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みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
2023年4月25日更新
歩行者と同様に歩道を走る
遠隔操作型小型車
2023年4月施行の改正道路交通法では、届出制により遠隔操作型小型車が歩行者として取り扱われることになった。
遠隔操作型小型車の基準を整理すると、以下のとおりである。
【車体の大きさ】
長さ:120㎝以下、幅:70㎝以下、高さ:120㎝以下
【車体の構造】
・原動機として、電動機を用いること
・時速6㎞を超える速度を出せないこと
・歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出物がないこと
また、走行時の安全性を確保するため、「車両の前方及び後方から簡単に操作できる押しボタンであること」「押しボタンが識別しやすいこと」といった非常停止装置の基準も定められている。
これまで遠隔操作型小型車は原動機付自転車や軽自動車に該当する扱いとなっており、ナンバープレートの取得が必要だった。しかし、4月移行は届出が許可されれば歩道を走ることができ、歩行者と同様の交通ルールに従うことになる。ただし、歩行者に進路を譲らなければならないとされている。
遠隔操作型小型車には
どんな使い方・サービスが登場するのか
では、遠隔操作型小型車が歩道を走行することにより、これから社会にどのような変化がもたらされるのだろうか。
注目される活用法のひとつが自動配送ロボットである。自動配送ロボットとは、物流の拠点や小売店舗から荷物や商品を配送するロボットのこと。近年はEC市場の拡大やコロナ禍の影響により、宅配需要が急増し、物流業界の人手不足が深刻な課題となっていた。特に、最終拠点からエンドユーザーへの物流サービスを意味する「ラストワンマイル」の物流サービスに課題を抱える事業者が少なくなかった。
そこで活躍が期待されているのが自動配送ロボットである。ロボットの活用により、配送効率が向上するだけでなく、遠隔・非対面・非接触での配送が実現する。配送が滞りがちな雨天時や夜間にも安定的な配送が期待できる。
具体的な利用シーンとしては、飲食店などによるデリバリーサービスをはじめ、医療分野ではオンライン診療後の処方箋や医薬品の配送などが想定されている。
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