ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」
北陸(富山、石川、福井)
2020年9月11日更新
石川県の羽咋(はくい)市にある『千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ』は、日本で唯一、クルマで走ることができる砂浜です。一般的にクルマなどで砂浜を走行すると、タイヤを取られ、動けなくなるものですが、なぜ走れるのでしょう。ポイントは、砂の粒。砂の一粒一粒がきめ細かいうえ、海水を含むことで硬く引き締まるため、スムーズに走行できるのです。適度に湿って砂の色が濃くなっている場所を選べば、特別な装備を付けなくても、マイカーやオートバイ、自転車などで問題なく走れます。砂が白く乾いていたり、ぬかるみ過ぎていたりする場所は、タイヤが埋まってしまうおそれがあるので避けましょう。
全長は約8㎞。ただ走るだけでもワクワクしますが、青く広がる海と空、水平線に沈む夕日など、車窓から見る景色も格別です。
夏の海水浴シーズンには、海に近い場所が『海水浴エリア』、隣接して『通行帯(千里浜なぎさドライブウェイ)』と区分けされ、速度・追い越し制限がかかります。そのほかの時期は、特に制限はありませんが、スピードを出し過ぎず、譲り合って走るのがマナー。また、飛び出しには要注意です。
『千里浜なぎさドライブウェイ』は、1年を通し、24時間開放されていて、通行料金なども必要ありません。深夜に星を眺めたり、早朝の静けさを堪能したり。自分のペースで訪れて、楽しめるのも大きな魅力です。
ただし、当日の気象や波の状況により、安全に走行できないと判断された場合は交通規制がかかって通行不可となります(交通規制は当日の判断で出されます。前日の情報入手はできません)。最新の規制状況については、『石川みち情報ネット』(https://douro.pref.ishikawa.lg.jp/)や、『石川県中能登土木総合事務所 羽咋(はくい)土木事務所』(電話0767-22-1225)で確認することができます。
クルマで海岸を走行した後、どうしても気になるのは下回りの汚れ。でも、ご安心を。近くの『道の駅 のと千里浜』(https://noto-chirihama.com)には、下回り専用の簡易洗車場(無料)が用意されています。
他では決してできない、砂浜走行。愛車と一緒に経験してみてはいかがですか。
名称 | 千里浜なぎさドライブウェイ |
---|---|
住所 | 石川県羽咋市千里浜町~宝達志水町今浜 |
アクセス | のと里山海道今浜ICまたは千里浜ICを出てすぐ |
ホームページ | https://notohakui.jp/charm/ https://www.city.hakui.lg.jp/kankou/kankoushisetsu/3168.html |
関連キーワード
ロータスな旅 > 北陸
福井県越前市で生まれたご当地グルメ『ボルガライス』をご存知でしょうか?越前市の武生地区では30年以上も前から食べられていたということですが、その名前の由来や発祥…
2016.12.15更新
ロータスな旅 > 北陸
ウルシの木から採取した樹液を天然樹脂塗料として使う漆塗り。日本では縄文時代から、この漆塗りの技法がありました。やがて、技術の発達とともに漆器は多様化し、富裕層か…
2018.05.15更新
ロータスな旅 > 北陸
福井県には、特長ある郷土食がいくつかありますが、『越前(おろし)そば』もその一つ。器に盛られたそば(冷たいそば)に、大根おろし、鰹節、刻み葱などをトッピングし、…
2018.02.28更新
ロータスな旅 > 北陸
「雪は天から送られた手紙である」。このフレーズを聞いたことがある人は多いでしょう。これは、雪や氷に関する研究で大きな業績を残した科学者、中谷宇吉郎博士〔1900…
2019.11.21更新
ロータスな旅 > 北陸
皆さんは、1年にどのくらい油揚げを食べますか?油揚げは、刻んで味噌汁やうどんに入れたり、いなり寿司にしたりと食べ方はいろいろありますが、メインにはなりにくいと…
2020.01.23更新
ロータスな旅 > 北陸
石川県で「鍋」といえば、“まつやの「とり野菜みそ」”と必ず名前が挙がるほど親しまれている味噌鍋。その歴史をさかのぼると、江戸時代にたどり着きます。北前船の廻船問…
2016.04.08更新