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ありし日の豪壮堅固な城構えとともに、キリシタンの悲劇の歴史を今に伝える『島原城』

2020年12月10日更新

1618(元和4)年から7年の年月をかけ、松倉重政によって築城された『島原城』。当時は、ぐるりと配置された石垣に五重天守に、3基の三重櫓、38基の平櫓などが配置された、豪壮堅固な城構えでありました。この築城のために民衆に重税と賦役が課せられ、キリシタンへの激しい弾圧政策と相まって1637(寛永14)年の『島原・天草一揆(島原の乱)』へとつながったと言われています。



『島原城』は、松倉氏-高力氏-松平氏-戸田氏-松平氏と4氏19代253年間の居城でしたが、1876(明治9)年に廃城となり、建物は民間に払い下げられ石垣と堀を残すのみとなっていました。

その後、1960(昭和35)年に西櫓が、1964(昭和39)年には天守閣が復元。さらに、巽櫓や丑寅櫓などが復元され、往時の姿が蘇りました。



『島原城』の見学・撮影ポイントとして、南東の大手門側が挙げられます。お掘から屏風折れの石垣がすくっと立ち上がり、正面に巽櫓、右手に丑寅櫓と左手の西櫓があり、その向こうに35メートルの高さを持つ五層の天守閣がそびえ立っています。



現在、天守閣は『キリシタン史料館』として活用されています。1階では、キリシタン文化の浸透から弾圧、島原の乱までの歴史をさまざまな展示物と共に紹介。2階では歴代の島原藩主にまつわる郷土史料を、3階では庶民が使った生活道具などを展示しています。4階の観光と物産コーナーを抜けた、5階は見晴らしの良い展望台。島原の街並みから遠くの山々まで望むことができます。

1階 展示品



2階 展示品



3階 展示品



5階からの眺望



5階からの眺望



復元された巽櫓は地元出身の彫刻家・北村西望(せいぼう)の作品を展示する『西望記念館』として、また丑寅櫓は『民具資料館』として活用されています。敷地内には、雲仙普賢岳噴火の災害を資料映像などで伝える『観光復興記念館』もあります。

西望記念館



西望記念館



民具資料館



民具資料館



観光復興記念館



観光復興記念館



『島原城』を訪れたら、ぜひ会ってほしいのが『島原城七万石武将隊』。毎日、天草四郎や有馬晴信など島原城にちなんだ武将に扮した面々が登場して、城内を盛り上げています。土・日曜日や祝日には、天守閣入口で迫力のある演武の披露も!出陣スケジュールはホームページ(http://shimabarabushoutai.com/)で確認できます。



幻想的な雰囲気を楽しめる夜間イベントも開催しています。懐中電灯を持って天守閣を散策する、その名も『島原城夜の陣 The5Th』は、土・日曜日、祝日の午後6時~午後9時30分に開催。夜の天守閣を舞台にした謎解き脱出ゲーム『キャッスルモンスター』も不定期で開かれています。イベントには参加料が必要です。開催日など、詳しくはホームページで確認しましょう。



長い歴史が刻まれた『島原城』。風光明媚な姿をとどめつつも、現代においてはエンターテイメントの舞台ともなり、多くの観光客を楽しませています。

詳細情報

名称 島原城
住所 長崎県島原市城内1丁目1183-1
電話 0957-62-4766
開城時間 午前9時~午後5時30分
定休日 年中無休
入館料 3館共通(天守閣・西望記念館・観光復興記念館)大人550円、小・中・高校生280円
駐車場 100台(普通車:1回330円)
アクセス 長崎自動車道諫早ICから約60~70分
ホームページ https://shimabarajou.com/

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