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四国(徳島、香川、愛媛、高知)

四国各地の古民家などを移築・復元した野外博物館「四国村ミウゼアム」

2022年8月9日更新

香川県高松市にある「四国村ミウゼアム」(旧称:四国村)は、広大な敷地に四国各地から古民家などを移築・復元した野外博物館です。2022年4月にリニューアルオープンし、うねりのある屋根が特徴的な「四国村エントランス おやねさん」などが新たに登場しました。

エントランス「おやねさん」



敷地全体を「村」に見立て、主に四国四県で江戸時代から大正時代にかけて建てられた33 棟の建物を移築・復元しています。建物は住宅や作業小屋、土蔵・石蔵など様々。

河野家住宅



染が滝と中石家



染が滝(流政之作)



「四国村エントランス おやねさん」を通って村内に入ると、徳島の祖谷(いや)地方に見られる伝統的な「かずら橋」があります。橋を渡って最初に見えてくるのは、香川県・小豆島から移築された「小豆島農村歌舞伎舞台」。村人自身が演じるために作られた回り舞台で、現在は節句の飾り展示やイベント開催時に活用されています。

かずら橋



小豆島農村歌舞伎舞台



ひな飾り



こいのぼり(GW)



茅葺屋根の「山下家住宅」は、香川県東かがわ市の山腹から移築した土間やかまどのある住宅。江戸時代後期の建物で、当時は農家の家族が住んでいました。

山下家住宅







村のほぼ中央にある「丸亀藩御用蔵」(香川県丸亀市)は、江戸時代後期に造られ、主に米を貯蔵していた丸亀藩の蔵です。ここは四国村ミウゼアムのインフォメーションセンターになっており、村内の特徴的なアイコンや移築関連資料の展示、更にはドローンによる村内のツアーや見どころを紹介する映像を上映しています。

丸亀藩御用蔵



円錐形の「冨木田家砂糖しめ小屋」(香川県坂出市、明治時代初期)は、砂糖を製造するため、サトウキビの汁を絞る作業に使われていた建物。中に入ってみると、柱がなく、梁のみで支えられていることが分かります。

冨木田家    砂糖しめ小屋





ほかにも、和紙の原料を蒸すための「楮(こうぞ)蒸し小屋」(高知県梼原町、大正末期~昭和初期)や、仕込み桶をはじめとする醤油作りの用具を備えた「醤油蔵」(香川県東かがわ市、明治時代初期)、お遍路文化の一端を担い村人や道行く人にお茶の提供をしていた茶堂「遊庵」(愛媛県鬼北町、江戸時代末期)、灯台守の居住施設「灯台退息所」(3棟、それぞれ別の場所から移築、明治時代の建築)など、古き良き時代の人々の仕事や暮らしを伝えるさまざまな建物があります。

楮蒸し小屋とウコン桜



灯台退息所



灯台退息所とチューリップ(4月初旬)



灯台退息所と紅葉



四国村は、1976(昭和51)年に開村。2002(平成14)年には、村の創始者である故・加藤達雄氏の美術収集品を展示する「四国村ギャラリー」(建築家・安藤忠雄氏の設計)が完成しました。館内では、世界中から集められた貴重な絵画や仏像、陶器などを鑑賞することができます。また、ギャラリーのバルコニーからは、傾斜のある立地を生かし、水が流れ落ちるように造られた水景庭園が眺められます。

四国村ギャラリー



四国村ギャラリー    庭園



飲食施設としては、エントランスの周囲に2つの施設があります。古民家(徳島県三好市・香川県綾歌郡、江戸末期・明治初期)を改築したうどん店「四国村わら家」で、讃岐うどんと郷土料理を提供。また、兵庫県神戸市から移築した異人館(明治38年)は「四国村カフェ」となっており、コーヒーや紅茶のほか、ケーキやマフィン、コーヒーゼリーなどを提供しています。

わら家





わら家 釜あげうどん(家族うどん)



異人館





異人館    コーヒー&マフィン



先人たちの日常を間近に感じることができる四国村。村内を巡り、タイムスリップ感覚を楽しんでみませんか。

桜(4月上旬)

詳細情報

名称 四国村ミウゼアム
住所 香川県高松市屋島中町91
電話 087-843-3111
開館時間 午前9時30分~午後5時(村内施設は午後4時30分まで) ※最終入村受付は午後4時30分
定休日 火曜日(祝休日の場合は翌日) ※臨時休館の場合あり
入村料 大人1600円、大学生(学生証提示)1000円、高校生・中学生600円、小学生以下無料
駐車場 200台
アクセス 高松自動車道高松中央ICから約15分、志度ICから約30分
ホームページ https://www.shikokumura.or.jp/
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