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九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄)
2023年3月28日更新
2000年に世界遺産に登録された沖縄県うるま市の勝連城跡(かつれんぐすくあと、かつれんじょうあと)。「ぐすく」とは、沖縄地方の言葉で、城や神聖な場所のことです。
勝連城跡は、悪政を敷いた9代目の按司(あじ※地域の権力者のこと)を倒した阿麻和利(あまわり)が、10代目の按司として住んだ城の跡地です。城跡内では中国の陶磁器や東南アジアの陶磁器類、朝鮮の陶磁器、大和系の瓦などが大量に発見されています。さらに遠く熱帯に住むオウムの骨までも発見されており、これらの資料より、阿麻和利が中国や東南アジアなどの国との海外貿易を進め、この地域を繁栄させたことがわかります。
その後、阿麻和利は琉球王府を倒そうと企てますが、阿麻和利の妻であり、琉球国王の娘でもある百度踏揚(ももとふみあがり)がそれを察知。父親に告げたことで、1458年、阿麻和利は王府軍に滅ぼされ、勝連城も廃城となりました。
丘陵地に広がる勝連城跡には、城壁の一部が残っていて、四の曲輪は、居住スペースとして使われ、三の曲輪では儀式などを行い、二の曲輪では政など最も重要な仕事を行っていたと考えられています。一番高い場所にある一の曲輪は。見晴らし抜群で、美しい海の先に島々を望むことができます。傾斜が急な階段も多いので、歩きやすい靴を履いていくと良いでしょう。
勝連城の歴史をより深く知りたい人のために、ガイドツアー(要予約)も用意されています。料金は参加人数によって異なり、2~20名は一人2000円、21~30名は一人1500円、31名以上は一人1000円です。
勝連城跡の周囲は、現在「あまわりパーク」としてとして整備が進められています。2021(令和3)年10月には「あまわりパーク歴史文化施設」がオープン。常設展示室では、勝連城の歴史や阿麻和利の人生が展示物やパネル、映像で分かりやすく紹介されています。ライブシアターで映像コンテンツを毎日定期的に上映するほか、土曜日・日曜日や祝日にはパフォーマーたちが勝連城にまつわる物語を紹介するライブパフォーマンス(11時/13時/15時開始、上演時間25分間)も楽しむことができます。
名称 | 勝連城跡 |
---|---|
住所 | 沖縄県うるま市勝連南風原3807-2 |
電話 | 098-978-2033(あまわりパーク管理事務所) |
営業時間 | 午前9時~午後6時 ※入場券最終販売は午後5時30分 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | 校生以上:600円、中学生以下:400円、未就学児(6歳未満):無料 ※あまわりパーク歴史文化施設(常設展)の入館料も含む |
駐車場 | 125台(午前9時~午後6時) |
アクセス | 沖縄自動車道沖縄北ICから約20分 |
ホームページ | https://www.katsuren-jo.jp/ |
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