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みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
2019年6月27日更新
スマートな運転が航続距離を伸ばす
▶このごろ、街中ではEVの存在感がグッと増してきています。塙さんがめざしてきたことが現実化しつつあるということですが、どのような感慨をおもちですか?
「すばらしいことです。僕のレース活動の影響なんて微々たるものでしょうけれど、わずかでもそれに組みすることができたかもしれないと思うと、嬉しい限りです」
「ただですね、みなさん、まだガソリンエンジン車の延長線上でEVを捉えているところが少なからずあるので、その意識を改革して乗ってもらえれば、もっといいのになとは思っていますが……」
▶それは、どういうことでしょうか?
「さっき、レースでのEVのドライビングは、ガソリンエンジン車とはまったくちがうということをお話しましたが、これは街中の走行でもいえることなんですよ。急激なアクセルワークやブレーキング、ハンドリングを控えた運転をすれば、もっともっと快適に楽しい運転ができるようになるはずなんです」
「たとえば航続距離。よく、EVは航続距離が短いのが欠点だなんていいますけど、大げさな操作をしない運転を心がければ、スピーディに走りながらも自然と距離は伸びていき、欠点が欠点じゃなくなっていくんです。みなさん、そういうところに、ぜひ気づいていただきたいですね」
「たまに、市販のEVを試乗した自動車評論家が『カタログにある数値より少ない距離でバッテリーが切れそうになる。EVはまだまだ実用的とはいえない』なんて書いたりしていますが、僕にしてみれば、それはあんたが頭をつかわない運転(=ガソリンエンジン車と同じ運転)をしたせいだ、といいたくなるわけですよ(笑)。EVは、これまでとはまったくちがう乗り物なんだから、その特性をわきまえて、スムースに、スマートに運転しなきゃダメなんです」
「ちなみに、小まめな充電習慣をつけるというのも意識改革のひとつといえるでしょうね。『ガソリンタンクが空に近くなったら満タンにする』というガソリン車の感覚のままで、EVの充電を捉えるのは間違っています。家で充電し、会社で充電し、買い物先で充電するといった感じで、満充電に近い状態であっても常に充電することを心がける。そんなふうに注ぎ足しで充電するのがEVにフィットしたやり方です。普通にそれができるようになれば、EVは航続距離が短いだなんてまったく感じられなくなるはずなんです」
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