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達人に訊く(63)世界で20万台以上売れているアウトランダーPHEVは三菱車の最高傑作の一つです!(前編)

2020年1月10日更新

今月の達人
共栄自動車商会・小林祐樹 



2013年に登場し、2018年にはビッグマイナーチェンジで飛躍的な進化を果たしたアウトランダーPHEVは世界的に高く評価され、売れて続けている一台です。なのに、その魅力がお客さまにちゃんと伝わっていないために日本での販売はイマイチなのが現状。ということで、今回は、微力ながら私なりにアウトランダーPHEVの魅力をガツンと紹介していきたいと思います。

欧州では5年連続のトップに!!

アウトランダーPHEVは三菱自動車のフラッグシップモデル。いうなれば、三菱自動車の技術の粋を集めてつくったクルマです。その性能、魅力は国内外の同種のクルマと比べてもダントツにすばらしいものになっています。

画像提供:三菱自動車工業株式会社(以下同様)



実際、発売当初の「2013-2014日本カー・オブ・ザ・イヤー イノベーション部門賞」と「2014年次RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤー賞」をはじめ、現在に至るまで世界各国で数々の賞を受賞するなどの高い評価を獲得してきました。

◎アウトランダーPHEVの受賞歴(抄)
2013年 日本「2013-2014年日本カー・オブ・ザ・イヤー イノベーション部門賞」
2013年 日本「2014年次RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤー賞」
2018年 米国 Green Car Journal誌「ベスト・SUV・オブ・ザ・イヤー賞」
2018年 英国 COMPANY CAR and VAN誌「2019ベスト・プラグイン・ビークル賞」
2019年 米国 グリーンカージャーナル誌「2020ファミリーグリーンカーオブザイヤー」
2019年 英国 Driving Electric誌「2020ベスト・ユーズド・プラグインハイブリッド賞」

しかし、残念なことに日本国内では発売以来販売台数が伸びず、イマイチなまま推移していきています。2018年にビッグマイナーチェンジが施され、さらに性能と魅力を向上させているのですが、2018年の販売実績は7,000台ちょっとで、2019年も5,000台そこそこに留まりそうな気配です。

すごくいいクルマなのにあまり売れない……なんとも不可解極まりありません。

世間では「販売が伸びないのは車両本体価格が400~500万円以上もして高いからだ」と指摘する声があります。そういう声を聞くと、一瞬「うん、そうかも知れない」と納得しそうになります。でも、本当にそうなのでしょうか? 私は違うと思っています。

確かに10代~20代の若いお客さまにとっては、気軽に手を出せる価格ではありません。しかし、それなりに収入のある30代~40代以降のお客さまで、いいクルマを求めている方であれば、深く納得して購入いただける価格設定になっていると思います。
クルマの性能と魅力に焦点を当てたコスト・フォー・バリューという視点で見れば、アウトランダーPHEVの価格は至極妥当であると私は思います(環境性能が認められているので国や自治体から補助金も出ます)。

それが証拠に、ヨーロッパにおいてはアウトランダーPHEVが価格に関税分をプラスして販売されているにも関わらず、その人気ぶりは2013年以来ずっと好調が続いています。2015年からは4年連続でPHV/PHEV(PHEVを含むプラグインハイブリッド車)のカテゴリーの販売でトップを記録しており、現時点で確定していませんがたぶん2019年もその座を守ることになるでしょう。そして、そうした人気が背景となり、世界50ヵ国以上での累計販売台数は2018年度で20万台を突破するまでとなっています。価格を理由に売れないということはないのです。

このヨーロッパにおける好調に関しては、「自動車文化が熟成しているヨーロッパの人たちはクルマの品定めが上手で、いいクルマだと認めれば、ちゃんと購買行動を起こすようになっていることが影響している」との指摘があります。
また、「パリ協定およびCAFE規制の影響で環境にいい電動車に注目が集まっているという事情が多分に影響している」とも言われています。
まあ、これらの指摘は、たぶんそのとおりなんだと思います。

ただ、その伝でいうと「日本のユーザーはいいクルマの見極めがヘタで、環境にいい電動車に関心がなく、それで売れない」となってしまうわけですが、この見方はどうなんでしょう。いやいや、私は決してそんなことはないと思っています。皆さん、常にいいクルマを真剣に追い求めておられるし、近年のHV(ハイブリッド車)人気が示すように環境にいい電動車への関心は大いに持っていらっしゃいます。そうしたところのチョイスにアウトランダーPHEVが入り込む余地は十分にあるはずなのです。

結局、この連載の最初に言いましたが、三菱自動車の宣伝不足&過去の不祥事によるブランド力の低下がマイナス方向に影響しているということです。残念だけど仕方がないこと。
とはいっても、われわれ販売の最前線にいる人間としては、せっかくのいいクルマを前にして手をこまねいているわけにもいきません。そこで今回、私なりにアウトランダーPHEVのPRをさせていただき、少しでも多くの皆さんにそのその傑作たるゆえんをお伝えしたいと思います。特に、「すばらしいPHEVシステム」「ものすごい4WD機能」「画期的な給電能力」について知っていただきたいので、その三つに焦点を当ててお話しします。



ほぼEVのプラグインハイブリッド車

まず「すばらしいPHEVシステム」についてですが……。
その前に、皆さん、そもそもPHEVっていったいなんだかご存じでしょうか?

