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宮島観光に欠かせないご当地グルメ『あなごめし』。100年以上も守り続ける元祖の味を堪能する!『あなごめしうえの』

2019年7月23日更新

広島県の観光スポットとして知られる『宮島』。世界遺産『嚴島神社』をはじめとする神社仏閣や、300種類の生き物を展示している『宮島水族館(みやじマリン)』、絶景を堪能できる『宮島ロープウェイ』など楽しめる場所がたくさんあります。

もちろん、グルメも充実。新鮮な牡蠣や、郷土菓子『もみじ饅頭』『太閤の力餅』など多くの名物がそろう中、注目したいのは『あなごめし(または、あなご飯)』です。もともとあなごが獲れた宮島周辺では、昔から郷土料理として穴子どんぶりがあったと言います(江戸時代の藩の資料に記載あり)。これを原型として、『あなごめし』は、明治時代に誕生しました。

あなごめしうえの



明治時代中期、宮島で米の商いをしていた上野他人吉(うえの たにきち)は、1897(明治30)年、山陽鉄道が開通し、宮島駅(現在の宮島口駅)が開業したのをきっかけに、1901(明治34)年に宮島口の駅前参道に茶店を開業します。この茶屋のメニューとして、穴子どんぶりに工夫を加え、白飯ではなく穴子のアラで炊き込んだ醤油味飯を用いることを考案。これが評判となりました。



開通したばかりの宮島駅で駅弁を販売することを考えていた他人吉は、早速この醤油味飯に穴子をびっしりと敷き詰めた『あなごめし』を名物として販売。以来、百年を超える今日まで多くの人に親しまれてきました。



上野他人吉が開いた茶屋は、『あなごめしうえの』として宮島に渡る手前の本土側に本店を構え、こだわりの『あなごめし』を現在も提供し続けています。



食堂で食べられる『あなごめし』は、3種類(小1950円/上2250/特上2750円、税込、以下同様)。出来たては、より旨味があり、ジューシーです。また、『あなごの白焼き』(1296円)や『あなごの蒲焼き』(1296円)も用意されています。人気店である上、席の予約ができないため、行列は必至。どうしても入店までに時間がかかりますが、「並んででも食べる価値あり」との声が多数です。



並ぶ時間のない方は、『あなごめし弁当』がおすすめです。4種類(ミニ1512円/小1890円/レギュラー2160円/特上2700円)あり、電話やメール、店頭で予約を受け付けています。冷めてもおいしい工夫がされているので、宮島観光のお供にしても良いでしょう。



『あなごめしうえの』の2階には、懐石料理を提供する『他人吉』(火・水曜定休)があります。『穴子飯御膳』(月・木曜日限定)や、『穴子尽くしコース』(金・土・日曜限定)、『月替わりコース』などを味わうことができ、こちらは席の予約ができます。

白焼き



世界に知られた宮島観光の、もう一つの思い出に『あなごめしうえの』でのグルメ体験は欠かせません。

あなごの笹めし



あなごの黒米寿司



あなごの切り落とし



あなご茶漬け

詳細情報

名称 あなごめしうえの 宮島口本店
住所 広島県廿日市市宮島口1-5-11
電話 0829-56-0006
営業時間 弁当:午前9時~午後7時、食堂:午前10時~午後7時 ※水曜日は弁当のみの提供で午後6時まで ※いずれも売切れ次第終了
定休日 年中無休
アクセス 【車】広島岩国道路廿日市ICから約5km【電車】JR山陽本線宮島口駅 正面口 徒歩1分/広電宮島線 広電宮島口駅 徒歩1分
駐車場 10台
ホームページ https://www.anagomeshi.com/
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