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近畿(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山)
2016年9月30日更新
古都・奈良には、その伝統に縁の食品や料理があります。中でも、私たちに馴染のある一品といえば「奈良漬」でしょう。奈良漬は、西暦700年代から「粕漬」という名で存在しており、平城京の跡地で発掘された長屋王木簡の中に「粕漬瓜」という文字があるということです。1500~1600年頃には、「白瓜、胡瓜、西瓜、生姜などの野菜を塩漬けにし、何度も新しい酒粕に漬けかえる」という手法が完成されていたようです。そして、江戸時代に一般に広く広まりました。
この奈良漬は、製造業者ごとに製法にノウハウがあり、出来上がりの味も違います。ここで、ご紹介するのは江戸時代末期に開店し、全国観光土産品公正取引協議会から日本で唯一「純正」の呼称が許されている『今西本店の奈良漬』です。今西本店では、国産の原材料を厳選して使い、瓜で3年以上、胡瓜・西瓜は5年、長いものでは17年もの年月をかけて漬け、その間に5回、6回と清酒粕のみで漬けかえ、漬けかえることによって塩分と水分を抜くという、昔ながらの製法をかたくなに守っています。当然のことながら、甘味料・保存料・着色料等は一切使っていません。
そのため、一つの特徴があります。それは、一般的な奈良漬に比べて、色が黒いことです。また、口にしたときの味は濃厚です。言い方を換えれば、極めてコクがあるということです。切りたてすぐより、3日~5日冷蔵庫へおいてからの方がまろやかになります。
しかも、開封後でも、粕につけておけば常温(40℃以下)で2年以上もつというから驚きです。
日本食が世界に影響を与える今日。長い歴史の中で製法を磨かれ、一切れに旨味を凝縮した『今西本店の奈良漬』を「パリッ」と噛む瞬間に、「日本人で良かった」ときっと思うことでしょう。
名称 | 今西本店 |
---|---|
住所 | 奈良県奈良市上三条町31番地 |
電話番号 | 0742-22-2415 |
営業時間 | 午前9時30分~午後6時45分(日曜・祝日は午後6時まで) |
休日 | 水曜日、第三日曜日、その他随時休日あり |
ホームページ | http://奈良漬.com/ |
オンラインショップ | http://imanishi.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=374223&csid=0 |
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