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クルマのトラブル「もしも」マニュアル

Vol.69(後編)新車特約の終了後に愛車が全損!……でも「車両全損時復旧費用補償特約」付帯なら時価を上回る補償が出る!

2022年12月6日更新

もしも_新特約_2

改めて紹介すると、東京海上日動火災保険は、2022年1月から車両保険に付ける特約「車両全損時復旧費用補償特約」を販売しています。最近は1台のクルマを長く乗るという傾向があり、しかもクルマに先進の装置などが搭載されていることから、もし事故が発生したときには修理費などが高額になる場合も多々あります。そうした状況を受けて、企画・開発された新しい特約です。

車両保険の保険金を
上回る補償が可能!

車両全損時復旧費用補償特約は、前編で紹介した新車特約(車両新価特約)が期限を迎えた後に契約できる特約で、クルマが事故により大破して大がかりな修理が必要になったときや「全損」扱いとなったときに、車両保険による時価分の補償額を上回る額の補償が受けられます。

気になる補償額はどうなるのかと言うと……。車両全損時復旧費用補償特約は車両保険に付ける特約なので、まずは自車の査定結果を受けて車両保険の保険金がどれくらいかで二つに分かれます。
(1) 車両保険の保険金が100万円以上という査定結果であった場合には、この保険金の金額に100万円を限度額として復旧費用が加算されます。
(2) 車両保険の保険金が100万円以下という査定結果であった場合には、この保険金の金額に、その同額を限度額とした復旧費用が加算されます。
※上記の金額は、あくまでも「車両全損時復旧費用補償特約」による補償の限度額であり、契約車両の損害の程度によっては保険金が限度額を下回る場合もあります。

車両全損時復旧費用補償特約による補償例

元のクルマの新車購入代金には達しないものの、これまで乗っていたクルマから新車への乗り換えなどを考える場合には、ある程度の助けとなることでしょう。

優良ドライバーなら
月500円程度の保険料

前編で述べたように、新車は買った瞬間から価値が下がりはじめます。

新車特約(車両新価特約)の契約期限が終われば、車両全損への補償は、自分の車両保険であれ相手の賠償責任保険であれ、時価に基づいた額にしかなりません。

例えば、新車時に200万円で購入したクルマに乗っていて、期限が61ヵ月(5年と1ヵ月)の新車特約を付けていた人が、特約が外れた6年目に事故で全損の憂き目に遭った場合、一般的に補償額は90万円程度と考えられます。

全損の原因が、100%相手の過失である「もらい事故」だったら、泣くに泣けない状況となります。

しかし、今回発売された「車両全損時復旧費用補償特約」を6年目以降に付けておけば、補償金額が上積みされることになります。

この特約のメリットは、以下のグラフを見れば一目瞭然でしょう。

車両全損時復旧費用補償特約のイメージ

新車特約を付けて愛車を大切に乗り続けてきた人にとっては、まさに救いの神のような特約といえます。

また、この車両全損時復旧費用補償特約は、それまで新車特約を付けていなかった人でも付けることができます。「ここまで乗ったのだから、これからもしばらくこのクルマに乗り続けよう」と考えるようになったのであれば、愛車の時価額の低下という現実を踏まえ、検討に値する特約と言えるでしょう。

特約の料金は、保険の等級が高い状態にある優良ドライバーであれば月額500円程度とのこと。「備えあれば憂いなし」と言いますが、新車特約の期限後の備えへの出費としては考えうるコストではないでしょうか。

車両全損時復旧費用補償特約は、東京海上日動の保険代理店となっている全国多数のロータス店でも取り扱っています。ぜひお気軽にご相談ください。

新車特約の終了後に愛車が全損!……でも「車両全損時復旧費用補償特約」付帯なら時価を上回る補償が出る!(前編)

新車特約の終了後に愛車が全損!……でも「車両全損時復旧費用補償特約」付帯なら時価を上回る補償が出る!(後編)

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