMP型です。



半世紀生きてるおじさん世代が、子供の頃にちょいちょい見たり乗せてもらったりして、「ひょっとしてこれ三輪だしボクでも運転できるんじゃないの?」と勘違いした小型三輪自動車と言えば、はい、そうです「ダイハツ ミゼット」ですね。
個人的には初期の1つ目ヘッドライト・三輪・バーハンドルのミゼットDK型(1957年8月発売)よりも、2つ目ヘッドライト・三輪・丸ハンドルのミゼットMP型(1959年10月国内向け発売)を懐かしく思い出すのですが……、はい、可愛いんですよね。
年齢を重ねて少し窪んだ目のようなヘッドライトや口角が下がってへの字なのになんだか優しい口のようなフロントバンパー。小さな身体にふぁさっとかぶった薄~い水色だか黄緑なほっかむりのような色。クルマの中でも圧倒的に遅いスピード。三輪なことでどこか不安定に見える足元。それらすべての要素がボクには田舎暮らしのお婆ちゃんに見えるのです。
田畑のかたわらに野菜を積んで止まっているミゼットは、まさに小さな身体で畑仕事に勤しむお婆ちゃんのよう。そんな働き者で優しいお婆ちゃんのようなミゼットが当時大ベストセラーになったのも頷ける話なのでした。また会ってみたいもんですね、そんなミゼットに。(談:ハピネス☆ヒジオカ)



ダイハツ ミゼット
ミゼットは、ダイハツ工業が1957(昭和32)年から1972(昭和47)年まで生産・販売していた軽自動車規格の三輪自動車で、生産台数約33万6千台(内、輸出が約2万台)というヒットを記録しました。ミゼット(Midget)は、英語で「小さいもの」という意味の単語です。1957(昭和32)年に登場したDK型は、単座でバーハンドルを採用、キャビンは前面風防はありましたが屋根と背面は幌で、ドアは付いていませんでした。その後、1959(昭和34)年にMP型(国内向けはMP2型)が投入され、2人乗車で丸ハンドルを採用、キャビンにはドアも付けられました。そして、デザイン的にも嘴(くちばし)のようなノーズ部分が人目をひきました。このMP型が進化を続け、1962(昭和37)年に、MP4型から荷台を100 mm延長し、混合燃料から分離給油に改良し、屋根が幌から鋼板としたMP5型が登場します。そして、その後の約10年間、日本に訪れた高度経済成長の中で農家や商店、町工場、小口運輸などの分野で大活躍したのでした。
ダイハツ ミゼット(MP5型)
全長×全幅×全高 … 2,970mm×1,295mm×1,455mm
車両重量 … 415kg
エンジン … ZD型 強制空冷2サイクル単気筒
排気量 … 305cc
最高出力 …  12ps/4500rpm
最大トルク … 2.4kg.m/2400rpm
トランスミッション … 3速MT

ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(1)ホンダ ライフ ステップバン
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(2)トヨタ アルファード
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(3)スズキ ハスラー
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(4)フォルクスワーゲン ニュービートル
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(5)三菱 eKクロス
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(6)プリンス スカイラインスポーツ
ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(7)ダイハツ ミゼット

【作家紹介】

ハピネス☆ヒジオカ:わいわいがやがやキャラクターいっぱいのイラストから、日常のシーンを切り取ったシチュエーションイラスト、お笑い系コママンガなど、企業広告、雑誌、web、TV、イベントを中心に活動中の大阪在住イラストレーター。ここロータスタウンでも『クルマのトラブル「もしも」マニュアル』などのイラストを担当。

  • ロータスカードWeb入会
  • ロータスカードWeb入会

あわせて読みたい

  • 「街と車」 ~ 「NAVI」表紙写真ストーリー  Vol.2

    タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>

    「街と車」 ~ 「NAVI」表紙写真スト…

    写真・初沢克利「代表的なフランス車は」と聞かれ、シトロエンDSのフォルムを思い浮かべる人は多いのではないだろうか。宇宙船にたとえられる流線型をいかしたデザイン…

    2016.08.19更新

  • 日野浦剛のイラストレーション「一世を風靡したクルマたち」展(6)

    タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>

    日野浦剛のイラストレーション「一世を風靡…

    ロータスタウンのクルマ好きが集う「タウン・ギャラリー」。これまで数々のクルマ情報誌や自動車メーカーのツールにクルマを描き続けてきた、イラストレーター日野浦剛さん…

    2019.03.26更新

  • 「街と車」 ~ 「NAVI」表紙写真ストーリー  Vol.4

    タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>

    「街と車」 ~ 「NAVI」表紙写真スト…

    写真・初沢克利地下鉄アベス駅からサクレール寺院に向かう道にある坂道にシトロエン2CV(ドゥシュヴォ)が愛らしい姿を見せて停まっている。写真を見ていて私はある…

    2016.11.14更新

  • 小森誠のイラストレーション「なつかしいクルマたち」展(3)

    タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>

    小森誠のイラストレーション「なつかしいク…

    「タウン・ギャラリー」では、キュレーターの独自の視点で選んだアートを連載で展示しています。時代に寄り添ったり、寄り添わなかったり、気ままな展開をお楽しみください…

    2016.04.08更新

  • ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(6)

    タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>

    ハピネス☆ヒジオカの「クルマの顔」展(6…

    ロータスタウンのクルマ好きが集う「タウン・ギャラリー」。現在開催中の企画展は、ロータスタウンの“クルマのトラブル「もしも」マニュアル”のコーナーでストーリーの口…

    2020.09.10更新

  • 日野浦剛のイラストレーション「一世を風靡したクルマたち」展(7)

    タウン・ギャラリー<今月のアーティスト>

    日野浦剛のイラストレーション「一世を風靡…

    ロータスタウンのクルマ好きが集う「タウン・ギャラリー」。これまで数々のクルマ情報誌や自動車メーカーのツールにクルマを描き続けてきた、イラストレーター日野浦剛さん…

    2019.04.09更新

< 前のページへ戻る