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北陸(富山、石川、福井)

江戸時代初期に端を発する、「越中富山の薬売り」の歴史と文化をわかりやすく紹介する『広貫堂資料館(こうかんどうしりょうかん)』

2018年3月13日更新

富山は“薬都”ともいわれる、薬の街です。
江戸時代初期、富山藩二代藩主・前田正甫は、自らも医薬の知識に通じていたといわれますが、薬によって領民の救済を行うだけではなく、「越中富山の薬売り」として知られる配置薬というビジネスモデルを考え、製薬・売薬を富山の産業として育成したのでした。
明治を迎えたとき、富山藩は100種を超える薬を取り扱っていたそうですが、明治政府の行った廃藩置県によって越中売薬はその拠り所を失います。このとき、売薬業者たちは結束して、『売薬結社廣貫堂』を発足させます。これが、いまに残る、株式会社広貫堂の起点です。廣貫堂の名称は、越中売薬のルーツである前田正甫の「廣く救療の志を貫通せよ」の訓示に由来していると伝えられています。
この300年を超える「越中富山の薬売り」の歴史・文化を展示公開している施設が『広貫堂資料館(こうかんどうしりょうかん)』です。

廣貫堂資料館2

白壁土蔵造の館内では、越中売薬の貴重な資料や道具の展示、ジオラマなどでの再現展示、大型スクリーンでの映像上映などで、誰にでもわかりやすく富山の薬の歴史を伝えています。明治から昭和に至る時代の、なつかしい薬のパッケージなども一堂に集め展示しています。

扁額「反魂胆」は、江戸時代の越中富山藩が管理した「反 魂胆役所」看板本物です。およそ300年前のもの。前田正甫の直筆とも言われていますが定かではありません。

扁額「反魂胆」は、江戸時代の越中富山藩が管理した「反魂胆役所」看板本物です。およそ300年前のもの。前田正甫の直筆とも言われていますが定かではありません。



主要なコーナーを紹介します。広貫堂シアターは、富山の薬の歴史と製造工程の今昔を、映像で分かりやすく紹介しています。売薬展示室は、薬業史上貴重な古文書・扁額など、広貫堂が所有する貴重な資料を所蔵しています。越中売薬ならではの顧客管理簿である『懸場帳(かけばちょう)』などの展示もあります。売薬版画の展示コーナーも興味深いものがあります。売薬版画は、江戸時代後期から薬売りが得意先への“おまけ”として配った多色摺りの浮世絵風の版画です。薬売りが売薬の域を越え、庶民の娯楽や生活に影響を及ぼしていたことがわかります。ジオラマのコーナーでは、越中売薬のきっかけとなった江戸城での出来事(前田正甫が江戸城内で突然激しい腹痛に見舞われた他藩藩主を、自分が所持していた薬で救った)や、全国津々浦々を旅した薬売りたちの当時の様子を立体的に再現しています。

江戸城腹痛事件『反魂胆が全国に広まるきっかけとなった。諸藩の諸大名が居合わせた、江戸場内の一室 急な腹痛に苦しむ 三春(現在の福島県三春地方)の藩主「秋田公」に富山藩主「前田正甫」画印籠から取り出した、「反魂胆」をすすめたところ、たちどころに腹痛がおさまりこれを見た、諸大名が、ぜひわが領内にもこのくすりを広めてほしいと要請受けた。』ということのようです。

江戸城腹痛事件『反魂胆が全国に広まるきっかけとなった。諸藩の諸大名が居合わせた、江戸場内の一室 急な腹痛に苦しむ 三春(現在の福島県三春地方)の藩主「秋田公」に富山藩主「前田正甫」画印籠から取り出した、「反魂胆」をすすめたところ、たちどころに腹痛がおさまりこれを見た、諸大名が、ぜひわが領内にもこのくすりを広めてほしいと要請受けた。』ということのようです。



また、『広貫堂資料館』のショップでは、ユニークなネーミングの薬が100種類以上あり、パッケージも懐かしいイラストやダルマの形のものなどさまざま。値段も「300円くらいから」とお手軽です。これは他にない、『広貫堂資料館』ならではのお土産になりますね!

詳細情報

名称 広貫堂資料館
住所 富山県富山市梅沢町2-9-1
電話番号 076-424-2310
営業時間 午前9時~午後5時
休業日 年末年始、臨時休館日あり
料金 見学無料
アクセス 【車】北陸自動車道富山ICから国道41号経由、富山駅方向へ車で20分 【電車】JR富山駅前から市内電車で15分「広貫堂前」下車、徒歩3分
駐車場 普通車10台、大型3台(駐車料金は無料)
予約 10名様を超える場合は要予約(項目:見学日・希望時間・団体名・人数・連絡先・都道府県名)
電話:076-424-2310、FAX:076-424-2590、HP:http://www.koukandou.co.jp/shiryoukan/inspect.php
ホームページ http://www.koukandou.co.jp

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