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青森県平川市にある明治時代の「三大名園」の一つ「盛美園(せいびえん)」

2022年5月27日更新

青森県平川市にある「盛美園(せいびえん)」は、明治時代に、この地の名家であり大地主であった清藤盛美(せいとう もりよし)が庭師・小幡亭樹に依頼して造り上げた日本庭園です。1901(明治34)年に造園を開始し、9年の歳月をかけて、1.2ヘクタール(3600坪)もの庭を完成させました。明治・大正時代に津軽地方で広まった「大石武学流」と呼ばれる様式で作庭されているのが特徴で、京都の無鄰菴(むりんあん)・清風荘と並ぶ、明治時代の「三大名園」の一つに数えられています。1953(昭和28)年には、国の名勝に指定されました。近年では、2010(平成22)年公開のジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』の舞台イメージになったことでも知られています。



盛美園の見どころは、大きく分けて「庭園」「盛美館」「御宝殿」の3つです。

庭園は、池を中心にして「真」「行」「草」の三部で構成されています。「真」と「行」はマツやカエデ、ツツジなどで趣きを出した築山で、行の築山には盛美神社が祀られています。草木を中心とした「草」の平庭はイチイの大刈込みが見事です。

真の築山



行の築山



「盛美館」は、清藤盛美のあとを継いだ清藤辨吉(せいとう べんきち)が建築家西谷市助に依頼し、1908(明治41)年に建てた庭園を鑑賞するための建造物です。1階は純和風の数奇屋造りで、2階は白壁にドーム屋根・尖塔を戴いただく洋風の造りという、完全な和洋折衷様式です。国内の建物でも上下でこれほどはっきり和・洋が分かれているものは、ほかにはないと言われています。1階は見学可能で、そこから見事な庭園の眺めを楽しむことができます。

盛美館









「御宝殿」は、清藤家の位牌堂です。堂内は、金箔に覆われていて豪華絢爛。日本最大(約180センチ×210センチ)の蒔絵も展示されています。内部の保存のために、御宝殿の公開は30分ごとに1回3分間で、写真撮影は禁止されています。時間を調整し、自分の目で観覧しましょう。なお、冬季開園期間(11月中旬~4月中旬)は、「御宝殿」の観覧はできません。

御宝殿



入口にある茅葺屋根の建物には、受付所のほか、オリジナルの絵葉書や手ぬぐいなどが並ぶ売店や、無料で利用できる休憩所も備わっています。休憩所では、抹茶とお菓子のセット(430円)を味わうこともできます。明治時代の名園・名建築を訪問し、日本の近代の歴史を肌で感じ、想いをはせてみてはいかがでしょう。

無料休憩所

詳細情報

名称 盛美園
住所 青森県平川市猿賀石林1
電話 0172-57-2020 ※12月~4月中旬は0172-43-5610(午前9時30分~午後4時30分、もてなしロマン館)
開園時間 【4月中旬~9月末】午前9時~午後5時、【10月~11月中旬】午前9時~午後4時30分、【11月中旬~4月中旬/冬季営業】午前10時~午後3時
休園日 12月29日~1月3日
入園料 【通常】大人500円、中・高生330円、小学生220円【冬季営業期間】大人250円、中・高生170円、小学生110円
駐車場 乗用車20台、バス10台
アクセス 東北自動車道黒石ICから約10分
ホームページ http://www.seibien.jp/guide/
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