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関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川)
2023年10月26日更新
東京都国立市の「谷保(やぼ)天満宮」は、亀戸天神社・湯島天満宮と並ぶ関東三大天神の一つ。学問の神様として知られる菅原道真(すがわらのみちざね)を祀る天満宮ですが、「交通安全祈願発祥の地」として、交通安全祈願や自動車の安全祈願も行っています。
谷保天満宮で交通安全祈願を行うようになったきっかけは、日本で初めてのドライブツアーと関係があります。「遠乗会」と呼ばれるドライブツアーが行われたのは、1908(明治41)年のこと。“自動車の宮様”と称されるほど車好きだった有栖川宮威仁親王(ありすがわのみやたけひとしんのう)の呼びかけで実現しました。
親王の愛車は、イギリス製のダラック号。そのほかイタリア製、アメリカ製、ドイツ製など全11台の自動車が集まりました。その中には、前年に完成したばかりの日本初のガソリン車「タクリー号」も3台。正式名称は「国産吉田式」ですが、ガタクリ、ガタクリと音を立てて走るため、この愛称が付けられたようです。
ドライブツアーの一行は、ダラック号を先頭に日比谷公園を出発し、甲州街道を通って立川へ。このツアーで昼食会の場となったのが、谷保天満宮でした。食事をしながら、日本の自動車産業の未来について語り合い、大いに盛り上がりました。
昼食後、全員が拝殿で「無事に帰れますように」と、道中の安全を祈願。このことから、谷保天満宮が交通安全発祥の地と呼ばれるようになったということです。現在、昼食会が開かれた梅林には、有栖川宮威仁親王殿下台臨記念碑が立てられています。
「谷保天満宮」での交通安全祈願は、毎日、午前10時から午後3時30分まで随時受け付けています。予約は不要。お守りなどが並ぶ御札所には、交通安全祈願のステッカーやキーホルダー、タクリー号が描かれた交通安全絵馬などがあります。
仕事やレジャーなどで、クルマを運転する機会の多い人にとって、“安全”は何よりも大切なもの。常に交通ルールを守るのはもちろんですが、さらに交通安全祈願をすれば、心にゆとりを持ってハンドルを握ることができるかもしれません。
名称 | 谷保天満宮 |
---|---|
住所 | 東京都国立市谷保5209 |
電話 | 042-576-5123 |
御札所 | 午前9時~午後3時30分 |
御祈祷 | 午前10時~午後4時 |
駐車場 | 約50台 |
アクセス | 中央自動車道国立府中ICから約3分 |
ホームページ | https://www.yabotenmangu.or.jp/ |
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