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EVキーマンに聞く/カーライフ・ジャーナリスト まるも亜希子 ②「女性にとって“油がいらないEV”はとてもありがたい存在です」

2019年8月20日更新



カーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子さんに聞く、5回シリーズのインタビューの第2回目は「EVをはじめとする電動車の特長・メリット」について。まるもさんによれば、EVは、とくに女性にとってうれしい特長をもったクルマらしい。はてさて、それはいったいどんなことなのだろうか?

モーターで走れば
運転上手になれるかも!?

――ここで、改めてEVをはじめとする電動車の特長について、確認しておきたいと思います。

まず、ごくごく初歩的なことからいうと、電動車は、基本的にバッテリーから供給される電気でモーターを動かして走ります。ただし、モーターだけで走るのはEVとFCVで、PHVやPHEVはモーターとエンジンの併用になります。
モーターは、アクセルを踏んだ分だけの回転力=トルクが瞬時に得られるという特性があるので、加速力がバツグン。どんなシーンでもエンジン車以上にスムースに走れます。

――具体的なシーンをいくつか挙げてもらえますか。

そうですね、たとえばこんな感じでしょうか。「信号待ちでの完全停止の状態からスッと発進が行える」「車線変更を『いまだ!』という瞬間にもたつくことなく行える」「高速道路の合流帯ではすぐに本線の流れに乗って合流が行える」……。どれも運転が上手な人ならエンジン車でも難なくできることですけど、運転が苦手だという人にとっては気が重いシーンだったりします。それがモーターで走る電動車だとすぐに克服できちゃうんですよね。

――よく、「もともと自分は運転がヘタなんだけど、EVに乗ったらなんだかうまくなったような気がする」なんて声が聞かれます。それは、もしかするとそうしたモーターによる加速力のおかげなんでしょうか?

そう言っていいと思います。それと、ほとんどの電動車はモーターに電気を送る大容量の大きなバッテリーを床下に積んでいて低重心になっているので、安定した走行姿勢が保ちやすいというのも影響しているでしょう。
たとえば、カーブを曲がるときなんかもぜんぜんフラフラしないので、誤ったハンドリングをすることも少なくなり、それで運転がうまくなったように感じるんですよ。いや、実際にうまくなると言っても言い過ぎじゃないかも知れませんね。

――電動車はより快適な運転ができて、より安全に走ることができるようになると考えていいですか?

はい、そのとおりです。だから、私、初心者ドライバーの方や、運転に苦手意識のある女性ドライバーの方にオススメしたいんですよね、EVをはじめとした電動車を。

給油行為と音がないのは
女性にとっては大ハッピー

――女性という視点から見て、EVなど電動車の良さってほかになにかありますか?

あります、あります。まずパッと思い当たるのが「油がいらない」ということ。とくにEVはガソリンの給油をしなくてよいので、女性にとってとてもありがたい存在です。

――EVだとガソリンを燃やした排ガスがでないから環境によくて、それが女性のココロに響くということですか?

もちろん、それもあります。私も4歳の女の子の母親なので、彼女が大きくなったときに排ガスのCO2の影響で温暖化して異常気象が続く地球に住まわせるというのは忍びないところがありますから、そういう面でEV普及には大いに期待しています。
ですけど、私がここで挙げた「油がいらない」というメリットは、もうちょっと俗っぽいことなんですよね(笑)。

――俗っぽいこと?

これは、たくさんの女性ドライバーが思っていることなんですけど……女性は日ごろからガソリンスタンドに行くことにストレスを感じているんですよ。
近年多くなっている無人のスタンドであれば、自分でノズルを持ってガソリンを補給しなくちゃいけないわけですが、そういうのって臭いのきつさをガマンしなければいけない上に、手や洋服を汚すかも知れない恐れがあるので、すごくイヤなんです。それに、ハイオクか、レギュラーか、軽油かを間違えずに選ばなければいけない、そんなことも心理的負担になるんです。

――へえ。

有人のガソリンスタンドであれば、そこまでのストレスはないんですけれど、こんどはスタンドのスタッフからあれやこれやとよくわからない商品やサービスを勧められる、これがまた女性をイライラさせることになるんです。「オンナが機械に弱いからって、そこにつけ込んで不安にさせて、財布を痩せ細らせる魂胆じゃないの」って(笑)。

――ああ。

まあ、私自身は大学時代からしばらくの間は、自分でクルマの下に潜り込んでオイル交換をやっていたし、頻繁にガソリンスタンドに通っていたので、油アレルギーも機械アレルギーもまったくないんですけど、多くの女性はそうではないわけです。とにかく、定期的なガソリンスタンド通いは、女性たちにとって、ある意味で苦行……。だから、EVに乗り替えて、それがなくなるというのはかなりうれしいことなんですよね。

――なるほど、男性目線だとなかなか気づけないメリットです。

それから、話は飛びますが、EVをはじめとした電動車はモーターで走っている間は静かで振動が少なく、音楽や同乗者との会話がクリアになるというメリットがありますよね。とくに友だちや家族がいっしょのときは会話が弾み、移動のための運転時間がかなり楽しい時間に様変わりします。これは男女問わずという側面もありますが、おしゃべり好きな女性にとってはかなりハッピーなことになるんじゃないでしょうか。

――それと、運転していて疲れにくいというメリットもありますか?

そうそう、モーターはレスポンスがいいので、エンジン車で要求されるアクセルとブレーキの微妙な操作が軽減され、疲労の原因になる騒音もないので、女性でもあまり疲れずにロングドライブが楽しめます。そのことも含め、電動車、とくにEVに乗れば、女性のカーライフシーンは、本当にいい方に変わっていくと思います。

①「生きているうちにEV時代がくるなんて夢にも思っていませんでした」

②「女性にとって“油がいらないEV”はとてもありがたい存在です」

③「EV/電動車で真に豊かなカーライフ、始めてみませんか?」

④「折りたたみ式ガルウイングとかのカッコいいEVの出現を希望します(笑)」

⑤「ロータス店さんがEV世代の子どもたちに大人気のお店になりますように」

まるも亜希子(まるもあきこ)
千葉県船橋市生まれ。大学卒業後に自動車専門誌編集部に6年間勤務し、2003年にカーライフ・ジャーナリストとして独立。2004年と2005年にサハラ砂漠ラリー参戦・完走、 2004年から2015年にハイブリッドカーの耐久レース参戦・完走。2013年にはプロジェクト「PWP(ピンクホイール・プロジェクト)」を立ち上げ、女性のパワーでクルマ社会を元気にする活動を開始。近年は母親の視点でファミリーのカーライフもサポート中。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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