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「2023 もてぎJoy耐チャレンジ」レポート(中編)―雨の決勝。「ロータスクラブ86協同&臼井」号が難局を乗り越えて初優勝!

2023年5月31日更新

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「2023 もてぎJoy耐チャレンジ」の決勝は午後2時に始まった。

スタート直前、小雨降るスターティンググリッドには出場全15台が並び、ゼッケン241の「ロータスクラブ86協同&臼井」号はポールポジション、ゼッケン242の「ロータスクラブ86鈴木&並木」号は4番グリッドについた。

いずれも上位グリッド。2台の車両の周りに集ったスタッフたちの表情は誇らしくも和やかなものに見えた。

だが、直前に激しい雨が降り、路面は完全なウエット。気温も低い。レースが予断を許さない展開になることは誰もが感じとっており、笑顔の中にも緊張感がみなぎっていた。

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その予感が当たったというべきか、スタート後、Racing Project LOTAS CLUBの2台は、ともに厳しいレースを強いられることとなる……。

ウインドウの曇りで
難局に陥る……

鈴木(泰)選手が駆るゼッケン242の「ロータスクラブ86鈴木&並木」号が難局に陥ったのは、ローリングスタート直後のことだった。

いきなりスローダウンし、わずか1周目で最後尾にまで順位を落としたのである。

「すわ、マシントラブルか」とピットがざわつく。だが、そうではなかった。

高い湿気と、はやるドライバーの熱気によって運転席側のウインドウが曇り、ミラーが見えなくなったのが原因だった。ハンドルを握っていた鈴木(泰)選手は「このままレースを続けるのは危険」と判断し、デフが効いて窓がクリアになるまで路肩に車両を寄せて止まり、粛々と後続車に道を譲ったのである。

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レースを安全に戦うという意味では正しい判断と行動であるし、紳士的でもあった。ただ、残念ながら、目指していた表彰台は遠のいた。

その後、鈴木(泰)選手は1時間20分に渡って果敢に攻め続け順位を上げた。ドライバーチェンジしたエースの並木選手も鋭い走りでさらに順位を上げた。だが、総合順位は最高で6位にとどまり、最後に、再び鈴木(泰)選手がハンドルを握ってラストスパートをかけたが、それ以上順位は伸びず、最終的には総合8位、クラス別では3台中3位でレースを終えることとなった。

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もし、最初のウインドウの曇りさえなかったら……。そう思わせずにいられない惜しいレース展開であった。

スピンアウトするも
優勝へ向けて再爆走

優勝を目指すゼッケン241の「ロータスクラブ86協同&臼井」号もまた想定外のアクシデントに見舞われた。

ポールポジションからスタートした「ロータスクラブ86協同&臼井」号は、最初の第1コーナーで2番手スタートのゼッケン68の車両に抜かれてしまう。だが、運転していた鈴木(貴)選手は慌てず騒がず、後ろについて離れずにトップ奪還のチャンスをうかがい続けた。そして、レース開始から48分を過ぎたあたりで、鈴木(貴)選手は水しぶきを上げて猛然とダッシュ。そのたった1回のトライでオーバーテイクを成功させた。

地力を示しての見事なトップ奪還の図であった。

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が、好事魔多し。

鈴木(貴)選手の車両は、トップに立ってすぐの濡れた90度コーナーで勢い余ってスピン。そのままコース外のグラベルへと突っ込んでしまった。

自力では脱出不可能。救援車に助けられコースに復帰するまでに3分程度もかかり、その間、再びトップに立ったゼッケン68は大きく先行することになった。

 

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「ああ、ダメかも」。チーム内の誰もが優勝を諦めかけた。

だが、たった一人、当の鈴木(貴)選手だけは希望を捨てていなかった。後から聞いたことだが、鈴木(貴)選手はこんなことを思っていたという。

「ここから逆転優勝すれば、すごくカッコいいよな!」

そう、鈴木(貴)選手は、めげない男であった。絶望的なスピンアウトを自分たちの優勝に彩りを添える演出と捉え、さらにやる気満々になっていたのである。

事実、鈴木(貴)選手はコースに復帰後、再び爆走をはじめた。周回ごとにファステストラップを連発し、先行するゼッケン68の車両との差をどんどん縮めていった。

経過時間がレース全体の半分である1時間30分に近づいたときに、ゼッケン68の車両と「ロータスクラブ86協同&臼井」号は相次いで給油とドライバー交代のためにピットインした。そのときの差は1ラップを切る1分50秒ほどにまで縮まっている。

強心臓のAドライバー鈴木(貴)選手、恐るべし!

