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四国(徳島、香川、愛媛、高知)

徳島県の藍染めの歴史や魅力を学び、藍染体験もできる!「藍住町歴史館 藍の館」

2023年7月20日更新

“青”の美しさで知られる染色工法・藍染め。徳島県は、その原料となる植物“藍”の生産量で日本一を誇っています。徳島県での藍栽培の歴史は古く、気候や土壌が藍の生育に適していたこと、徳島藩が藍の生産を奨励したことなどによって、藍の生産が大きく発展していきました。



濃い色に染めたものは「勝色(かちいろ・かついろ)」とされ、戦国時代の多くの武将が鎧下を藍で染めていました。それも藍の需要拡大につながったようです。

「藍の館」は、徳島県の藍の歴史や魅力を伝える施設です。

藍の館



藍の豪商だった奥村家から13棟もの建物と藍商人奥村家の経営状況に関する膨大な資料が、藍住町(あいずみちょう)に寄贈されたことが開館のきっかけです。

奥村家主屋



奥村家中庭



奥村家文書



13棟の建物に加え資料館を新設して、1989(平成1)年に開館(建物は徳島県の有形文化財にも指定されています)。さらに、2022(令和4)年11月にリニューアルオープンされ、工夫された展示方法によって、歴史栽培・加工・染までの工程などがより分かりやすくなりました。

資料館1F



資料は「資料館」と、「奥村家寝床(南・東)」に展示されています。“寝床”は、「藍染料の加工場」の意味です。展示品は、藍染め製品や藍の栽培に使用されていた農具などさまざま。藍の栽培や製造工程は、紙人形で再現して当時の様子を伝えています。

資料館2F



東寝床



1808(文化5)年に建てられた奥村家の母屋も公開。商談用の部屋や、宴会場として使われていた座敷などを見ることができます。

奥村家住宅表座敷



西座敷



館内では、天然の藍染料を使って作品づくりもできます。染めるものとして、ハンカチ・ハンドタオル(体験染価格:各1000円)、バンダナ・レースハンカチ・手ぬぐい(各1500円)、シルクストール(小2000円・大3500円)、ガーゼストール(3000円)などが用意されているので、好きなものを選んで染めることができます(持ち込み品の藍染も可能。詳細は公式HPで確認のこと)。

藍染体験場



まず、選んだハンカチなどを藍染料に漬け込み、引き上げて空気に触れさす作業を繰り返します。次に水で洗い、アイロンをかけて乾燥させたら出来上がりです。所要時間は、約40分。受付は午後3時30分までです。(団体の方は予約が必要です)

藍染体験



藍住町は“ジャパンブルー”とも呼ばれる伝統的な藍色のふるさと。その美しく深みのある色を生み出した世界に触れてみませんか。

詳細情報

名称 藍住町歴史館 藍の館
住所 徳島県板野郡藍住町徳命字前須西172
電話 088-692-6317
開館時間 午前9時~午後5時
休館日 火曜日(祝日の場合は開館)、12月29日~1月3日
入館料 大人300円、中学・高校生200円、小学生150円
駐車場 50台
アクセス 徳島自動車道 藍住ICから約5分、または高松自動車道 板野ICから約10分
ホームページ https://ainoyakata.jp/
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