ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」

北陸(富山、石川、福井)

世界に誇る日本の漆塗ブランド「輪島塗」の逸品・名品を展示。未来へ向けて漆文化を発信する「石川県輪島漆芸(しつげい)美術館」

2018年6月12日更新

ウルシの木から採取した樹液を天然樹脂塗料として使う漆塗り。日本では縄文時代から、この漆塗りの技法がありました。やがて、技術の発達とともに漆器は多様化し、富裕層から民衆まで広く普及することで産地が誕生します。
その一つが石川県輪島市です。輪島は、日本を代表する漆器「輪島塗」の産地であり、ハレの日を彩る高級漆器を産してきた歴史と文化を蓄積する匠の地として知られています。その輪島に、日本が誇る漆文化の魅力を発信する世界で唯一の漆芸(しつげい)専門美術館「石川県輪島漆芸美術館」があります。

石川県輪島漆芸美術館 外観
「石川県輪島漆芸美術館」は1991(平成3)年に、たくさんの人に漆芸への理解を深めてもらうとともに、未来に向けて新しい漆文化の発信基地を創ろうという目的で開館されました。正倉院の校倉造をイメージした建物は、吹き抜けの館内でゆったりと漆芸のすばらしさを体感できます。

石川県輪島漆芸美術館 エントランスホール
1階にはエントランスホールやミュージアムショップがあり、2階は展示室になっています。展示室では、常時全室で漆芸品を展示しています。約2ヵ月ごとに開催される企画展では多彩なテーマで漆芸の魅力を発信し、常設展「輪島塗の歴史と文化」では輪島塗の発展の歴史や製作工程などをわかりやすく解説していて、一般の方も漆の豊かな表現力や漆芸の可能性を感じることができます。

石川県輪島漆芸美術館 展示室①

石川県輪島漆芸美術館 展示室②
館のコレクションは、堅牢優美な塗りと沈金(ちんきん)や蒔絵(まきえ)によって一層華やかに彩られた歴史的な輪島塗の数々、重要無形文化財保持者(人間国宝)、日本芸術院会員をはじめとする国内の著名な作家による名品、アジアに広がる漆芸品にまで及びます。

沈金春愁文漆箱 / 前史雄作 / 平成元年(1989)第36回日本伝統工芸展

沈金春愁文漆箱 / 前史雄作 / 平成元年(1989)第36回日本伝統工芸展



平文富士光々之棚 / 大場松魚作 / 平成7年(1995)第42回日本伝統工芸展

平文富士光々之棚 / 大場松魚作 / 平成7年(1995)第42回日本伝統工芸展



アジア 花文キンマ供物器

アジア 花文キンマ供物器



展示だけでなく、「さわれるコーナー」で輪島塗の特徴を体感したり、映像コーナーで漆器の製作工程や漆芸作家の作品世界を鑑賞、図書コーナーで書籍を閲覧したりすることもできます。美術館にゆっくり滞在して漆の世界を心ゆくまで堪能すれば、輪島ならではの素敵な旅の思い出となるでしょう。

体験メニュー(沈金箸色付)

体験メニュー(沈金箸色付)



体験メニュー(蒔絵ストラップ)

体験メニュー(蒔絵ストラップ)

詳細情報

名称 石川県輪島漆芸美術館
住所 石川県輪島市水守町四十苅(みともりまち しじゅうがり)11番地
電話番号 0768-22-9788
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 12月29日~31日、その他に展示替えによる臨時休館日あり
入館料 一般620円、高校生・大学生310円、小・中学生150円 
※団体割引料金あり ※障がい者無料設定あり
体験メニュー(1週間前までに要予約) ・沈金箸色付け  高校生以上1,300円、中学生以下1,000円(入館料含む)
・蒔絵ストラップ 高校生以上700円、中学生以下300円(入館料含む)
アクセス 【車】金沢市内から“のと里山海道”(無料)利用で約100分 
【電車+バス】JR金沢駅下車、北鉄奥能登バス(輪島特急)に約120分乗車し、道の駅・輪島ふらっと訪夢「輪島駅前」下車、徒歩15分
駐車場 42台(無料)
ホームページ http://www.city.wajima.ishikawa.jp/art/
  • ロータスカードWeb入会
  • ロータスカードWeb入会
  • 店舗検索
  • 店舗検索
  • 楽ノリレンタカー
  • 楽ノリレンタカー

あわせて読みたい

  • 白エビ・ホタルイカ・バイ貝・ズワイガニ・甘エビ・寒ブリ……富山湾の海の幸が新湊港から直行で店頭に並ぶ!新湊フィッシャーマンズワーフ『新湊きっときと市場』

    ロータスな旅 > 北陸

    白エビ・ホタルイカ・バイ貝・ズワイガニ・…

    富山県のほぼ中央に位置する射水(いみず)市。新湊など沿海部では漁業が盛んで、豊富な魚介類が生息する富山湾から、春には『富山湾の宝石』と呼ばれる白エビやホタルイカ…

    2019.08.20更新

  • コロッケで町おこしを図る富山県高岡市にある「コロッケカフェ・アルペーゼ」

    ロータスな旅 > 北陸

    コロッケで町おこしを図る富山県高岡市にあ…

    「高岡コロッケ」は、富山県高岡市のご当地グルメです。元々、富山県はコロッケの購入額日本一(一世帯あたり年間約2300円)と言われるコロッケ好きの土地柄。高岡市も…

    2022.10.12更新

  • ほたるいかミュージアム

    ロータスな旅 > 北陸

    ほたるいかミュージアム

    ホタルイカは全身が青白く光る、多くの謎につつまれた神秘的な生き物です。ホタルイカは春に生まれ、1年でその一生を終えます。日本海を中心に生息しており、日中は沖合の…

    2016.03.04更新

  • “鯖の街”若狭小浜のヒット作「焼き鯖すし」!工場直売所で作りたてを手に入れよう! 「若廣」

    ロータスな旅 > 北陸

    “鯖の街”若狭小浜のヒット作「焼き鯖すし…

    日本海側・若狭湾に面した福井県小浜(おばま)市。リアス式海岸が続く若狭湾は豊かな漁場として知られ、水揚げされた多様な海産物は古来より京都へ届けられていました。運…

    2022.05.12更新

  • 雪と氷の研究に生涯取り組んだ中谷宇吉郎博士。故郷の石川県加賀市にある『中谷宇吉郎 雪の科学館』で、とっても奥深い“雪と氷の世界”を知ってみよう!

    ロータスな旅 > 北陸

    雪と氷の研究に生涯取り組んだ中谷宇吉郎博…

    「雪は天から送られた手紙である」。このフレーズを聞いたことがある人は多いでしょう。これは、雪や氷に関する研究で大きな業績を残した科学者、中谷宇吉郎博士〔1900…

    2019.11.21更新

  • 福井県立恐竜博物館

    ロータスな旅 > 北陸

    福井県立恐竜博物館

    福井県勝山市では、日本の恐竜化石の大部分を占める恐竜化石が発見されています。その恐竜化石の一大産地である勝山市に建てられた世界有数の博物館が福井県立恐竜博物館で…

    2015.10.16更新

< 前のページへ戻る