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甲信越(山梨、長野、新潟)
2016年3月4日更新
碌山美術館は、近代彫刻家・荻原守衛(碌山〔ろくざん〕)(1879‐1910)の作品を展示・公開する個人美術館です。
碌山は、東穂高村(旧穂高町、現・安曇野市穂高)出身で、最初は洋画家を志向しますが、留学先のパリで「近代彫刻の 父」と称されるオーギュスト・ロダン(1840‐1917)の代表作《考える人》を見て衝撃を受け、彫刻家を志します。後にロ ダン本人から指導を受け、その作品に強く影響を受けました。近代西洋彫刻を研究しつつも、芸術を深く探求し、日本人の 手になる日本人らしい彫刻の表現を追求し、《文覚》《デスペア》《女》などの作品を完成させましたが、わずか15点の作 品を残し惜しくも30歳にして急逝します。
碌山美術館は、1958年に開館。碌山の彫刻・絵画作品を収蔵・管理するとともに公開し、碌山の業績を顕彰しています。また、交友のあった高村光太郎、戸張孤雁、中原悌二郎、斎藤与里らの作品も展示しています。
碌山館は、教会風のレンガ造りで蔦の絡まる美しい風情を宿しています。木立に囲まれた館庭とともに、安曇野の象徴と して知られています。
碌山館/外壁にレンガを積み上げた西欧教会風の建物で、安曇野のシンボルとして多くの人々に愛されています。入口には 、「LOVE IS ART, STRUGGLE IS BEAUTY」という荻原守衛の言葉が刻まれています。
碌山館内観
《坑夫》/フランス滞在時の作品。高村光太郎が絶賛し、日本に持ち帰るよう勧めた。
《女》/「東洋のロダン」と呼ばれた荻原守衛の絶作。日本近代彫刻の最高傑作と言われる作品です。石膏の原型は明治以 降日本人が作った彫刻の中で初めて重要文化財に指定されました。
名称 | 碌山美術館 |
---|---|
住所 | 長野県安曇野市穂高5095-1 |
電話番号 | 0263-82-2094 |
開館時間 | 3月~10月は午前9時~午後17時10分。11月~2月は午前9時~午後4時10分。いずれも入館は閉館の30分前まで。 |
休館日 | 5月~10月は無休。11月~4月は月曜日、祝祭日の翌日。12月21日~12月31日。 |
入館料 | 大人700円(団体600円) 高校生300円(団体250円) 小中学生150円(団体100円) ※団体:20名以上 ※「障がい者手帳」をお持ちの方は半額になります。 |
ホームページ | http://www.rokuzan.jp/ |
その他 | アクセス 長野自動車道・安曇野インターから15分 駐車場 大型バス3台 自家用車110台 駐車料金:無料 |
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