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達人に訊く(68)健康診断するように、ちゃんと定期点検してますか?

2020年9月25日更新

今月の達人
くるま生活・井上康一



女性ドライバーの皆さん、今日もハッピー&ビューティフルなカーライフを送ってますか? 前回は自分で行う日常点検の必要性について述べましたが、今回は「自動車整備工場(以下、整備工場)などで行う定期点検がいかに重要か」についてお話ししたいと思います。法律で実施が義務付けられていることですが、やるだけのメリットもちゃんとあります!

定期点検する人はたった5割!?

クルマの定期点検とは、カンタンにいえば「故障を前もって防ぎ、性能を維持するために行う定期的なチェック」のことです。

前回取り上げた自分でやる日常点検と同じもののように感じるかも知れませんが、もっと点検ポイントが多く、内容も高度で難しくなっている点が違います。そのため、ドライバーの皆さんは、プロの整備士がいる整備工場などで定期点検を行うことになります。

実施時期は年に1回。自家用車の場合、定期点検は1年ごとの12ヵ月点検と、2年ごとの車検と同時に行う24ヵ月点検の二種類です。24ヵ月点検は、12ヵ月点検にさらに多くの点検項目を加えたものなので、「24ヵ月点検の内容は12ヵ月点検を含んでいる」と考えてください。



いずれも「法定点検」なので、必ずその指定時期に実施しなくてはいけない決まりです。その時期は、クルマのフロントウインドウの助手席側の上部に貼ってある丸い点検・整備済みステッカーに表示されています(中央の大きな数字が年、周辺の小さな数字が月)。



しかし、この定期点検、車検と違ってやらなかったとしてもなんの罰則もありません。なので、さぼってしまう方がけっこういます。

以下に示したのは、2017年に国土交通省が老若男女のドライバー約1,000人を対象に行った点検に関するアンケートから抜き出したグラフ。これを見ると、12ヵ月点検と24ヵ月定期のすべてを実施しているドライバーは半分ぐらいしかいないことがわかります。



24ヵ月点検は、ほとんどのドライバーが実施しています。「24ヵ月点検って何?」と思わず聞いてしまうくらいクルマのことに疎いという方でも、愛車に乗り続けているのであれば基本的にやっているはずです。というのも、通常の場合、24ヵ月点検は車検と同時に行うことになるので、これをやらないということは車検切れを意味するからです(車検切れのクルマで公道を走れば重い罰則が科されます)。でも、12ヵ月点検は点検のみとなるため、かなりの方がさぼりがちとなるのです。

これは、とても残念な傾向。日常点検の説明でも言いましたが、私からすれば、世の中の半数のドライバーはハッピー&ビューティフルなカーライフの実現を自ら放棄している感じが強くしてなりません。

ということで、以下、定期点検のあらましと、どうして定期点検(とくにさぼりがちとなる12ヵ月点検)を実施しなくてはいけないかについてお話ししたいと思います。

専門医が内臓の状態まで診るように
ディープな点検・整備を実施

定期点検は、よく、年に1度行う本格的な健康診断あるいは人間ドックに喩えられます。

冒頭でも触れているとおり、日常点検よりも点検項目の数がかなり多めです。自家用車の場合は、日常点検が全15項目のところ、12ヵ月点検は全26項目、24ヵ月点検は全56項目も点検します。そして、各点検の作業自体もディープで、ときに部品を分解したり、クルマをリフトアップして下から確認したり、外から見ただけではわからないところの状態までを徹底的にチェックします。

つまり、日常点検が体温や血圧の高低といった基本的な健康チェックに似ているとすれば、12ヵ月点検と24ヵ月点検の定期点検は医師が専用治具を使って内臓の状態までを含めたあらゆる箇所の良し悪しを客観的かつ徹底的に診る行為に似ています。だから、まるで本格的な健康診断あるいは人間ドックのよう、となるのです。

参考までに12ヵ月点検と24ヵ月点検で使う「点検整備記録簿」の画像を貼っておきます。画像では記載してある文字などが小さくてわかりずらいと思いますが、皆さんのお手元に愛車の「点検整備記録簿」があると思いますので、この機会に再確認しておいてください。どれだけ専門的な点検を数多く行っているかお分かりになると思いますし、その重要性も感じとっていただけると思います。

※赤字が12ヵ月点検の対象項目、赤字+黒字が24ヵ月点検の対象項目



定期点検しているクルマは
下取り査定額がアップする!?

では、こうしたしっかりとした定期点検を欠かさずやっておくと、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?

