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ノスタルジックな旧秋田銀行本店本館の建物を活用した「秋田市立赤れんが郷土館」

2024年4月11日更新

「秋田市立赤れんが郷土館」は、赤れんが館と、管理棟、収蔵庫の3つの棟からなっています。赤れんが館は、1912(明治45)年に完成した旧秋田銀行本店本館の建物で、国の重要文化財に指定されています。ルネサンス様式が採用された外観は、1階部分に白の磁器タイル、2階に赤れんがを使用。遠くからでも、紅白の華やかさが目を引きます。

秋田市立赤れんが郷土館 赤れんが外観

内装は、豪華で重厚なバロック様式で整えられています。正面玄関からすぐの空間は、銀行だったときの「営業室」。カウンターが備えられ、人々が出入りしていた場所です。2階までの吹き抜けで、天井には、忍冬唐草(にんどうからくさ)模様のレリーフが施されています。随所に大理石が使われていて、どこを見ても豪華です。

秋田市立赤れんが郷土館 営業室1

営業室



秋田市立赤れんが郷土館 営業室2

営業室



銀行のトップが使っていた「頭取室」は、漆喰塗りの営業室とは雰囲気が異なり、木材がふんだんに使用されています。

秋田市立赤れんが郷土館 頭取室

頭取室



銀行の要ともいえる、かつての「金庫室」も必見。ドアや窓は鋼鉄製で、かなり頑丈に作られていることが分かります。実際に使われていた大金庫もあり、庫内では秋田市を紹介する動画を上映しています。

秋田市立赤れんが郷土館 金庫室

金庫室



展示としては、管理棟3階が、“多くの作品を残した木版画家・勝平得之(かつひらとくし)の記念館になっています。優しい色合いの版画作品を見ることができます。

秋田市立赤れんが郷土館 勝平記念館

勝平得之記念館



また、赤れんが館2階には、秋田市出身の鍛金家(たんきんか)で、人間国宝であった関谷四郎の記念室になっています。室内には、技を駆使して創り上げた金属工芸品や、実際に使用した道具などが展示されています。

秋田市立赤れんが郷土館 関谷記念室

関谷四郎記念室



その他、管理棟2階の企画展示室では様々な企画展が行われています。

見どころの多い館内。より詳しく知りたい人は、ボランティアガイドの解説案内を行っているので申し込むとよいでしょう(来館日の3日前までの申し込み)。

赤れんが館から徒歩5分ほどの場所には、「秋田市民俗芸能伝承館」(ねぶり流し館)があります。伝統行事「秋田竿燈まつり」をはじめとする民族芸能をさまざな資料で紹介。実物の竿燈も展示されていますし、実際に竿燈を体験することができます。また、隣接の「旧金子家住宅」は、秋田市指定有形文化財指定の貴重な建物です。お得な赤れんが郷土館との「共通観覧券」があるので、赤れんが郷土館と併せて訪れてみてはいかがでしょう。

詳細情報

名称 秋田市立赤れんが郷土館
住所 秋田県秋田市大町三丁目3-21
電話 018-864-6851
観覧時間 午前9時30分~午後4時30分
休館日 12月29日~1月3日、展示替え期間(不定期)
観覧料 310円、高校生以下は無料) ※「秋田市民俗芸能伝承館」「旧金子家住宅」との共通観覧料370円(こちらも高校生以下は無料)
駐車場 8台
アクセス 秋田自動車道秋田中央ICから約20分
ホームページ https://www.city.akita.lg.jp/kanko/kanrenshisetsu/1003617/index.html
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