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境内には心願成就のダルマがいっぱい!1300年の歴史を持ち、「勝ち運の寺」として有名な大阪・箕面の『勝尾寺(かつおうじ)』

2018年1月31日更新

大阪府箕面市にある真言宗の寺院『勝尾寺(かつおうじ)』は、「勝ち運の寺」「勝ちダルマの寺」として広く知られ、全国から勝運を求めてたくさんの参拝者が訪れています。また、西国三十三所の第二十三番札所にあたります。

勝尾寺5
伝承によれば、奈良時代末期〔727(神亀4)年〕に、藤原致房の子の善仲・善算という双子兄弟がここにに草庵を構え、仏教の修業を行ったといいます。それから約40年後の765(天平神護元)年、光仁天皇の皇子である開成(かいじょう)が善仲・善算に師事して仏門に入り、775(宝亀6)年に大般若経600巻の書写を終え、勝尾寺の前身となる彌勒寺を建て、開山に至ります。
780(宝亀11)年、妙観という名の比丘が彌勒寺を訪ね、7月18日から8月18日の間に、白檀香木を材として身丈八尺の十一面千手観音を彫刻し、これがげんざい当山の本尊であるといわれています。
880(元慶4)年、六代座主の行巡上人が病床にあった清和天皇のために平癒の祈祷を行い、これによって天皇の容態が回復したことから、仏法の力は朝廷の力をも凌ぐとして、「王に勝った寺」を意味する『勝王寺』 の寺号を贈られますが、寺側はそれを畏れ多いとして「王」を「尾」にひかえて『勝尾寺』と号することになったのだそうです。

勝尾寺3
現在、『勝尾寺』は参拝客とともに、多くの観光客を集める大阪屈指の観光名所となっています。約26万平方メートルもの境内は、春は桜やシャクナゲ・ツツジ、夏は紫陽花、秋は紅葉といった具合に四季折々の景色を楽しむことができます。特に11月の紅葉シーズンには、土・日・祝日の日没から午後7時30分まで特別夜間ライトアップが行われ、幻想的な雰囲気に包まれます。

勝尾寺2

勝尾寺1
境内に建つ寺院建築も見どころが多くあります。山門と本堂は、1603(慶長8)年に豊臣秀頼の支援によって再建されたものです。山門は1996(平成8年)年、本堂は1999(平成11)年に修復を終え、美しい姿を見せています。
薬師堂は、このお寺に現存する一番古い建築物で、鎌倉初期のもの。源平合戦で堂塔伽藍がことごとく焼き払われてしまったのですが、その後に源頼朝の命で再建されたといわれています。(現在、修復工事中)
真言宗開祖弘法大師を祀り、まわりに弘法大師ゆかりの四国八十八ヶ所の御砂踏み場がある大師堂、浄土宗開祖法然上人が3年10ヶ月逗留したと伝えられる法然上人第五番霊場の二階堂、日本最初の荒神社として知られる厄ばらい三宝荒神社・・・などが、背景となる自然と調和して配置されています。
そして、何といっても『勝尾寺』といえば『勝ちダルマ』です。勝ちダルマ奉納棚を中心に大小さまざまなダルマがあふれています(ダルマみくじの小さなダルマもたくさんあります)。「七転び八起き」の精神で、何事にも屈せず、最後には勝ちを掴むとして人気の勝ちダルマ。授かった後、願いを込めて片目を入れ、勝負に勝って願いが成就したら、もう一つの目を入れて奉納するのが恒例となっています。学業、商売、スポーツ、恋愛などあらゆる分野で、ご利益があるのだそうです。

勝尾寺4
『勝尾寺』には、135畳の写経道場(大ホール)から大小研修室、各個室を備えた宿坊である応頂閣もあります。宿泊して、じっくりとそのパワーを感じるのもよいのではないでしょうか。

詳細情報

名称 勝尾寺
住所 大阪府箕面市勝尾寺
電話 072-721-7010
拝観時間 平日:午前8時~午後5時、土:午前8時~午後5時30分、日祝:午前8時~午後6時 ※納経時間も同じ
入山料 大人400円、小・中学生300円 ※30名以上の団体料金あり
アクセス 車】名神高速道路 茨木ICより国道171号線経由で約20分 / 近畿自動車道・中国自動車道・名神高速道路 吹田ICより中央環状線・国道423号線経由で約30分 / 中国自動車道 池田ICより中央環状線・国道423号線経由で約30分 【電車・バス・タクシー】御堂筋線千里中央駅下車し、阪急バス4番から北摂霊園行きで「勝尾寺山門前」下車(約33分)/ 
阪急電鉄箕面駅からタクシーで約15分 / 大阪モノレール彩都西駅からタクシーで約10分
駐車場 約350台(普通車2時間まで500円以後1時間ごとに100円、マイクロバスは屋外駐車場1,000円、中型バス以上は2,000円)
ホームページ http://www.katsuo-ji-temple.or.jp
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