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「雨の臼井」が
トップを再奪還

雨中の後半戦、ピットストップで一時的に順位を下げたが、ゼッケン68とゼッケン241の戦いは続いていた。

先行するゼッケン68の車両のチームにとって誤算だったのは、ゼッケン241の「ロータスクラブ86協同&臼井」号のBドライバー臼井選手が、まったく雨を苦にせず、Aドライバーの鈴木(貴)選手を上回る速さで走ったことだった。

なにしろ、ゼッケン68の車両のBドライバーのタイムが1周2分40~50秒のところ、臼井選手はそれよりも10秒前後速いタイムで走り続けたのだ。

両車の差は、みるみる縮まっていった。その状態が30分ほど続き、もうすぐ経過時間2時間というところで「ロータスクラブ86協同&臼井」号がゼッケン68の車両をパス。その後、ピットストップを遅らせてトップに立っていたAll Othersクラスの1台がピットインしたことで、再びトップを奪還した。

それだけではない。トップに立った臼井選手は、そこで手を緩めずさらに加速を続け、2分30秒切りを連発。Cドライバーの大山選手にハンドルを明け渡すころには、この日のベストタイムとなる2分28秒068を記録している。

雨を恐れぬBドライバー臼井選手、恐るべし!

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あと残り約15分の段階で、トップのゼッケン241「ロータスクラブ86協同&臼井」号と2番手のゼッケン68の車両との差は1ラップにまで開いていた。

クラス優勝&総合1位まであと少し!

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真っ赤に染まった
歓喜の瞬間

3時間耐久レースの最後の15分間を託されたCドライバーの大山選手は、二つの相反するプレッシャーを感じていた。

「その時点でのアドバンテージを活かしてチェッカーを受けるべく、しっかりアクセルを踏み、タイムを落とさない走りをしなくてはならない」

「燃料が少なくなっているので、ガス欠にならないよう細心の注意を払ったアクセルワークをしなくてはならない」

国内A級ライセンスを持ち、かつて数々のレースを走ってきた大山選手だが、これを同時にクリアするのは実に難しい任務といえた。

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最後の最後にやってきた耐久レースならではの試練であったが、大山選手は、これを見事にやり遂げる。

大山選手は2分40秒前後というそこそこのタイムで走り続け、最後に再びAドライバーがハンドルを握ったゼッケン68の車両の猛追を振り切った。ガス欠も回避した。

結果、クレバーかつ熟練の大山選手が駆る、Racing Project LOTAS CLUBの「ロータスクラブ86協同&臼井」号は、トータルタイム3時間2分9秒626秒、総周回65周で、初のAll Othersクラス優勝と総合1位に輝いたのであった。

ピットに戻り、ヘルメットを脱いだ大山選手の顔はレーシングスーツ同様に真っ赤に染まっていた。それは、プレッシャーからの解放感と初優勝の喜びを同時に示す赤であり、今回のチーム全体の歓喜の大きさを示す赤だった。どんな言葉よりもこの赤は優勝の価値の大きさを雄弁に物語っていた。

Congratulations!Racing Project LOTAS CLUB!

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「2023 もてぎJoy耐チャレンジ」レポート

【前編】去年のリベンジへ。2年連続でポールポジションを獲得!

【中編】雨の決勝。「ロータスクラブ86協同&臼井」号が難局を乗り越えて初優勝!

【後編】事実上の総合優勝。ロータス店の技術力の高さを証明した!

【付編】チームメンバーたちの声

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