私たちのお店にアウトランダーPHEVを目当てにいらっしゃるお客さまの多くは、「PHEVってなに?」とおっしゃいます。ある程度知識のある方でも、「ハイブリッド車とPHEVってなにが違うの?」「同じプラグインハイブリッド車でもPHVとPHEVってどう違うの?」と聞いてこられます。

確かに説明がないとわかりにくい単語。きっと皆さんも同様のギモンをお持ちになっていらっしゃるのではないでしょうか。ですので、「すばらしいPHEV」について語る前にPHEVについて簡単に解説しておきたいと思います。

PHEVは「Plug-IN Hybrid Electric Vehicle=プラグインハイブリッドEV」の略です。エンジンとモーターの両方を回して走るので、分類上はHV(ハイブリッド車)の一種とされています。

ただし、HVはエンジン主体でモーターが補助役であるのに対し、PHEVはモーター主体でエンジンが補助役であるという点が大きく異なります。また、コンセントから差し込みプラグを用いて駆動用バッテリーに充電できるという点もハイブリッド車とは根本的に違います。そういう意味で、PHEVはHVとは似て非なるものということができます。

では、次にPHEVとPHVとでは何がどう違うのか?

基本的には言葉の違いだけです。PHEVが「Plug-IN Hybrid Electric Vehicle=プラグインハイブリッドEV」なら、一方のPHVは「Plug-IN Hybrid Vehicle=プラグインハイブリッド車」で、どちらも同じプラグインハイブリッド車に分類されています。
ただ、「Electric Vehicle」と明確に表記してように、PHEVはEVであることを前提に、それにハイブリッドシステムを加えたクルマです(ここのところを、三菱自動車は最初から強調しています)。

だから、PHEVはPHVよりも容量の大きい駆動用バッテリーと出力の大きなモーターを積んでいることが多いはずです。その代表例がアウトランダーPHEV。電気で回るモーターによる駆動を特化させ、長めの航続距離と速く力強い走りを両立させています。

また、エンジンに関しては、PHVが駆動の補助に使うことがたびたびあるのに対し、PHEVの場合はバッテリーへの充電をメインとする考えがまずあり、たまに駆動の補助用に使うというパターンになります。
参考までに付け加えさせていただくと、トヨタの初代プリウスPHVは駆動のためにエンジンがかかることがあまりに頻繁で不評でしたが、二代目プリウスPHVではその点を大幅に改良し、特性をよりPHEVに近づけています。

三菱自動車はEVの欠点である航続距離の短さを克服するためにEVにハイブリッドシステムを加えてアウトランダーPHEVを生み出し、トヨタはHVの環境性能を上げるためにプリウスPHVを世に送り出しました。そして、それぞれが進化する過程を経て、最新のPHEVとPHVはかなり近い存在になっています。「基本的には言葉の違いだけ」と申し上げたのは、そういった現状を踏まえたものです。

以上の解説をわかりやすく図解してもらいましたので、ご覧ください。最新のPHEVとPHVは「基本的には言葉の違いだけ」なので同じ括りでも良いかもしれませんが、海外も含めるとPHVにはエンジン駆動をかなり使うものもあるので、ここでは少し差をつけてあります。

※関連記事などをもとに編集部作成



なお、このPHEVのシステムは三菱自動車の発明ではありません。しかし、アウトランダーPHEVのPHEVシステムは、発明時とは次元の違った出来栄えとなっており、三菱自動車ならではのシステムになっています。そして、それによってもらされるメリットは、これまでエンジン車ならびにハイブリッド車に乗ってきた方の想像を超えるほど多く、かつ大きなものとなっています。なんというか、極めつけにすばらしいのです!

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お店紹介
共栄自動車商会:1960年12月に、初代の小林忠作氏が双葉商会を設立し、二輪車の販売修理業をスタート。1964年に共栄自動車商会に社名を変更し、四輪車を主体とした業務に移行。1967年に三菱自動車の協力工場となり、茨城三菱自動車販売㈱と本格的に取り引きを開始。その後、二代目であり現社長の小林隆一氏は、高い整備技術を背景に、「いつでも どこでも 今すぐに 貴方から車の困ったを無くしたい」という企業理念を実践し、地元での厚い信頼を築いた。常務取締役で、営業責任者として活躍する小林祐樹氏は、20代から自動車関連企業で武者修行した知識とノウハウを活かして、新たな時代の整備工場の在り方を追求している。



住所:茨城県古河市下大野1516-3
電話:0280-92-5416(代)
HP:http://Kyoei50.com

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