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クルマのトラブル「もしも」マニュアル

Vol.59 借りたキャンプ道具が焚き火で全焼。そんな「もしも」を保険でカバーできるの!?(後編)

2021年2月25日更新



借り物の損壊も対象にする
個人賠償責任補償特約が増加中

これまで、自動車保険などに付帯する個人賠償責任補償特約(個人賠償責任特約)は、うっかり事故の賠償責任は補償するものの、他人から借りたモノを壊したり盗まれたときの賠償責任について補償の対象外としていました。

「お店の商品を壊した」場合は個人賠償責任補償特約で補償されるのに、「借り物を壊した」あるいは「レンタルで借りたモノを壊した」場合は補償の対象外というのは、わかりにくい話です。そのため、借り物やレンタル品を壊したときに「個人賠償責任補償特約でなんとかなるのでは……」と考える人もいたようです。

でも、借り物やレンタル品を壊したときは、受託品賠償保険(受託品賠償責任補償特約)でないとNGでした。これは、持ち物についての堅苦しい解釈に起因した話で、借り物は本来は持ち主の所有物なのですが、借りたことで「借りた人の管理下にある財物」と見なされるからです。つまり、「あなたの管理下にあるものを壊したのだから、そこまで個人賠償責任補償特約は補償しません」ということなのです。

でも、受託品賠償保険(受託品賠償責任補償特約)は損害保険の中でちょっとマイナーな存在。借り物やレンタル品を壊した場合のリスクまで想定して、損害保険の契約内容を考えている損保通の人はなかなかいない、というのが実態でした。

そこに、朗報が!近年、東京海上日動火災保険など大手損保会社において、「個人賠償責任補償特約の補償対象を広げて、他人から借りたモノを壊したり盗まれた場合の賠償責任も補償する」という改定が行われだしました。

これは言うまでもなく、大手損保会社が顧客のニーズを敏感に感じ取った結果の改定。今後、補償範囲を広げた個人賠償責任補償特約が増加していくと思われます。

民泊施設の備品も
補償対象に加わった

では、確認の意味で、東京海上日動火災保険の個人賠償責任補償特約の補償対象の改定内容について見ておきましょう。以下は、2019年に、同社が個人賠償責任補償特約の補償範囲を拡大したときに出した告知文書に掲載された改訂前と改訂後の比較表からの抜粋です。



幅広くなった補償対象の中に、「ホテルなど(民泊含む)の宿泊が可能な施設および施設内の動産」という項目がありますが、実は改定前に「民泊施設を利用した際に部屋の備品を壊してしまったが個人賠償責任補償特約で補償できないか?」という問い合わせが増加したことなどが、改定を後押ししたようです。

この改訂にともない、東京海上日動火災保険の個人賠償責任補償特約の保険料は、保険金額が国内事故無制限・国外事故1億円の場合に1,530円/年 だったところが2,000円/年と高くなりました(2021年3月現在)。

しかし、月払で計算すると、わずか40円のアップです。それによって、安心の幅が大きく広がったことを考えれば、契約者ニーズを反映した改定と言えるのではないでしょうか。

皆さんは自動車保険に個人賠償責任特約を付けていますか? 付けているとしたら、その個人賠償責任特約は借り物の損壊も補償対象とする“幅広い”ものですか?

借りたキャンプ道具が焚き火で全焼。そんな「もしも」を保険でカバーできるの!?(前編)

借りたキャンプ道具が焚き火で全焼。そんな「もしも」を保険でカバーできるの!?(後編)

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