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関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川)
2016年10月28日更新
最近、群馬県も本腰を入れて郷土のB級グルメとして情報発信を始めた、群馬県民の愛するソウルフード『焼きまんじゅう』。まんじゅうとは言いますが、ふわふわもちもちとした、中身の入っていない素まんじゅうを長めの竹串に刺してこんがりと焼き、甘辛い味噌ダレを塗った食べ物です。
焼きまんじゅうは、ときどき見かけるポッと出のB級グルメとは違って、150年もの歴史を持ち、群馬県下の中毛地域や高崎市などで庶民の味として広く親しまれてきました。家庭で食べるだけでなく、初市や花見、夏祭りなどの行事に並ぶ屋台の定番メニューともなっています。
そもそもは群馬県が小麦の産地であったことに由来します。昔は、小麦粉にどぶろくを入れ、(どぶろくに含まれる)麹によって発酵した生地を団子状にして串にさし、味噌だれをぬって焼いて作ったのだそうです。現在でも、小麦粉を米麹で発酵させた生地がスタンダードですが、酒種やイーストを使っている生地もあります。タレも、味噌・醤油・砂糖のバランスがお店ごとに違うので食べくらべができます。また、餡入りの焼きまんじゅうも登場しています。
群馬県下でしか食べられないローカルな食べ物でしたが、インターネットなどで紹介されることで観光客にも人気となり、老舗からカフェまでいろいろなお店の焼きまんじゅうが知られるようになりました。
このように焼きまんじゅうの人気が高まる中、焼きまんじゅうのメッカのひとつ、伊勢崎市では、15年ほど前から毎年1月11日(通常開催予定日)に『上州焼き饅祭(まんさい)』が開催されています。伊勢崎神社境内で行われるこのお祭りのメイン行事は、直径55cmのまんじゅうを約3mの竹串に通し、4個1串して炭火で焼く福まん神事。焼き上がったまんじゅうは、切り分けられ、参拝客に振る舞われます(4個1串で400人分。2016年は12個1200人分が振る舞われたとのことです)。
日本全国にB級グルメは数多くあれど、神社の神事にまでのぼりつめたのは、伊勢崎市の焼きまんじゅうが初めてではないでしょうか。
問い合わせ先:伊勢崎市観光物産協会(0270-24-5111)
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