ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」

東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)

登米(とめ)市のB級グルメ「油麩丼(あぶらふどん)」を発祥の店「味処もん」でいただく

2016年9月30日更新

宮城県仙台市から車で1時間30分ほどの場所にある登米(とめ)市。その一角には明治時代に建てられた洋風建築物や、蔵造りの建物などが今も残り、「みやぎの明治村」として観光客を集めています。

この登米市(とくに登米町地区)を中心に古くから伝わる食材が、小麦粉のたんぱく質成分のグルテンを植物油で揚げて作った「油麩(あぶらふ)」です。登米市内には現在でも数軒の製造業者がありますが、それぞれ製法は違っており、企業秘密なのだとか。一般的な油麩は、長さが25cmほどで、直径が5cmぐらいのパンのような形状をしています。

この伝統食材「油麩」から生まれ、地域に広まった料理として「油麩丼(あぶらふどん)」があります。その発祥は、100年以上の歴史を持つ旅館「海老紋」の女将・海老名孝子さんが、30年前に「肉が苦手な人のために、親子丼の肉を油麩に代えて作った」という思いつきだったそうです。これが好評だったため、旅館のメニューに「とよま丼」として加えたところ、いつしか近隣に広まり、名称も「油麩丼」として定着しました。海老紋は、1995(平成7)年に食事処「味処もん」を開店し、「元祖 油麩丼」(750円)として提供しています。カツオダシが効いた割り下に、幅2cmほどに輪切りした油麩とネギ・シイタケを入れてさっと煮て、仕上げに卵を回し入れ、トロトロの状態でご飯の上に!油麩からジュワーッと旨味が染み出し、やみつきになる美味しさです。

現在では、多くの飲食店がメニューとし、登米市名物となった油麩丼。2008(平成20)年11月に「油麩丼の会」が結成され、ご当地グルメとしてPRを続けています。

油麩丼

味処もん外観

味処もん店内

詳細情報

名称 味処もん
住所 宮城県登米市登米町寺池桜小路91
電話 0220-52-3161
営業時間 午前11時30分~午後2時、午後5時~午後9時
定休日 不定休
駐車場 10台

関連キーワード

  • ロータスカードWeb入会
  • ロータスカードWeb入会
  • 店舗検索
  • 店舗検索
  • 楽ノリレンタカー
  • 楽ノリレンタカー

あわせて読みたい

  • 今や日本を代表する文化となった“マンガ”。そのマンガ文化の殿堂がここ!180人を超える作家が描いた、22万枚以上のマンガの原画を保存・展示する『横手市増田まんが美術館』

    ロータスな旅 > 東北

    今や日本を代表する文化となった“マンガ”…

    世界中に多くのファンを持つ、日本のマンガ。今や日本を代表する文化の一つとなっています。秋田県横手市増田町にある『横手市増田まんが美術館』は、マンガの世界に浸るこ…

    2019.11.21更新

  • 岩手県奥州市で「南部鉄器」の新しい姿を提案するお店「OIGENファクトリーショップ」

    ロータスな旅 > 東北

    岩手県奥州市で「南部鉄器」の新しい姿を提…

    岩手県の盛岡市と奥州市で製造されている伝統工芸品「南部鉄器」。中でも、鉄瓶は丈夫で長く使える、沸かしたお湯がまろやかになる、保温性が高い、見た目が美しいなどいく…

    2023.08.31更新

  • 日本海や鳥海山などの絶景を眺められる展望塔や展望温泉と、海の幸・山の幸が集まる“食の宝庫”を備えた『道の駅 象潟(きさかた) ねむの丘』

    ロータスな旅 > 東北

    日本海や鳥海山などの絶景を眺められる展望…

    秋田県にかほ市の象潟町(きさかたまち)は、山形県境に接し、日本海と東北の独立峰・鳥海山にいだかれた広大な自然に恵まれています。1804年の大地震で地面が2.4m…

    2017.05.29更新

  • フタバスズキリュウに代表される化石と常磐炭田の採掘の歴史という、いわきの“地の文脈”を再確認する『いわき市石炭・化石館 ほるる』

    ロータスな旅 > 東北

    フタバスズキリュウに代表される化石と常磐…

    1968(昭和43)年、福島県いわき市大久町入間沢の川岸に露出していた地層の中から、当時高校生だった鈴木直さんによって発見されたフタバスズキリュウ(学名フタバサ…

    2018.01.31更新

  • 福島市にあるイギリス庭園様式で造られた農村マニュファクチャー公園「四季の里」

    ロータスな旅 > 東北

    福島市にあるイギリス庭園様式で造られた農…

    1995(平成7)年にオープンした福島市の「四季の里」は、気軽に農業に親しめる農村マニュファクチャー公園(入園料は無料)。イギリス庭園様式(自然風景式庭園)で造…

    2024.03.05更新

  • 山居倉庫(庄内米歴史資料館、酒佃夢の倶楽)

    ロータスな旅 > 東北

    山居倉庫(庄内米歴史資料館、酒佃夢の倶楽…

    山居倉庫(さんきょそうこ)は、1893(明治26)年に旧庄内藩藩主酒井家によって建てられた米保管倉庫で、米どころ庄内のシンボル的な存在です。ケヤキ並木で陽射し…

    2016.03.04更新

< 前のページへ戻る