ロータスクラブが運営するクルマとあなたを繋ぐ街「ロータスタウン」

みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

第28回 日本EVフェスティバル レポート②―eKクロスEVの純正タイヤBluEarthが軽くなっている理由を知る!

2022年12月23日更新

第28回日本EVフェスティバル_2-1

eKクロスEVの試乗を終えた後、「メーカー展示」に出展していた横浜ゴムのブースに向かった。

そこには、本HPにも登場してもらったレーサーの塙郁夫選手が2014年にパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでドライブしたEV Sports Concept HER-02が展示されていた。

そして、その傍らにはEV・PHEV用タイヤと通常タイヤの重さを比較する展示がなされていた。実際に持ち比べてみたら、EV・PHEV用タイヤのほうが断然軽かった。聞けば、通常タイヤの約10%程度の軽量化が図られているという。

第28回日本EVフェスティバル_2-2

なぜ、EV・PHEV用タイヤはこんなにも軽いのか、そして軽量化にはどんな効果があるのか、ブースにいた横浜ゴム消費財製品企画部の白井顯一氏に話を伺った。

以下はそのレジュメである。

重いEVを支える頑丈さと
電費向上のための軽量化

そもそもタイヤには重い車体を支える耐性が必要だ。頑丈であればあるほど安心のドライブが可能になる。

その一方で燃費向上のための軽量化への配慮も欠かせない。頑丈さだけを追求してタイヤが重くなると、車両全体の重量が増し、燃費が悪化してしまう。

タイヤメーカーは、基本的にこの二律背反する課題を絶妙にバランスさせながらタイヤをつくっている。

この課題はEV・PHEV用タイヤでも同様だ。ただ、解決はさらに厳しいものとなる。

バッテリーを多く積むEV・PHEVの車両は、エンジン車やハイブリッド車よりもかなり重い。そのため、各自動車メーカーは電費向上≒航続距離の伸長のためにできるだけ車体内外の軽量化を図ろうとするわけだが、どうしても限界があるため、タイヤにも軽量化を求めることとなる。

事実、EVやPHEVをつくっている自動車メーカーは、タイヤメーカーに対して純正タイヤに指定する条件として軽量化を強く求めてくる。しかも、それはエンジン車のタイヤに求める軽量化よりもハードルが高い数値となるのが普通だ。

例えば eKクロスEVの純正タイヤの重量は、同じサイズの横浜ゴムの市販コンフォート軽自動車用タイヤよりも約10%も軽いとのことであった。その上で重い車体を支える耐性と少電費(燃費)性能が必須とされ、さらにeKクロスEVの走りに応じた耐摩耗性や静粛性も高いレベルで求められたという。大変な難題である。

しかし、横浜ゴムは、材料の配合を調整するコンパウンダーが理想のレシピを完成させ、それを見事にクリアしている。

一般的に純正タイヤはその車両にマッチしたタイヤが専用開発される。BluEarth-FE AE30が、eKクロスEVの新車が履く純正タイヤのひとつとなっているのは、まさに開発力のたまものなのである(ブリヂストンのECOピアEP150もeKクロスEV専用の改良が加えられ、純正タイヤに指定されている)。

「ちなみに、横浜ゴムのタイヤは昔から雨天で滑りにくいウェット性能のよさで定評があるんですが、今回のBluEarth-FE AE30にもその性能はちゃんと備わっています。わが社の腕のいいコンパウンダーは、求められたeKクロスEV用に適したタイヤレシピを完成させた上で、わが社らしいプラスαの性能もしっかりと盛り込んでいるわけです」(白井顯一氏)

BluEarth-FE AE30

BluEarth-FE AE30 装着サイズは155/65R14 75S



タイヤ交換のコスパ優先は
EVでは仇となる可能性が……

タイヤは消耗品である。

そのため、多くのドライバーは交換時になるべくコスパのいいタイヤを選びがちとなる。中には、とにかく転がりさえすればいいと考え、性能の良し悪しを度外視して安いだけのタイヤを選ぶ人さえいる。

家計のことを考えれば、わからないでもない考え方だ。

だが、横浜ゴムのブースで聞いた話を元に考えれば……例えばEVを購入したとしたら、交換時には必ずそのEV専用の性能を持つ純正タイヤの選択が望ましいことに思えてくる。

純正タイヤはちょっと値が張るが、その分、EVの快適性と安全性が十全に発揮されるのであれば、やはりそれがベストとの結論に至るからである。

EVの素晴らしい走りを求めて、これからその購入を予定している人は、ぜひとも事前にEVタイヤについても知っておくべきだろう。

第28回 日本EVフェスティバル レポート

①カーオブザイヤーに輝いたeKクロスEVの魅力を試乗会で実感!

②eKクロスEVの純正タイヤBluEarthが軽くなっている理由を知る!

③今はEV本格普及の夜明け前。普通充電器を無料で設置する画期的な新ビジネスも登場!

  • ロータスカードWeb入会
  • ロータスカードWeb入会
  • 店舗検索
  • 店舗検索
  • 楽ノリレンタカー
  • 楽ノリレンタカー

あわせて読みたい

  • 2022全日本EVグランプリシリーズ第3戦レポート②―赤か緑か。米国製モデル3同士が熾烈なトップ争いを展開!

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    2022全日本EVグランプリシリーズ第3…

    2022全日本EVグランプリシリーズ(AllJAPANEV-GPSERIES)第3戦。袖ケ浦フォレスト・レースウェイの1周2.436㎞を23周にわたって戦…

    2022.07.21更新

  • 日中がEVの超急速充電規格の共同開発に合意。世界の充電規格統一への第一歩となるか!?

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    日中がEVの超急速充電規格の共同開発に合…

    2020年に日中共通の規格策定『CHAdeMO(チャデモ)』という規格の直流型急速充電器の国際的展開をめざしている一般社団法人チャデモ協議会は、8月28日の午…

    2018.09.11更新

  • 【ルポ】東京理科大で開発が進む超コンビニエンスな燃料電池車〈中編〉

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    【ルポ】東京理科大で開発が進む超コンビニ…

    アメリカで頓挫した水素化ホウ素ナトリウムの利用前編では、水素化ホウ素ナトリウムの粉を使った燃料電池車(STEPS-FCV)が、いいことずくめであることを知っ…

    2016.09.16更新

  • Book Review① みらいをクールに予測する『モビリティー革命2030』(後編)

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    Book Review① みらいをクール…

    デロイトトーマツコンサルティングの複数コンサルタントが著した、『モビリティー革命2030~自動車産業の破壊と創造~』についてさらに読み進もう。3.3%の…

    2017.01.16更新

  • 次世代エコカー勉強会〈5時限目〉水ーっと走るよ、燃料電池自動車【後編】

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    次世代エコカー勉強会〈5時限目〉水ーっと…

     前回に引き続き、燃料電池自動車についての授業。前編はいいとこばかりをピックアップしたが、後編ではあえてデメリットなどについても言及する。本当の普及…

    2016.05.13更新

  • 契約台数100万台突破!ドライブエージェント パーソナルの実力と魅力(後編)―「自動車事故の予兆通知」「ドクターヘリ出動要請」といったサービスも!

    みらいのくるまの「ただいまのところ」情報

    契約台数100万台突破!ドライブエージェ…

    事故の予兆を検知しドライバー側に警告――最後に今後の展開についてお聞きします。将来、ドライブエージェントパーソナルに新しいサービスを付加する予定はあります…

    2023.08.17更新

< 前のページへ戻る