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甲信越(山梨、長野、新潟)
2018年5月15日更新
その黒と白のコントラストが美しく、“城マニア”はもちろん国内外の観光客を多く集める『松本城』。日本アルプスの山々を背景としたその姿は、一幅の名画の趣があります。
日本の城の天守のうち、現存天守は12で、そのうち平地に建つ平城は松本城のみ。また、国宝指定されているのは姫路城、犬山城、彦根城、松江城と、松本城で、そのうち五重の天守は姫路城と松本城の二城のみとなります。
松本城の始まりは、戦国時代の永正年間(1504~1520年)に、信濃守護家小笠原氏の一族が築城した深志城といわれています。群雄割拠の時代にあって幾多の変遷を経て、豊臣秀吉による小田原征伐の後、秀吉の家臣・石川数正が入城し、数正とその子康長が、城郭と城下町の整備を行ったと考えられています(天守の築造の初段階は、文禄2年から3年にかけて石川数正・康長父子によって行われたと考えられます。※ただし、諸説あり。
松本城天守群は、大天守(だいてんしゅ)・乾小天守(いぬいこてんしゅ)・渡櫓(わたりやぐら)・辰巳附櫓(たつみつけやぐら)・月見櫓(つきみやぐら)の五棟で形成されています。五重六階の大天守と三重四階の乾小天守を渡櫓によって連結し、辰巳附櫓と月見櫓が複合された連結複合式の天守です。
戦国末期、江戸の徳川家康を監視する城としての役割を担った松本城の天守は、大天守・渡櫓・乾小天守の三棟で構成され、弓や鉄砲を放つための小さな窓を115ヵ所設置し、一階壁面の一部に鉄砲を撃つための石落を11ヵ所設けています。まさに戦いに臨む堅固な城の様相です。
それから40年後、平和な世となった江戸時代初期に、戦う備えをほとんどもたない辰巳附櫓・月見櫓の二棟が建てられました。
このように、世相のまったく異なる時代に建てられた天守・櫓が組み合わさっている点が松本城の特徴です。
名称 | 国宝 松本城 |
---|---|
住所 | 長野県松本市丸の内4番1号(松本城管理事務所) |
電話 | 0263-32-2902(松本城管理事務所) |
開場日 | 年末(12月29日から31日)を除き無休 |
開場時間 | 通常:午前8時30分~午後5時(最終入城は午後4時30分まで)、ゴールデンウィーク期間・夏季期間(お盆時期):午前8時~午後6時(最終入城は午後5時30分まで)※期間の詳細は毎年変動(ホームページを参照のこと) 正月:1月1日から3日の開場時間は、松本城管理事務所まで問い合わせてください |
観覧料 | 国宝松本城天守(本丸庭園内) 大人610円、小・中学生300円 ※小学生未満は無料 ※その他、詳細等については管理事務所に問い合わせてください |
アクセス | 【車】長野自動車道 松本ICから国道158号を松本市街地方面へ向かい約3km(約15分) 【電車】JR篠ノ井線「松本駅」下車、徒歩約15分 |
駐車場 | 近隣の市営駐車場(有料)を利用のこと |
ホームページ | http://www.matsumoto-castle.jp/ |
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