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クルマのトラブル「もしも」マニュアル

Vol.56 個人賠償責任補償特約は、たった月200円ほどで日常の事故の賠償を幅広くカバー!(後編)

2021年2月18日更新



家族全員の賠償責任を補償

日常生活において起こしたうっかり事故の賠償責任に幅広く対応してくれるという「個人賠償責任補償特約」。どのような特約なのか見ていきましょう。

その概要は以下のとおりとなっています。

◎保険対象:契約者本人を含む家族全員(同居の家族・親族&別居している未婚の子)

◎補償内容:日常生活において、家族の誰かが偶発的な事故を起こして他人を死傷させたり、他人のモノを壊したりして発生した賠償責任を補償(保険会社によっては国内の事故の賠償責任の補償に限定している場合がある)

◎補償限度:数億円~無制限(保険会社や補償内容によって異なる。また、無制限の場合でも海外での事故の賠償責任の補償には限度額が設定されることがある)

◎契約料金:一般的には、保険期間1年、補償上限1億円として年払いで1千数百円から3千円程度(保険会社や補償内容によって異なる)

◎特記事項:この特約の補償を受けても、自動車保険の等級はダウンしない

そう、「個人賠償責任補償特約」という特約は、月額換算で200円ほどの保険料を支払えば、自分か、配偶者か、子どもかが、日常生活において偶発的な事故を起こしたときの損害賠償を幅広くかつ厚くカバーしてくれる非常にありがたい保険なのです。

あれもこれも……
いろんな事故の賠償責任に対応

では、この「個人賠償責任補償特約」は、具体的にどのような事故の賠償責任に対して補償が行われるのでしょうか?

補償対象となる事例としては以下が挙げられます。



さらに、次のような事故なども補償対象となります。

●親子でキャッチボールをしていて、あやまって他人の家のガラスを割っってしまった。
●子どもが友だちとふざけていて、あやまって友だちにケガを負わせてしまった(親権者の責任が問われた)。
●ゴルフ場のカートで、あやまって人をはねてしまってケガを負わせてしまった。
●友人たちを招いたホームパーティーで、そこに用意した料理が原因で食中毒を引き起こしてしまった。

これだけいろんな事故に対応してくれるとなると、かなり安心です。参考までに付記すると、ロータスクラブと提携している東京海上日動火災保険の「個人賠償責任補償特約」は、2019年から他人から借りているものの損壊等も補償対象に加えています。

最近、義務化が進んでいる
自転車保険としても使える!

今、日本全国で自転車保険が義務化されつつあります。「個人賠償責任補償特約」は自転車事故による自分や家族のケガ等の補償はされませんが、自転車事故で自分や家族が加害者になってしまった場合の損害賠償は補償されます。つまり、他者に対する賠償に備えるという側面からすると、「個人賠償責任補償特約」は自転車保険としても使えるのです。

しかも、家族の中の誰か一人がこの「個人賠償責任補償特約」を契約しておけば、それだけで家族全員分の自転車保険がカバーできることとなり、その点においてもかなり有用ということができます。

インターネットの記事などを見ればわかるように、自転車が加害者となる交通事故で、裁判の結果、数千万円から1億円近い賠償金を命ぜられる事例が発生しています。実は、被害者が働き盛りの高額所得者などであった場合は、その賠償金は数億円になる場合があると言われています。

そして、これもすでに発生している事例ですが、子どもが引き起こした自転車事故において「親に賠償金を支払う責任がある」という判決が出されています。

こうした状況を踏まえて、最近、損保業界では自動車保険の更新時に「個人賠償責任補償特約」の付帯をオススメする流れとなっているのです。

自動車保険に加入している皆さん、日常生活の中で起きるかもしれないうっかり事故の賠償責任に備えて、ぜひとも「個人賠償責任補償特約」への加入を前向きにご検討ください。

個人賠償責任補償特約は、たった月200円ほどで日常の事故の賠償を幅広くカバー!(前編)

個人賠償責任補償特約は、たった月200円ほどで日常の事故の賠償を幅広くカバー!(後編)

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