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誰もが小さな鉄道マニアの気持ちになれる!『人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868』

2017年9月12日更新

熊本県人吉市は、熊本市から南に約70kmの距離にあり、熊本県の最南部になります。九州山地に囲まれた人吉盆地で、球磨川沿いの温泉と川下りが有名です。市内の中心部には古くからの城下町の町並みが残っていて、熊本県唯一の国宝である青井阿蘇神社があり、2015年には近隣の球磨郡の各町村とともに、「相良700年が生んだ保守と進取の文化 ~日本でもっとも豊かな隠れ里―人吉球磨~」として日本遺産に認定されました。
その人吉市に、ちょっと珍しい鉄道ミュージアムがあります。そもそも人吉駅は、『SL人吉』(JR九州が毎年3月~11月までの金・土・日・祝日と夏休み期間中に1日1往復のみ限定で熊本駅-人吉駅間を鹿児島本線・肥薩線経由で運行している蒸気機関車牽引の臨時快速列車)の終着点となっています。その駅の西側に、2015年、『人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868』がオープンしました。

人吉鉄道ミュージアム外観MOZOCAは「もぞか」と読み、この地方の方言で「小さい」や「かわいい」の意味です。そして、868は所在地の郵便番号です。この鉄道ミュージアムは、明治時代から続く肥薩線の歴史や文化的価値、魅力を次世代に伝えるとともに新たな集客を狙った観光施設で、建物のデザインはJR九州の『ななつ星』や『SL人吉』などをデザインした工業デザイナーの水戸岡鋭治さんが担当しました。

人吉鉄道ミュージアム内観
人吉駅からミュージアムまでは赤いミニトレインが走っていて、タイミングが合えば訪問者を乗せてミュージアムの中まで運んでくれます(ミニトレイン乗車料1回100円、汽笛は本物のSLと同じ音です!)。タイミングがよければ、横を『SL人吉』が並走することもあるそうです。

人吉鉄道ミュージアムSL並走
ミュージアムの1階にはジオラマや映像・展示で肥薩線を紹介するコーナーや、プラレール、木のプールなどの子どもたちが遊べるスペースがあります。子どもサイズのテーブルとイス、ロッキングチェア、さらには駅長さんなどの制服のレンタルなどまで、子ども向けの設備やサービスが充実しています。2階には学習コーナーやミニライブラリーなどがあり、デッキに設えられたレイルバイクを楽しむこともできます(レイルバイク乗車料1回100円)。また、『SL人吉』の蒸気機関車の車庫が目の前にあるので、整備中の機関車を眺めることもできます。さらに屋上の展望デッキは、『SL人吉』のほか、今年3月から運行開始したD&S列車『かわせみやませみ』が通過する姿を見ることができるので、鉄道ファンにオススメの場所と言えるでしょう。

人吉鉄道ミュージアム_木のボールのプール(1階)

人吉鉄道ミュージアム2階デッキ
人吉機関庫は、1911(明治44)年の建築で、今に残る国内唯一(現役)の石造機関庫です。地元の石工たちが、球磨地方の石材を生かして作り上げた重厚な佇まいで、入り口の3連アーチがシンボリックです。
そして、人吉駅に来たならば外せないのが、昭和40年登場のロングセラー駅弁『栗めし』(1,100円[税込]、人吉駅弁やまぐち製)。駅弁を売るのは、“人吉の顔”としてTV取材されたこともある、弁当売りの菖蒲豊實(しょうぶとよみ)さん。「弁当ー、栗めし、鮎ずしー」の声に誘われ、多くの人がホームに降り立ちます。
古く、懐かしく、けれどもとても新鮮な鉄道体験が人吉にはあります。

詳細情報

名称 人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868
住所 熊本県人吉市中青井町343-14
電話番号 0966-48-4200
開館時間 午前9時~午後5時
休館日 水曜日(祝日の場合は翌平日) 12月30日~1月2日
入館料 無料(ミニトレイン&レイルバイクは1回100円)
アクセス JR肥薩線人吉駅より徒歩約2分、九州自動車道人吉ICより約2.6㎞
駐車場 普通車87台(有料)
フェイスブック https://m.facebook.com/hitoyoshi.mozoca.station868/
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