ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」
クルマのことならなんでもガイド
2020年9月25日更新
今月の達人
くるま生活・井上康一
女性ドライバーの皆さん、今日もハッピー&ビューティフルなカーライフを送ってますか? 今回のテーマは「ネイルがきれいに映えるカーライフが送れる自動車整備工場(以下、整備工場)」について。「え、どういうこと?」と思われるかも知れませんが、ウチの店では、美しくて愉しいカーライフを応援するための数々の演出・サービスを行っているんです!
「40歳A子さん」の幸せを願う
私たち「くるま生活」は幸福創造企業。日々、幸せなカーライフを応援する活動を続けています。
その対象は、もちろん老若男女すべてのお客さまなのですが、前回紹介したとおり、女性のお客さまへの応援には特にチカラを入れてやっています。具体的には、40歳のA子さん(既婚・小学生と高校生の子の母)というイメージ上のメインターゲットを設定し、その人が喜ぶであろう店づくり、サービス展開を集中的に行っています。
なぜ40歳A子さんなのかというと、理由はこうです。
40歳前後の女性の方の多くは、仕事のかたわら子育てをするお母さんとしても大忙しで、連日、通勤、お買い物、PTAの会合、美容のケアなどの用事でアクティブに走り回っています。そのため、クルマの運転頻度は男女比・各世代比でも上位となっていて、必然的に整備工場を利用する可能性も高くなる……メインターゲットとするには、もっとも相応しい存在ということができるのです。
しかも、社会的に活躍の場が多い女性は経済観念も美意識も高いので、利用するお店への批評眼が超シビアということもあります。こうした方に満足いただける演出・サービスが実現できれば、当然ながら他のお客さまにも満足いただけるに違いない、と踏んだのでした。
実際、このA子さんをイメージしたやり方は、まだ100点満点ではないにしても、かなりいい効果を生んでいると自負しています。
カウンターのコンシェルジェが
わかりやすく丁寧な相談対応
A子さんに満足いただくことを目指した「くるま生活」はどんな店なのか……ざっと紹介していきましょう。
ドアを入ると、まずドーンと大きなカウンターがあるのが目に入ります。今までの整備工場にはない斬新なスタイル。8年前に店舗改装する際に私が最もこだわったものの一つです。
私は、このカウンターで、来店されたお客さまへのウエルカム感を出したかったのはもちろん、「ウチでは、お客さまのクルマに関するあらゆるご要望や困りごとのご相談を受け付けていて、それらすべてに対して、わかりやすく丁寧な回答とサービスを提供するカーライフ専門のスタッフがいます」ということをしっかりと表現したかったのです。
実際、仕事のほとんどすべてが、カウンターとそこで応対するコンシェルジェ(一般には「よろず承り係」の意。当社ではお客さまのカーライフ相談に対応する女性スタッフのこと)を起点に動いています。
例えば、機械をはじめとするクルマに関する知識に疎いA子さんが、簡単な修理の相談のために初めて来店されたとしましょう。その場合は、「①A子さんからの修理の相談 → ②コンシェルジェによる受け付け&整備士によるチェックと見積 → ③コンシェルジェからA子さんへの修理内容のわかりやすい説明と見積の提示 → ④A子さんの納得に基づく修理依頼 → ⑤整備士の修理作業 → ⑥決済・納車」といった流れをきっちりとたどって事が進むようになっています。
ごくごく当たり前の手順のように思えるかも知れませんが、お恥ずかしい話、かつてのウチを含めた整備工場では、そうでもありませんでした。「どうせ機械のことはわからないだろう」と修理内容を詳しく説明しないまま作業を進め、作業後に「これだけかかりました」というパターンで、それがたとえ正しい作業だとしても、A子さんのような女性のお客さまに不信感を与えがちだったのです。
2011年に社名を「株式会社くるま生活」と改めて以来、私たちはこうした悪弊とそれにともなう誤解を一掃すべく、わかりやすく丁寧なコンシェルジェ・コミニュケーションがある健全な整備工場へと大変身を図りました。
結果は上々。機械に弱いけれどお店の在り方への批評眼が超シビアなA子さんタイプのお客さまをはじめ、ほぼすべてのお客さまに好評をいただけるようになり、女性のお客さまの来店も自然と増えていきました。本当にいい方向に舵が切れたと思っています。
なお、カウンターの前面には、私たちが扱うメイン商品であり、お客さまのカーライフを幸せなものにするために欠かせない点検や車検、保険などについてわかりやすい言葉で解説した大きなパネルをズラリと貼り出しています。その内容については後章で詳しく説明しますが、こうしたコミュニケーション姿勢・工夫についてもお客さまに好感を持って受け止めていただいています。
フェミニンなフロアだから
待ち時間も超楽しく快適に
店づくりの特長はこのカウンターだけではありません。A子さんが修理を待っている間に過ごすことになるフロアもとても居心地のいい空間になっています。
トーンはもちろんフェミニン系。コンシェルジェチームの女性スタッフが、常に女性に喜んでもらえる空間演出や小物の設置、ドリンクの提供などに努めているのです。
ゆったりくうつろげるリビング風のスペースがあり、テーブルの上にはキャンディやメガネ拭きがあり、季節ごとのドリンクサービスがあり、荷物を入れるクロークバスケットがあり、寒いときの膝掛けや暑いときの汗拭きシートがあり、女性向けの雑誌や書籍があり、お子さんが遊べるキッズスペースがあり、手荒れをケアするハンドクリームがあり、感染症を防ぎ清潔を保つための消毒液があり、スマホ操作がサクサクできるWi-Fi環境があり……。とにかく女性のお客さまにとって、かゆいところに手が届くような嬉しいケアや工夫が施されています。
まあ、これらは言葉で理解するより、目で確かめていただくのが一番でしょう。なので、以下、「くるま生活」のフロアにあるものを写した写真をずらりと並べることにします。
どうですか、なかなかいい感じだと思いませんか?
