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みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
2022年8月9日更新
三菱自動車は6月16日に軽EVのeKクロスEVを発売した。7月24日現在でその受注台数は5400台と、予想を超える人気を博している。なぜ、こんなに売れているのか。カーライフジャーナリストのまるも亜希子さんを直撃し、eKクロスEVの魅力を徹底的に語ってもらった。
エクステリアの共通化は
アイ・ミーブのときと同じ
——まず、eKクロスEVの全体のイメージについてお聞きします。新しい軽EVなのに、見た目はガソリンエンジンのeKクロスとほぼ同じ。これについては、どんな感想を持たれましたか?
まるも 三菱さんらしいやり方だなあって思いました。かつてアイ・ミーブというEVがありましたけど、実はあれもガソリンで走る軽のアイをEV化したものでした。私は「ああ、あのときと同じだ」って懐かしく感じました。
——確かに、アイ・ミーブもそうでした。
まるも だから三菱さんは普通の感覚で、eKクロスのラインナップのひとつとしてeKクロスEVを加えたんだと思います。見た目の斬新さは持たせられないけど、そうすることによって、新しくデザインするより車両本体価格を抑える効果も出ますからね。そういう意味では、お客さんのことを考えたデザインワークといえるのかもしれません。
カジュアルだけど
ちゃんとしたスニーカー
——デザインそのものの評価はどうでしょう。
まるも 三菱自動車のクルマといえばアウトドアっぽいSUVが多く、eKクロスEVもそれを継承したデザインになっているといえます。ちょっとワイルドで、ちょっとタフ。この頼もしい感じ、私は結構好きですね。
——ところで、ほぼ同じ性能の軽EVである日産のサクラはeKクロスEVとは対極的な外観になっています。優雅な感じというか……。テレビCMも、サクラは松たかこさん、eKクロスEVは劇団ひとりさんで展開され、なんとなくイメージの差別化が図られています。
まるも そうですね。
——同じような性能なのに見た目が異なるクルマが2台あると、ユーザーはどっちを選んでいいか迷ってしまいます。まるもさんは、両車の違いをどう捉え、それぞれどんな人に合っているとお考えですか?
まるも 私は、サクラがパンプスだとしたら、eKクロスEVはスニーカーかなと思っているんですよ。
——ほう。
まるも つまり、サクラはいつも身なりを気にする人に似合うエレガントなパンプス的な1台で、eKクロスEVは普段からTシャツとジーパン姿で乗る人に似合うカジュアルなスニーカー的な1台だということ。ちなみに、私は間違いなく後者ですけどね(笑)。
——なるほど、すごくわかりやすい例えですね。そう捉えれば、どっちを選ぼうかという迷いもなくなりそうです。
まるも 念のために言っておくと、eKクロスEVがラフで汚れたスニーカーってことじゃないですよ。外観はきちんと仕上げられているし、内装も非常に上質。たとえ高級なホテルのエントランスに乗り付けたとしても、ぜんぜん気後れしません。なので、スニーカーといっても、オフィシャルな場にも履いていけるちゃんとしたスニーカーというイメージなんです。
——アクティブでカジュアルだけど、オフィシャルもOKな1台だと。
まるも そうです。ちなみに、三菱自動車は1990年代にディアマンテというスポーティだけど上質さにもこだわったセダンを発売していました。私は、このeKクロスEVを見て、あの感じが戻ってきたなと感じました。
eKクロスEVの魅力…まるも亜希子(カーライフジャーナリスト)
①「サクラが気取ったパンプスなら、eKクロスEVは気軽なスニーカーかな」
②「室内の未来感はほどほど。でも、使いやすさと心地よさは抜群」
③「街中ではスムーズな加速が気持ちよく、高速では安定した走りにホッとする」
④「すごい最新機能の数々。個人の嗜好に合わせて使うとよりGood」
⑤「毎日が気持ちいい軽EV。日本のEVシフトはこの1台から本格化する」
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