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蒸気と熱湯が大量に噴き出す迫力シーンが見られる!「小安峡大噴湯」

2023年4月25日更新

秋田県湯沢市の小安峡(おやすきょう)は、長い年月をかけ、皆瀬川の激しい流れが川岸の岩を浸食して出来た渓谷です。断面がアルファベットのVのように見える「V字谷」で、深さは約60m。湯沢市の観光スポットの一つとして知られ、「皆瀬観光物産館」「あぐり館」の駐車場近くから、小安峡へ続く遊歩道が整備されています。

V字谷になっている小安峡



皆瀬観光物産館

皆瀬観光物産館



皆瀬観光物産館は、春から秋までの営業で冬期は休館していますが、駐車場は利用できます。駐車場には足湯「あぐりの湯」が設置されており、同じく春から秋に無料で利用可能です(冬期は閉鎖)。

遊歩道は所要時間30~40分で、長い階段もあるため、歩きやすい靴がおすすめです。



小安峡の一番の見どころが、遊歩道を約800m歩いた先にある「小安峡大噴湯(おやすきょうだいふんとう)」です。大きな音と共に、岩壁から高温の蒸気と熱湯が大量に噴き出していて、その温度は約100℃に達します。これはマグマによって加熱された地下水。通常、蒸気や熱湯となった地下水は、地下深くの「地熱貯留層」と呼ばれる場所にたまるのですが、小安峡大噴湯の場合、層に亀裂があるため、表に噴出しているとのことで、世界でも珍しい地形とされています。



こうした状況はかなり昔から続いてきたようで、江戸時代の紀行家・菅江真澄は、湯沢市の木地山高原一帯の様子を記録した著書「高松日記」の中で、「雷神のひびきのようなすごい音がして、水がはじけるように湯が噴き出していた」と記しています。

遊歩道を歩くと、大噴湯のほかにも、春夏は新緑、秋は紅葉、冬はつらら(秋田の言葉で「しがっこ」)など、四季折々の豊かな自然を満喫することができます。また、不動滝や龍神の滝、銚子の滝なども眺められます。



しがっこライトアップ



歩き疲れたら、渓谷沿いに広がる「小安峡温泉」で一休み。古くからある温泉地で、10軒余りの温泉宿が建ち並んでいます。もちろん、日帰り温泉の利用もOK。時間があれば宿泊し、温泉でゆっくり温まり、地元食材にこだわったおいしい料理を堪能するのもお勧めです。

多郎兵衛旅館



もうもうと立ち上る白い湯気に、自然の大きなパワーが感じられる、小安峡大噴湯。どの季節でも楽しむことができる場所です。

詳細情報

名称 小安峡大噴湯
住所 (皆瀬観光物産館)秋田県湯沢市皆瀬新処97-2
電話 0183-47-5080
駐車場 (北側入口/皆瀬観光物産館)約60台、(南側入口)約10台
アクセス 湯沢・横手道路湯沢ICから皆瀬観光物産館まで40~50分
ホームページ (湯沢市観光物産協会HP)http://akitayuzawa.jp/midokoro0321.html
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