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2023年5月30日更新
「今年こそ勝つぞ!」
埼玉、栃木、茨城、山梨にあるロータス店の有志とロータスクラブ関係者など約20名で構成されたRacing Project LOTAS CLUBが、5月13日、ツインリンクもてぎで開催されたナンバー付き車両の3時間耐久レース「2023 もてぎJoy耐チャレンジ」に参戦した。
これは昨年に続いてのチャレンジ。一昨年のTEAM LOTAS SAITAMAとしての参戦を含めれば三回目の挑戦となる。
レース前、車両の整備を行っていたスタッフの1人は取材に対してこう熱く語ってくれた。
「昨年は非常に惜しいところでクラス優勝と総合1位を逃しました。そのリベンジの意味でも、今年は絶対に表彰台そして優勝をゲットしたいんです」
今回エントリーした車両は、All Othersクラス(既定のクラスに属さない車両のクラス)を走る「ロータスクラブ86協同&臼井」号(ゼッケン241)と、86/BRZクラス(TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2023規定に準じた車両)を走る「ロータスクラブ86鈴木&並木」号(ゼッケン242)の2台。
昨年と同じラインナップだが、セッティング、ドライバー体制、レース戦略はよりブラッシュアップされた感がある。
2秒差をつけ
ポールをゲット
レース当日は、未明からあいにくの雨。
午前8時、決勝のスターティンググリッドを決めるAドライバーによる予選がはじまったころ、雨は一時的に上がったが、路面は黒く濡れ、非常に滑りやすい状態であった。
そんな悪コンディションの中、脅威の速さを見せたのはゼッケン241の「ロータスクラブ86協同&臼井」号だった。
同号のAドライバー鈴木貴大選手は周回のたびにトップタイムを更新。最終的には2番手のゼッケン68の車両を2秒近くも離すタイム2分28秒814を記録した。これにより鈴木(貴)選手は2年連続のポールポジション獲得となった。
実は昨年、レース終盤でガス欠となり惜しくもクラス優勝と総合1位を逃したのはこの車両であり、鈴木(貴)選手だった。そのときの雪辱を果たしたいという強烈な思いと、熱のこもったセッティングが、この猛烈な速さを生んだといえた。
一方の「ロータスクラブ86鈴木&並木」号も好調だった。
同号のAドライバー並木重和選手が出したタイムは2分38秒592。86/BRZクラスで3番手、総合では4番手で、表彰台を十分に狙える位置に付けた。
ちなみに並木選手は御年71歳と参戦ドライバーの中で最高齢。国際C級ライセンス保持者とはいえ、ここまで速い高齢者はそうはいない。並木選手の果敢な走りは大いに注目を浴びていた。
決勝はクレバーに戦い
ぶっちぎりで勝つ!?
予選終了後、Racing Project LOTAS CLUBの各ドライバーに決勝への意気込みを聞いた。
まずは「ロータスクラブ86鈴木&並木」号のAドライバー並木重和選手(写真右、並木産業代表)とBドライバー鈴木泰貴選手(鈴木モータース代表)の声。
並木「午後の決勝はずっと雨の予報。なので、滑らないよう、飛び出さないよう気をつけて完走を目指したい。その結果として表彰台ゲットとなれば最高ですね」
鈴木(泰)「去年の決勝は終盤で足回りが駄目になって最下位に終わった。今年はそうならないようしっかり対策を施した。きっちり上位を狙っていきます」
続いて「ロータスクラブ86協同&臼井」号のAドライバー鈴木貴大選手(写真左、協同代表)とBドライバー臼井弘明選手(中央、臼井自動車専務)とCドライバー大山茂選手(協同社員)の声。
鈴木(貴)「われわれの86は11万kmも走っているクルマ。だけど、メカニックも務めるCドライバーの大山がエンジンをきっちりオーバーホールしてくれたので、決勝で勝つポテンシャルは十分にあると思っている。問題があるとしたら、私が大嫌いな雨だということかな(苦笑)。アクセルが踏めなくなるのでタイムが落ちる。勝負の分かれ目は、それを踏まえたクレバーなレースマネジメントができるかどうかだろう」
臼井「私は普段はスプリントレースで走っていて、こうした耐久レースは初。そういう意味で多少の不安はある。でも、クルマの出来とドライバーの実力を考えればぶっちぎりで勝てる予感はある。それに私は、雨のレースが大好き。チームの勝利に貢献できる走りができると思っている。どうか期待していてください」
大山「燃焼効率がよくなる方向でエンジンを調整したので、雨でも速さは出ると思う。心配なのは、燃料がもつかどうか。実は私、最後を走ることになっているんですが、そのときは二人がつくったリードを保つことと、ガス欠しないことの両方に気をつけながら走らなければならない。なんとかなるとは思うけど、正直プレッシャーですね(苦笑)」
はてさて、雨の決勝の行方やいかに!
「2023 もてぎJoy耐チャレンジ」レポート
【前編】去年のリベンジへ。2年連続でポールポジションを獲得!
【中編】雨の決勝。「ロータスクラブ86協同&臼井」号が難局を乗り越えて初優勝!
【後編】事実上の総合優勝。ロータス店の技術力の高さを証明した!
【付編】チームメンバーたちの声
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