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置き薬(配置売薬)にまつわる資料を日本の貴重な産業遺産として保存・公開している『中冨記念くすり博物館』

2021年1月12日更新

『中冨記念くすり博物館』がある鳥栖市田代(たじろ)とは、富山・大和(奈良)・近江(滋賀)と並ぶ「日本の四大売薬」の発祥の地で、その歴史は江戸時代にさかのぼります。
田代地域で興った売薬業であったため「田代売薬」と呼ばれています。
売薬さんと呼ばれた販売員が各家庭を訪問して、くすりを預け置く「配置売薬」は、300年前に始まり今も続いています。人々の暮らしを大きく支え、誰もが知るものとして活躍していたのが昭和は50年代頃まで。かぜ薬や胃腸薬、膏薬(貼り薬や塗り薬)など、何種類もの配置薬をたずさえ、得意先がどんなに遠くとも一年に一度は必ず訪問していました。家庭ごとに薬箱を置かせてもらい、その中に数種の薬を入れて預けて帰り、半年から1年後に再び訪問して、預け置いた間で用いられた薬代を集金するという商法です。

IMG_0884

膏薬処方

膏薬処方



「中冨記念くすり博物館」の設立は1995(平成7)年。「日本のくすり文化」を守り、伝えていくために、田代地域を創業地とする久光製薬が記念事業として開設しました。田代売薬の歴史資料を主体に、くすりや健康に関するさまざまな資料を公開しています〔久光製薬の前身、小松屋の創業は1847(弘化4)年で、田代売薬を起源とする〕。

外観_夏 (44)

石とガラスで造られた建物の設計は、有名なイタリアの彫刻家、チェッコ・ボナノッテが手掛けています。エントランスには、「生命の種子 SEMI DI VITA」という同氏の彫刻作品が展示されており、「誕生から現在、そして未来へ」と続く生命の流れを抽象的に示しています。

1階には、19世紀末(約120年前)にイギリスはロンドンに建てられた「アルバン・アトキン薬局」の店内を移設したものをはじめ、「くすりのかたち」や「新しいくすりができるまで」などテーマとした資料を展開。2階には江戸時代末期の薬舗を復元したもの、昔のくすりの作り方、田代売薬関連の道具や文書、天然のくすりである生薬も70種ほど展示しています。

アルバン・アトキン薬局

アルバン・アトキン薬局



展示室 (6)

2階 (4)

その他、敷地内にはくすりとなる植物を約350種ほど集めた「薬木薬草園」(広さ2,400㎡)を併設し、来園者の方々は公園のような園内を散策しながら植物を楽しめます。香りの庭と名付けられたエリアにて70種のハーブの香りに包まれ、リラックスしてはいかがでしょう。

園内風景 (62)

薬草園

薬草園

詳細情報

名称 中冨記念くすり博物館
住所 佐賀県鳥栖市神辺町288番地1
電話番号 0942-84-3334
営業時間 午前10時~午後5時(最終入館は午後4時30分まで)
定休日 月曜日(当日祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料金 大人300円、高校生・大学生200円、小中学生100円、未就学児無料
アクセス 九州自動車道鳥栖I.C.下車、国道34号線「田代公園入口」交差点を右折、約3分。九州自動車道鳥栖I.C.下車、国道3号線「弥生が丘入口」交差点を左折、約5分。鳥栖筑紫野道路(福岡県道・佐賀県道17号)柚比I.C.下車、「弥生が丘西」交差点を右折、約3分。
駐車場 普通車16台、大型バス4台
ホームページ https://nakatomi-museum.or.jp/
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