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四国(徳島、香川、愛媛、高知)
2018年3月28日更新
徳島県の西に位置する三好市の祖谷(いや)は、神秘的な山岳地帯で、「日本三大秘境のひとつ」とも「日本のチベット」とも言われています。
戦に敗れた平家の落人が隠れ住んだという「平家伝説」が伝わっており、険しい峡谷には、一昔前まで茅葺き民家が数多く点在していました。しかし、時代の流れとともに、それらの古民家は老朽化し、空き家となる家もありました。
その流れと向き合い、「日本の田舎の美しさを残したい、伝統文化に根ざした環境にやさしいコミュニティーを作りたい、という夢」(ホームページより)を見たアメリカ人がいました。アレックス・カーさんがその人です。
アメリカ海軍所属の弁護士だった父親とともに10代前半に横浜に滞在し、また、慶應義塾大学国際センターに留学中(1972年~1973年)にはヒッチハイクで日本中を旅したアレックスさん。その旅の途中に訪れた祖谷で美しい田園風景と古民家に魅了された彼は、1973(昭和48)年、祖谷で築300年以上も経ち空き家となっていた古民家を購入し、修復しながら居住するようになります。
この古民家を、アレックスさんは、自分がフルートを吹くことから「横笛」と「草屋」を意味する二文字をあわせて『篪庵(ちいおり)』と名付けました。
そして、1988(昭和63)年には屋根の総葺き替えをし、また2005(平成17)年には現在理事長を務める特定非営利活動法人篪庵トラストを設立しました。そして、篪庵での宿泊・見学を通じて国内外から多くの訪問者を受入れ、祖谷の生活体験を提供してきました。
現在、篪庵は宿泊施設として運営されています。
茅葺屋根の下に、12畳の居間(囲炉裏付)と20畳の座敷(囲炉裏付)などがあり、7名程度(最大10名程度)での宿泊ができます。宿泊料金の目安は、素泊まりプランで「2名1室(大人)の場合15,000円(税込)~」などとなっていますが、詳しくは公式ホームページの宿泊予約ページをご確認ください。
古き良き日本の文化を実体験できる部分は活かしながら、快適に宿泊できるように設備面の補完も行われています。ヒノキの湯船のあるバスルーム、空調設備、リネン、床暖房など最新設備をそなえ、IH キッチンには調理器具一式と基本調味料類(塩、こしょう、醤油、 サラダ油、みりん、砂糖)も完備しているので自炊ができるほか、夕食は要望により、郷土料理のケータリングサービスも利用可能です。
名称 | 篪庵(ちいおり) |
---|---|
住所 | 徳島県三好市東祖谷釣井209 |
電話番号 | 0883‐88‐5290 |
定休日 | 不定休(要、事前問合せ) |
季節休業 | 12月~3月 |
予約 | 要予約(見学、宿泊とも) |
アクセス | 【電車】JR大歩危駅前からタクシーで約50分、【車】井川・池田ICから国道32号(高知方面)→県道45号→県道32号→国道439号→市道 |
駐車場 | あり |
ホームページ | http://www.chiiori.org |
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