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「2022 もてぎJoy耐チャレンジ」レポート(後編)―波乱の決勝。ロータスおじさんたちの激走の行方やいかに!?

2022年6月9日更新



「2022 もてぎJoy耐チャレンジ」の決勝は午後2時の開始予定だった。

朝の雨が上がって路面はドライとなっていたが、雲がどんより垂れ込めていた。天気予報ではレース中盤の時間帯に再び雨が降るとの情報だった。

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爆走&マイペースの序盤

レースは、そんなどっちつかずの天候の中、ローリングスタートで始まった。

ポールポジションの鈴木貴大選手が駆るゼッケン241「ロータスクラブ86kai協同」号は、シグナルオールクリアにタイミングを合わせ、絶好の飛び出しでホールショットを決めた。

そして、そのまま予選タイムを軽く上回る1周2分24秒~25秒台のタイムを連発。他を寄せ付けない一人旅をはじめた。30分経った12周目あたりでは2位以下に10秒以上もの差をつけるまでとなっていた。

観客は、その速さ・強さに驚き、興奮した。

「優勝の可能性が大だな、これは!」

ただ、同時に素朴な疑問も持った。

「3時間の耐久レース。序盤からそんなに飛ばして大丈夫?」

後で聞いた話だが、序盤の爆走は確たる意思の下での戦術の敢行だった。レース途中から降るであろう雨に備えて先に大きなアドバンテージをつくっておけば、雨でレース全体が低速になったときに、燃料を節約しながらも無理せずトップを維持できると考えていたのである。プロ顔負けの戦術。素晴らしい。

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一方の鈴木泰貴選手が駆る「ロータスクラブ86鈴木&並木」号の序盤の走りは、どうだったのか。

こちらはスタート時からマイペース。ずっと11位前後で安定走行を続けていた。そして、1時間以上が経ち、上位各車がドライバー交代や給油などでピットインしはじめると、順位をシングルにまで浮上させた。おそらく、クルマとタイヤをいい状態に保ち、その後に交代するAドライバーの並木和重選手にジャンプアップを託す作戦なのだろう。それがうまくいけば、入賞を十分に狙えそうなムードが漂っていた。

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いずれにしても、Racing Project LOTAS CLUBの2台は、ここまで快調そのものといえた。

2台とも問題を抱え出す

しかし、中盤に差し掛かったあたりから、次第に波乱の展開へと突入する。

レース開始から1時間を過ぎても、雨が降る気配はまったくなかった。ドライコンディションのままレースがどんどん進んでいった。

「ロータスクラブ86kai協同」号を駆るドライバーにとって、これは大きな誤算だった。雨向きのセッティングをした中で高速走行を続けなくてはならず、燃費がかなり厳しい状態となっていた。途中で給油は行うものの、このままでは最終的にガス欠が懸念された。スピードをこれまでよりも抑えて走らなくてはならない……。

1時間15分頃に鈴木貴大選手から運転を引き継いだ大山茂選手は、それを考慮し、ピットインしている間に先を行った上位のクルマを全開一歩手前のスピードで追った。2位に浮上したのは、もう少しで残り1時間となるあたりだった。そのときの1位との差は約31秒。残り20数周とすれば、1周あたり2秒弱ずつ縮めれば確実に捕らえられるタイム差ではあった。

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そして、ドライバー交代。優勝へのチャレンジは鈴木貴大選手に託されることになった。ピットストップのときにシートベルト装着に手間取り、首位との差は2ラップにまで広がっていたが、レース序盤のスピードが出せれば、追いつけないことはない。

経過時間は2時間12分。残り40数分。ピットでクルマに乗り込んだ鈴木選手は、「任せとけ!」との声を残して再びコースに出ていった。その言葉を証明するように、鈴木選手はコースインしてすぐに2分25秒台のタイムを記録。首位のタイムは2分29秒台であったから、まだ勝機は十分にある――。

ところで、もう一1台の「ロータスクラブ86鈴木&並木」号の様子はどうなのか。

実は、1時間20分を経過したあたりからクルマのフロントで異音が生じていた。ただ、まだ走れる状態にはあった。並木重和選手へのドライバーチェンジは、そんな中で行われた。

