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東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)

自然でありながら日本庭園のような景観美と透明度の高い海岸を誇る「浄土ヶ浜」

2022年12月8日更新

青森県から岩手県、宮城県までの太平洋沿岸に広がる三陸復興国立公園・三陸ジオパーク。中でも注目のスポットが、岩手県中部エリアに位置する「浄土ヶ浜」です。



青い海に、火山岩の一種である流紋岩(りゅうもんがん)が白く切り立ち、そこにナンブアカマツなどの常緑樹が緑を添える光景は、自然でありながら日本庭園のような美しさを宿しています。この流紋岩の地形は、約5200万年前に形成されたといわれています。浜辺に多数見られる白く丸い石は、元は岩から剥がれ落ちたカケラ。長い年月をかけて波に洗われ角が取れ、小石になったものです。



岩と小石によって入り江が形成されて外海から守られているため、海岸に打ち寄せる波は透明度が高く、穏やか。夏季には、涼を求めて多くの海水浴客が訪れます。海水の清潔さは、毎年5月に岩手県が行う水質調査で「水質AA」(水質が特に良好な水浴場)に認定されており、折り紙付きです。そうしたこともあり、環境庁による『快水浴場100選』で全国に12か所しかない「海の部特選」となっています。



海岸名は、300年以上前にこの地を訪れた宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖和尚が「さながら極楽浄土のごとし」と表現したことにより名づけられたと伝えられています。



浄土ヶ浜には、いくつかの観光施設やアクティビティがあります。

令和4年7月に就航した新しい遊覧船「宮古うみねこ丸」は、バリアフリー設計で、横波に強い双胴船。広い展望デッキからは、美しい宮古の海岸線を360度のパノラマビューで楽しめ、浄土ヶ浜をはじめとした三陸ジオパーク・ジオサイトをガイドの解説付きで巡ることができます。湾内遊覧は大人1500円、小人750円。運航日や時間は季節によって変わるのでホームページで確認しましょう。(www.jodo-yuransen.jp







「浄土ヶ浜ビジターセンター」は、三陸海岸の大景観を映し出す体験シアターのほか、浄土ヶ浜の成り立ちや周辺情報などを展示やパネルで紹介しています。開館時間は午前9時から午後5時、休館日は年末年始で、入館料は無料です。

浄土ヶ浜ビジターセンター



「岩手県立水産科学館」は、15基の水槽を備え、三陸域に生息する魚を中心に展示。漁法や漁具の歴史なども紹介しています。入館料は、一般が310円、学生(大学・専門学校等)が140円で、高校生以下は無料です。

岩手県立水産科学館



「浄土ヶ浜マリンハウス」は、海遊びの拠点。イチオシは、“青の洞窟”と呼ばれる「八戸穴(はちのへあな)」への遊覧です。案内役を兼ねた船頭が操るさっぱ船(小型船)に乗り、神秘的な雰囲気の洞窟をはじめ、浄土ヶ浜の見どころを巡ります。料金は、一人1500円です。手漕ぎボートの貸し出し(30分/2人乗り1000円・3人乗り1200円)も行っています。手漕ぎボートでは釣りも楽しめ、1時間分の料金を支払うと終日の利用が可能とのこと。(12月~2月は休業)

青の洞窟



お土産を探したり、食事をしたりするなら「浄土ヶ浜レストハウス」がオススメ。売店には、地元の名産品を中心に多くの土産物が揃っています。食事処には、ご当地ラーメンや体験型グルメ「瓶ドン」など、三陸産の食材を使ったメニューが豊富。建物の前には、宮沢賢治が1917(大正6)年7月に浄土ヶ浜を訪れた際によんだ短歌「うるはしの 海のビロード 昆布らは 寂光のはまに 敷かれひかりぬ」の歌碑が設置されています。

浄土ヶ浜レストハウス



体験型グルメ『瓶ドン』



《関連記事》
SNS映え間違いなし!もちろん美味しい!三陸沖の旬の魚介類を牛乳瓶に詰めた岩手県宮古市の『瓶ドン』

詳細情報

名称 浄土ヶ浜
住所 岩手県宮古市日立浜町32番地 ほか
電話 宮古市役所観光課:0193-62-2111
駐車場 第一:109台、バス7台、障がい者用2台、第二:128台、第三:118台、第四:58台、浄土ヶ浜レストハウス奥:21台、バス5台、障がい者用2台
アクセス 三陸道宮古北ICから10分/宮古盛岡横断道路宮古港ICから8分
ホームページ (宮古観光文化交流協会)https://kankou385.jp/special_kiji/2302/ 
(宮古市産業振興部観光課)
https://www.city.miyako.iwate.jp/kanko/jyoudogahama.html
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