1.不具合を早期に発見できる(修理費用を抑えることができる)
一番のメリットは、やはり不具合を早期に発見できることでしょう。それによって、大きな不具合に至る前に修理・交換ができるので、すぐに快適走行が取り戻せますし、クルマの不調が原因の事故を未然に防ぐことができます。しかも、不具合がまだ小さいということは、修理にかかる費用も低く抑えられるということを意味し、財布にもやさしい結果を招きます。同じようなことを前回の日常点検のところでも述べていますが、点検項目が多く作業がディープな分だけ、その効果が大きいということが言えます。

2.整備不良による事故の場合、責任が軽く済む
定期点検を受けていれば、もし整備不良などによる事故を起こしてしまった場合、ドライバーの法的責任が軽くなる可能性が高くなります。逆に定期点検をしていなかったことで、クルマにトラブルが発生して事故を起こしたら、その責任を問われる……と言えます。そうなったら嫌ですよね。

3.クルマの下取り価格にプラスαの価値がつく
お金の面のメリットで案外知られていないのが、クルマを下取りに出したときにプラスαの価値がつく可能性が高くなるということ。点検整備記録簿を見て「あ、このクルマはちゃんと定期点検されているので、状態は良好だな」と判断され、下取り価格が高くなることがままあったりするのです。実際、日本自動車査定協会は、「下取り査定を受ける日から1年以内に法定点検を受けていれば、査定額を1万5,000円アップさせるべし」との目安を示しています。走行距離や使い方などの違いもあるので、「必ず」とは言えませんが、定期点検を欠かさず行えばそういうメリットもあります。

もちろん、整備工場に依頼する以上、定期点検そのものの料金は発生します。私たちくるま生活の場合、不具合が見つかったときの修理・交換費用を除いた12ヵ月点検の基本料金は9,800円(オイル交換料金込み、税金別)です。日頃のお買い物感覚でいえば、まあ、それなりにかかります。

ですが、人の命を乗せて走るクルマの健康維持のコストと考えてみたらどうでしょう(ちなみに、1回5万円ほどする人間ドックの料金と比較すればかなり格安です!)。それに、修理代が安く抑えられるわ、燃費は良くなるわ、クルマは長持ちするわ、下取り査定額がアップするわ……快適性と安全性のことを含めて長い目で見れば、お得であるとさえ言えるのではないでしょうか。

それから、ロータス店をはじめとする信頼できる整備工場では、定期点検を実施してくださったお客さまの愛車に整備保証を付けています。これは、点検を行った箇所にその作業が原因で不具合が生じた場合、再整備や修理を行うというもので、保証期間は「半年あるいは1万キロ」(整備工場ごとに違いあり)などとなっています。これ、けっこう大事なことです。定期点検を実施するのであれば、ロータス店のように腕が良くて、整備保証がしっかりしている整備工場を選んでくださいね。

なお、新車の場合は、どのメーカーのクルマにも1ヵ月と6ヵ月の無料点検が付いてきます。法定点検ではないにしても、これも忘れずに受けるようにしましょう。新車に不具合は起きないだろうと考えるかも知れませんが、意外と大小さまざまな初期不良があったりするものです。初めのうちに、そうした不安を取り除いた上でその後に定期点検を続けていけば、ハッピー&ビューティフルなカーライフはきっとあなたのものになります!

カフェみたいな整備工場があるってこと、知ってましたか?

ネイルがきれいに映えるカーライフ、楽しんでますか?

スキンケアするみたいに、愛車の日常点検やってますか?

健康診断するように、ちゃんと定期点検してますか?

行きつけの美容室のような整備工場で車検してますか?

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幸せなカーライフに不可欠な自動車保険、ちゃんと加入してますよね?

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ロータスカードの利用で、カーライフをもっとハッピーなものにしませんか?

お店紹介
くるま生活:戦時中の1945年5月に、オートレースの選手でもあった初代(祖父・井上辨氏)が広島県福山市明治町でオートバイの販売・整備の事業を開始。その後、二輪車から四輪車へと業態を移し、1959年に「みずしま自動車商工株式会社」を設立。1980年代からは二代目(父・井上清氏)が跡を継ぎ、事業を拡充。1992年には、現在の地である福山市明神町にショールームを開設。三代目である井上康一社長は、大学卒業後、東京で生物工学に関連する実験器具を扱う商社マンとなったが、1993年に地元に戻って父の元で修行し、2001年に社長に就任。2011年に社名を「株式会社くるま生活」と改め、女性ドライバーをメインターゲットにしたビジネス手法を駆使して、新たな整備工場の在り方を追求している。



住所:広島県福山市明神町2-9-25
電話:084-943-7123(代)
HP:http://www.kurumaseikatsu.co.jp

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