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今回の決勝での初走行のせいなのか、異音を出す箇所の不具合のせいなのかはわからないが、当初、並木選手のタイムは平凡で、ピットインの際に落とした順位をなかなか上げられなかった。しかし、そこは国際C級ドライバー。周回を重ねるごとに確実にスピードアップしていき、多くのマシンが2分30秒台で走る中、2分28秒台の走行を重ね、順位を8位にまでアップ。シングルポジションを安定的なものへとしていった。クルマに異音があること、ドライバーが70歳であることを知るピットのメカニックたちは、「いや、速いな!」との驚きの声を上げていた。

それぞれ問題を抱えつつ、Racing Project LOTAS CLUBの2台の車両は、終盤の戦いへと突入していった。

完走するも無念な結果

レース開始から2時間27分ほど経過した54ラップ目。3位をゆく鈴木貴大選手の「ロータスクラブ86kai協同」号は、なんとその日のベストラップ2分24秒353を叩き出した。

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これで1位とは1ラップ差で2位とは30数秒差。残り約33分しかなかったが、優勝への希望の光は再び大きくなった。ピット内も大いに沸き立った。

ところが、その後の55ラップ目は2分27秒840に留まった。やはり燃料が厳しいのか……。それ以降、鈴木選手のクルマが25秒を切ることはなかった。ピット内も心なしか元気を失った。

結局、2時間40分を過ぎた60ラップ目に、タイムは2分52秒台にまで落ちた。そして、ピットイン。すでに全開で走り切れるだけの燃料が残っていなかったのだ。ここで優勝争いは万事休すとなってしまった。

「あとは、ギリギリ残っている燃料で完走する」という判断がされ、残り5分となるまで「ロータスクラブ86kai協同」号はピットでじっと待つのみ。再スタート後は、燃料を消費しないようゆるゆると走った。最終的には総合10位でフィニッシュ。総合優勝どころかクラス優勝も上位入賞も叶わない結果となった。

一方の並木選手が駆る「ロータスクラブ86鈴木&並木」号にも暗雲が垂れ込めていた。残り30分を切ったあたりから、一定に保っていたスピードが急に落ちはじめていた。やはり異音がしていた箇所にトラブルがあった模様。その後、2時間45分頃にピットインしたとき、車両の左フロント側から白煙が上がった。メカニックが調べたところショックアブソーバーが折れていることが判明。もう走れない状態だった……。

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結局、同車も、これにて万事休す。この時点でレース時間の70%以上を走行していたためにリタイアとはならなかったものの、最後尾19位でのフィニッシュとなった。完走を目指していたわけだが、納得できる結果ではなかった。

来季のリベンジを誓う

結果はともあれ、チームの雰囲気はくじけていなかった。後片付けをするスタッフはみんな元気に動いていた。「予想外のトラブルで負けたのは仕方がないこと」。「逆に途中までいい夢を見させてもらってすごく楽しかった」。「さあ、撤収、撤収。また来年チャレンジすればいい……」。そんな前向きなムードが漂っていた。実に頼もしい。

最後に、今回のレースで悲喜こもごもを味わった鈴木貴大選手に敗戦の弁を語ってもらった。

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「レース中盤以降に雨が降る想定の戦い方をして、結局、雨が降らず、最後はガス欠寸前で負けてしまった。天気予報を信じた自分が馬鹿でした(苦笑)」

「僕が、残り10数分のときにベストラップを出したのは最後のあがき。異常なスピードで飛ばせば、1位と2位が脅威を感じてミスするかもしれないと思い、それに賭けた。結局ダメでしたけどね」

「今回、たくさん集まってくれたメカニックやサポートの人たちは僕らの勝手な夢に真剣に付き合ってくれた。もう、感謝しかない。その一方で、残念な結果しか残せず、本当に申し訳ないとも思っている。そんなことをあれこれ思うと、本当に悔しい……(落涙)」

「ただ、今回の予選と決勝前半では、上位のプロチームを慌てさせることができたので、微かな爪痕を残せた実感はある。それは救いですかね」

「なので、来年もこの実感を胸にまた頑張ってチャレンジしたいと思います。次は、チーム体制をより充実させながら、プロチームをコテンパンにやっつけるくらいの成績を残すつもり。期待してください!」

読者のみなさん、今後のロータス店合同チームのレース活動に、ぜひご注目を!

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「2022 もてぎJoy耐チャレンジ」レポート

(前編)関東のロータス店合同チームが、人気の3時間耐久レースに挑戦!

(中編)雨の予選。56歳の鈴木選手がぶっちぎりのタイムでポール獲得!

(後編)波乱の決勝。ロータスおじさんたちの激走の行方やいかに!?

(付編)チームメンバーたちの声

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