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クルマのトラブル「もしも」マニュアル

Vol.64 便利で安い1日自動車保険。契約7日前に登録を済ませて車両補償も付けよう!(後編)

2021年7月27日更新

もしも_1日自動車保険_2

ここからは、東京海上日動火災保険の「ちょいのり保険」を例にしながら、1日自動車保険の概要と契約時に留意すべき点を解説していきます。

補償対象は自家用乗用車のみ

まずは契約条件について。

1日自動車保険は、運転免許証を持っていれば誰でも契約できますが、対象となるクルマは限られます。

自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)のみが補償の対象で、それ以外のクルマはすべてNGとなります。

また、自家用乗用車であっても、運転者の配偶者が所有するクルマや車検が切れているクルマ、一部の高級輸入車などは対象から除外されます。

対象外となるクルマの例

クルマを借りて1日自動車保険を契約する際には、こうした条件を必ず確認しましょう。

スマホ、コンビニで申し込める

次に1日自動車保険の特長を見ていきましょう。

ひとつ目の特長は、1日自動車保険は契約申し込みがとても簡単ということです。

スマートフォンから手軽に申し込みができます。事前に運転免許証番号などの個人情報を登録しておけば、申し込み手続きは5分程度で終わります。

しかも保険料の支払いもスムーズです。スマートフォンのキャリアがドコモ、au、ソフトバンクであれば、月々の携帯電話料金に合算させるかクレジットカード決済を選ぶことができます(その他のキャリアはクレジットカード決済のみ)。

また、スマートフォンなどで事前に登録しておけば、コンビニエンスストア(「ちょいのり保険」の場合はローソン・ミニストップ・ファミリーマート)にある店頭端末からも簡単に申し込みができます。

この場合の保険料の支払いは、端末から発券された申込券を30分以内にレジに持って行き、その場で現金を渡せばOKです。

なお、スマートフォン・コンビニエンスストア(店頭端末)ともに、申し込みはクルマを借りて乗る当日でも間に合います。何かの事情で、突然誰かのクルマを運転しなくてはいけなくなったときにも、安心してハンドルを握ることができます。

厚い補償のわりに安い保険料

二つ目の特長としては、保険料がリーズナブルであることが挙げられます。

以下の表を見れば一目瞭然です。

「ちょうのり保険」のプラン

1日自動車保険は必要に応じて1日単位で契約する保険であるため、厚い補償があるわりに保険料は手ごろな金額に抑えられているのです。

そして、保険料は契約者の年齢や事故履歴を問わず一律となっています。年契約の自動車保険のように等級制度がないので、免許を取りたての若者であっても割高になることはありません。

年に数回程度、他人のクルマを借りて運転する人にとって、非常に契約しやすいお得な保険ということができます。

なお、1日自動車保険にはスペシャルな割引特典も付いています。ちょいのり保険の場合、無事故での利用日数に応じて、マイカーを購入して新たに東京海上日動火災保険の自動車保険を契約するときに最大20%の割引が適用されるようになっているのです。最初に加入する自動車保険料がどうしても高くなってしまう20歳前後の若者にはかなりうれしい特典といえるでしょう。

当日に登録・申し込む場合
車両補償があるプランは選べない

さて、最後に留意点です。

これまで述べてきたとおり、メリットがいっぱいの1日自動車保険ですが、契約の際、ひとつ気をつけておくべきことがあります。

それは「運転免許証番号などの個人情報の登録は、契約申込日の7日前までに済ませておいたほうがいい」ということ。

1日自動車保険は、前述したように、借りたクルマに乗る当日でも契約できます。しかし、初めて契約する場合、7日前までに登録を済ませておかないと、車両補償の付いたレギュラープランとプレミアムプランが契約できない規則になっているのです。

この車両補償は、普通の自動車保険の車両保険に当たるものです。レギュラープランの車両補償では乗車中に相手のある事故に遭遇して自車に損傷があった場合に補償され、プレミアムプランの車両補償では乗車中に相手のある事故に遭遇するか自損事故を起こして自車に損傷があった場合に補償されます。

いずれも免責額(=自己負担額)15万円という条件が付いてはいるものの、乗り慣れないクルマを借りて運転する状況下で修理費15万円を超える大きな事故に遭う可能性は低いわけではありません。それを考えれば、料金は多少かさむにしても、ぜひとも付けておきたい補償といえます。

この補償を意に反して付けられないというのは、やはり問題があります。

前編の事例に登場したG君が、まさにそうでした。1日自動車保険の存在は知っていても、7日前までに登録する必要があったことに気づかず、結局、車両補償のないシンプルプランしか契約できませんでした。その結果、自分の不注意で事故を起こし、多額の修理費を自腹で出す羽目となってしまいました。

シンプルプランのお陰で相手側の被害への補償はできましたが、ほんのちょっとの手続きの差で、本来は発生を防げたはずの出費を被ることになったのです。

1日自動車保険がリーズナブルなわりに安心の補償が充実した保険であることは間違いありません。しかし、そのメリットを十全なものとするには、契約申込日の7日前までに登録を済ませておくことが肝心なのです。

今のところ他人のクルマを借りて運転する予定がまったくない人も、今後、そんな機会に直面する可能性がゼロではありません。「あるかも……」とかすかにでも思った方には、、とりあえず1日自動車保険の事前登録を済ませておくことをオススメします。

登録だけなら無料でできます!

便利で安い1日自動車保険。契約7日前に登録を済ませて車両補償も付けよう!(前編)

便利で安い1日自動車保険。契約7日前に登録を済ませて車両補償も付けよう!(後編)

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