Vol.87（後編）草刈機の飛び石で他人のクルマを傷つけてしまった！修理代どうしよう！

前編でもふれましたが、個人賠償責任保険は日常の事故・トラブルから生じる損害賠償に対応する保険です。

ここからは、「個人賠償責任保険」の特長を改めて見ていきましょう。

個人賠償責任保険で
自転車保険の代替も

まずは、補償の対象になる事故・トラブルが多岐にわたるという特長から。

この保険は、自動車事故による損害賠償には対応しませんが、日常におけるさまざまな事故・トラブルによる損害賠償については、しっかりとカバーしてくれます。



最近、各地で自転車保険の義務化が進にでいますが、個人賠償責任保険は自転車事故による損害賠償にも対応しています。自転車事故を起こした本人のケガの治療などには対応していませんが、事故の被害者に対する損害賠償は個人賠償責任保険によって行うことができるので、「自転車保険への加入義務について個人賠償責任保険で代替する」という選択肢もあります。

なお、スポーツ競技中の事故、仕事中の事故、他人から借りた物の破損の損害賠償は補償の対象とはなりません。あくまで日常生活における利害関係のない他人とのあいだで起きた事故・トラブルで発生した損害賠償のみが補償の対象となります。

別居している子でも
未婚なら補償の対象

続いて、補償対象者が一部例外を除いて家族全体に及ぶという特長。

この保険は契約者だけでなく、その家族が起こした事故・トラブルの損害賠償も補償の対象とします。

個人賠償責任保険の補償対象者
・契約者本人
・配偶者
・同居の親族
・別居の未婚の子

前編に掲載したストーリーに登場するEくんは、個人賠償責任保険の契約者である父親からすると「別居の未婚の子」に当たるわけです。

●　●　●

子が18歳の成人年齢に達したとしても、親は子が自立するまでは頼りにされ、場合によっては支援を求められるときもあるでしょう。

そうした中で、今回のストーリーように、子が引き起こした事故・トラブルなどに備えておくことも、ある意味で支援の一つになり得ます。

わずかな支出でできる子への支援策として、ぜひ、個人賠償責任保険への加入を前向きにご検討ください。

草刈機の飛び石で他人のクルマを傷つけてしまった！修理代どうしよう！（前編）

草刈機の飛び石で他人のクルマを傷つけてしまった！修理代どうしよう！（後編）