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そばのメッカと言われる山形県。慶応年間から続く老舗で出会う『といちそば』はまさに伝統に磨かれた本物の味!『そば処庄司屋』

2020年3月5日更新

良質なそばは、清らかな水に恵まれ、昼夜の寒暖差の大きい土地で育つと言われています。それらの条件にぴたりと当てはまる場所の一つが、山形県です。県内には、「そば街道」や「そばの郷」と名付けられたエリアが点在。収穫期になると、各地域で新そばのイベントなどが開催されます。

そば処庄司屋



数あるお店の中で、今回ご紹介するのは山形市にある『そば処庄司屋』。慶応年間(1865~1868年)に創業した、県内では最も歴史のあるそば店です。創業当時より手打ち一筋で、そば粉十割、つなぎ1割の『といちそば』を提供しています。つけ汁は、土佐鰹や利尻昆布、蔵王連峰の湧き水を原料とし、化学調味料や保存料などは一切使っていません。そして、「曳きたて、打ちたて、茹でたて」の“三たて”を厳守し、そば粉は、深夜に曳き、早朝にふるいに掛けたもののみを当日使用するというこだわりようです。

そば処庄司屋 本店



『庄司屋』の看板メニューの一つは、『板そば』(1490円、税込、以下同様)。山形県に特有の板そばは、そばの実を各層に分けずに曳いた“曳きぐるみ粉”を使用しているため色が黒っぽく、太目で歯応えがあります。『庄司屋』の板そばは、そうした見るからに太く「噛んで食べる」という板そばとは趣きを異にするものです。板状の木箱に盛られて提供されるのはこだわりの『といちそば』で、非常に洗練された姿と野性味を併せ持つ田舎そばの味を堪能できます。

更科あいもり板そば



『相もり板』(1780円)は、といちそばと更科そばを合い盛りにした一品で、2つの味が楽しめると人気です。さらに天ぷら付きの『相もり板天』(2380円)も用意されています。そのほか、冷たいそば、温かいそば共に単品メニューも多数そろっています。





また、山形をグルメ旅で訪問した方には、『そば会席』がおすすめ。そばをはじめ、山形県産の食材を使った、美味しくて見た目も美しい料理が提供されます。3500円(お昼の小会席)、4600円(基本コース)、6000円(贅沢コース)の3コースが設定されており、いずれも、前日までの予約が必要です。



『庄司屋』は山形市幸町にある本店のほかに、同じ山形市内に『そば処庄司屋 御殿堰七日町店』(山形市七日町2丁目7−6)があります。本店を取り仕切るのは4代目・庄司武彦さん、そして御殿堰七日町店の店を運営するのは5代目・庄司信彦さん。そばにかける情熱に違いはありませんが、御殿堰七日町店は山形市の中心にあり、若い5代目の新しい感覚が生かされています。どちらの『庄司屋』を訪問するか、それとも両方を食べ比べるか……そんな心浮かれる悩みにとらわれるかも知れません。

御殿堰七日町店

詳細情報

名称 そば処庄司屋 本店
住所 山形県山形市幸町14-28
電話 023-622-1380
営業時間 午前11時~午後4時(LO.午後3時30分)/午後5時~午後8時30分(LO.午後8時)
定休日 月曜日(祝日の場合は翌平日)
アクセス 山形自動車道山形蔵王ICから10分
駐車場 30台
ホームページ https://www.shojiya.jp/
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