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クルマのトラブル「もしも」マニュアル
2019年3月26日更新
【今回のやっちゃったストーリー】
免許取り立てJ子さん(20歳学生)。初の休日ドライブの帰りに、とんでもないことをやらかした。
休息のために立ち寄ったコンビニの駐車スペースにクルマをバックで入れようとしたところ、なかなかまっすぐに停まれず、前進したりバックしたりを繰り返した。そして、その何回目かのバックのときに、ブレーキを強く踏むつもりだったJ子さんはアクセルをギュッと踏んでしまったのだ。
ギュイーン、ガシャーン!
クルマは勢いよく縁石を乗り越え、店の全面ガラスに突っ込んだ。幸い人を傷つけることはなかったものの、店内は、たくさんの棚が倒れ、ほうぼうに商品が飛び散るといった見るも無残な状態となった。
J子さんは運転席でしばし茫然自失。そこへ、レジカウンター内からでてきた若くて痩せた店員がゆっくりと近づき、静かな声でこういった。「もう、なにやってんすか。オレ、バイトだからよくわかんないけど、これ、けっこうやばいっすよ」。
彼のいうとおり、たしかにやばかった。社会的な責任の大きさはもちろんだが、後日請求された賠償額が腰を抜かすほど高かったのだ。あわわわ、どうする?
ペダルを踏みまちがうのは
高齢者だけじゃない
ブレーキとアクセルのペダルの踏みまちがいによる事故は、J子さんのようにお店に突っ込むケースのほか、交差点での信号待ちで前方のクルマに追突するなど、いろんなパターンがあります。そして、それらの件数は思いのほか多く、2013年時点で約6,400件(交通事故件数の約1%)も起きています。最近は踏みまちがいによる事故を防ぐことを目的とした誤発進抑制機能が付いたクルマが発売されるようになったため、少しは減少に益しているのかもしれませんが、普及がまだまだであるため、現時点では大きな数字の変動までには繋がっていないようです。
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