A子さんも、きっと「行きつけのカフェより居心地がいいわ」なんて思ってくれているに違いありません。
タイヤあずかりサービスが
ネイルを美しく保ってくれる!?
さて、最後になりましたが、今回のテーマである「ネイルがきれいに映えるカーライフが送れる整備工場」についてです。
「それって、どういうこと?」とギモンに思われるでしょうけれど、実はこれ、これまでお話ししてきたことの中にすでに答えがあります。ウチの店は、入庫の際に変なストレスがないうえに、居心地のいい空間で過ごせるようになっているので、たとえば爪の美容につながるようなストーリーがとても生まれやすくなっているんです。
それは、こんなストーリーです。
〈A子さんは、不安も不満もなく修理の終わりを待つ間、快適な空間でくつろぎながらおもむろに自分の爪を見て、「今度、どんなネイルにしようかしら」と自分の美容についての考えを巡らせ始めます(心にゆとりがある証拠)。そして棚にある女性雑誌を捲りながら「あ、こういうのがいいかも」とピンとくるものを見つけ出します。で、修理代はそんなにしないようだし、子どもを迎えに行くまでに少し時間もあるから、Wi-Fiにつながったスマホからネイルサロンに予約を入れることにします。修理が終わってお店を出たA子さんは快調になったクルマに乗って、さらに美しく生き生きとした人生を実現するために走り出したのでした――〉
もしかして、ちょっと空想が過ぎるんじゃないかと思われたりしますか? いえいえ、こういうケース、ウチでは本当に起こったりするんです。ときどき、ここは美容基地なのか、と思うくらいですから(笑)。
そして、実はウチには、その美しくなったネイルを健全に保つことにつながるであろう具体的なサービスまであったりします。
それは「タイヤあずかりサービス」というもの。
タイヤには大きく分けて、春夏秋用の普通タイヤと冬用のスタッドレスタイヤがあって、通常、履き替えた後の使わないタイヤは自宅に持ち帰って保管することになります。そのとき、あの1本1本が意外に重いタイヤを自分の手でもって保管場所に移すことになるわけで、そうなると、手や洋服が汚れるし、筋肉痛になるほどの力がいるし、もしも手元が狂ったらケガをするし、もしかするとせっかくのネイルが台無しになってしまう恐れだってあります。そんなイヤなことが起こらないよう、ウチでは、スタッドレスタイヤをご購入いただいた女性のお客さま限定で4本セットのタイヤを半年6,000円(税別)でお預かりするサービスを展開しているのです。
最初、始めたときは「利用される方、いらっしゃるかな」と少し不安に思ったものですが、女性のお客さまのご来店が増すにつれ、どんどん利用者が増えていきました。いまでは預かり専用スペースは恒常的にほぼ満杯状態。「やっぱり皆さん、手とネイルなどの美容には相当に気をつけていらっしゃるんだろうなあ」と実感するに至っています。
A子さんと同じ世代の女性はもちろん、それ以外の世代の女性の皆さんも ぜひ、当社をはじめとする女性客を大切にしているロータス店に来店してみてください。そこには、きっと今よりも美しくて愉しいカーライフの実現を手助けしてくれる何かがあります!
カフェみたいな整備工場があるってこと、知ってましたか?
ネイルがきれいに映えるカーライフ、楽しんでますか?
スキンケアするみたいに、愛車の日常点検やってますか?
健康診断するように、ちゃんと定期点検してますか?
行きつけの美容室のような整備工場で車検してますか?
歯医者さんに通う感覚で、くるま屋さんを利用してみませんか?
自賠責が免許証と同じくらい重要だってこと、意識してますか?
幸せなカーライフに不可欠な自動車保険、ちゃんと加入してますよね?
キャッシュレスOKの整備工場が増えていること、知ってましたか?
ロータスカードの利用で、カーライフをもっとハッピーなものにしませんか?
お店紹介
くるま生活:戦時中の1945年5月に、オートレースの選手でもあった初代(祖父・井上辨氏)が広島県福山市明治町でオートバイの販売・整備の事業を開始。その後、二輪車から四輪車へと業態を移し、1959年に「みずしま自動車商工株式会社」を設立。1980年代からは二代目(父・井上清氏)が跡を継ぎ、事業を拡充。1992年には、現在の地である福山市明神町にショールームを開設。三代目である井上康一社長は、大学卒業後、東京で生物工学に関連する実験器具を扱う商社マンとなったが、1993年に地元に戻って父の元で修行し、2001年に社長に就任。2011年に社名を「株式会社くるま生活」と改め、女性ドライバーをメインターゲットにしたビジネス手法を駆使して、新たな整備工場の在り方を追求している。
住所:広島県福山市明神町2-9-25
電話:084-943-7123(代)
HP:http://www.kurumaseikatsu.co.jp
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