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みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
2023年12月14日更新
本当は、EVへの充電は、夜ではなく昼に行うほうがいい――。
「EVシンポジウム」の後半は、この話題で持ちきりとなった。
昼充電の習慣が
CO2削減に貢献する
基調講演の後、「EVモビリティ関連企業のゼロカーボン戦略」と題したプレゼンテーションでは、モビリティ関連企業・団体の代表4名が登壇し、それぞれが取り組んでいる事業や活動を紹介した。
「蓄電池と再エネで実現する、クリーンで便利な超急速EV充電ネットワーク」
㈱パワーエックス EVチャージステーション事業部 森居紘平氏
「EVの充電時間の有効活用について~充電時間をより楽しく、美味しくする『EVごはん』」
㈱141マーケティング EVごはん事業部 石井啓介氏
「再生可能エネルギーによる電気を用いて、EVの充電を促す『EV昼充電推進プロジェクト』」
EV昼充電推進協議会 酒井直樹氏
「カーボンニュートラルをEVで実現するソリューションと新型V2Hの商品コンセプト」
ニチコン㈱NECST営業本部EV統括 宮本亨氏
いずれも、EVには再生可能エネルギーによる電気の充電が不可欠との認識のもとで独自の取り組みを語り、聞き応えある内容であった。
なかでも、EV昼充電推進協議会の酒井直樹氏によるプレゼンテーションは、これまでの充電の常識を覆す提案がなされるなど、たいへん興味深いものだった
酒井氏は東京電力の元社員。2000年にアジア開発銀行に移籍し、インドでのメガソーラー事業に関わった。そして、2017年には電力仲介取引を手がける電力シェアリングを起業。現在、「EVごはん」とのコラボでEV昼充電推進協議会を立ち上げるなど、EVへの昼充電の必要性を広く訴えている。
以下はその酒井氏のプレゼンテーションの抜粋・要約である。
◎ EV昼充電推進協議会は、EVへの充電時間帯を昼間にシフトさせることを目指している。
◎ なぜ昼充電がいいかというと、昼間は太陽光をはじめとする再エネによる電気量が多いからだ。
◎ 1km走行する際にクルマが排出するCO2の量は、ガソリン車160g、夜充電のEVが100g、昼充電のEVが50gになると試算されている。もちろん、すべて再エネにすればゼロになる。
※数値は㈱電力シェアリング調べ 画像提供:㈱電力シェアリング
画像提供:東京アールアンドデー
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