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東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)
2021年9月27日更新
江戸時代に栄えた宿場町の風情を今に伝える、福島県の「大内宿(おおうちじゅく)」。茅葺屋根の民家兼店舗が建ち並び、まるで時代劇のセットのようです。
大内宿は、旧会津西街道(下野街道)沿いにあり、江戸時代は旅人のみならず、参勤交代で江戸を目指す藩主も利用する重要な場所でした。明治以降、新しい道路や鉄道の路線が大内宿から外れて通るなどしたため近代化が遅れてしまいますが、そのことが昔の町並みが残る結果につながりました。1981(昭和56)年には、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定。同時期に地域住民たちが「大内宿保存会」を設立し、「売らない・貸さない・壊さない」の3原則の下、現在も茅葺屋根の葺き替え作業をはじめとする景観保全活動を続けています。
通りに並ぶのは、土産物店、カフェ、飲食店などさまざま。土産物は会津木綿の布製品、会津塗りの漆器、会津中湯川土人形、起き上がり小法師など豊富で、1軒1軒、じっくり時間をかけて見て回りたいところです。
飲食では、1本のネギを箸の代わりにして食べる「ねぎそば」を提供する店が複数あります。見た目はもちろん、「蕎麦を長ねぎでたぐって食べる+薬味代わりにネギをかじる」という食べ方がインパクトがあり、大内宿の名物となっています。そのほか、じゅうねん(エゴマ)味噌を使用した郷土料理「しんごろう」や名物「栃もち」、焼きたての団子などを販売する店も。宿場町なので、もちろん民宿も営業しています。
通りのほぼ中間地点に「大内宿町並み展示館」が建っています。会津藩の初代藩主・保科正之、二代藩主・保科正経も利用したとされる宿泊所「大内宿本陣」を復元した建物で、大名が籠に乗ったまま出入りする「乗り込み」と呼ばれる玄関や上段の間、風呂などを忠実に再現。館内には、大内宿の歴史や茅葺屋根に関する資料、昔の生活用具など多数展示されています。入館料は大人250円、小・中学生150円で、開館時間は、午前9時~午後4時30分。休館日は年末年始(12月29日~1月3日)です。
通りを進んだ一番奥、湯殿山と呼ばれる小高い丘の上には大内宿見晴台があります。町並みを俯瞰でき、撮影スポットとしても人気です。
山間の自然とともにある大内宿では、四季がことさらに感じられます。春は萌える緑に包まれ、夏は燦々と光を浴び、秋は紅葉に彩られ、冬は雪に覆われます。まるで時間が止まったような風景は、訪れる者を包みこみ、懐かしさを醸しだします。
名称 | 大内宿 |
---|---|
住所 | 福島県南会津郡下郷町大内字山本 |
電話 | 0241-68-3611(大内宿観光協会) |
営業時間 | 午前9時~午後5時(店舗により異なる) |
駐車場 | 普通車500円 |
アクセス | 磐越自動車道会津若松ICから約50分 |
ホームページ | https://ouchi-juku.com/ |
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