映画のロケ地にも使われるレトロな観光スポット「舞鶴赤れんがパーク」

2023年12月14日更新

京都府舞鶴市の舞鶴湾沿いに立ち並ぶ、赤れんが倉庫群。明治時代から大正時代にかけ、「舞鶴鎮守府」の武器等の保管庫として使われていた歴史ある建造物です。2008（平成20）年には、12棟のうち8棟が国の重要文化財に指定。レトロな雰囲気と重厚な佇まいに魅かれ、多くの映画やミュージックビデオなどのロケ地にも選ばれています。2012（平成24）年に、倉庫群は「舞鶴赤れんがパーク」として整備され、現在は市の観光拠点になっています。

赤れんがロード

中でも大きな見どころとなっているのが、レンガをテーマにした世界でも珍しい博物館「赤れんが博物館」（赤れんがパーク1号棟）です。1903（明治36）年に建てられた魚雷の格納庫を活用していて、鉄骨とレンガを使った建築物では国内で最古級といわれています。博物館の入館料は大人400円、小学生～大学生は150円です。

赤れんが博物館は2階建て。1階には、世界各国で古くから使われていたレンガの実物の展示や、有名なレンガ造りの建物の紹介などがあります。また、レンガを作る設備「ホフマン式輪窯（りんよう）」の内部を再現したコーナーでは、窯を円形にすることで、連続してレンガを焼くことができる仕組みを解説されています。2階では、日本におけるレンガの歴史や舞鶴市とレンガの関わりなどを分かりやすく紹介。「舞鶴赤れんがパーク」のアイデンティティを知ることができます。

2号棟「舞鶴市政記念館」は、1902（明治35）年に建設された倉庫を活用。館内には、インフォメーションカウンターのほか、旧日本海軍がまとめた料理本「海軍割烹術参考書」を元に再現した「海軍メニュー」を提供する「cafejazz」などがあります。2号棟に設置されている、ご当地カプセルトイ「まいづるがちゃ」（300円）は、手頃なお土産として人気です。

舞鶴がちゃ

3号棟「まいづる智恵蔵」には、地元・舞鶴の特産品・お菓子はもちろん京都（日本海側）や若狭などの名産品などが並ぶ「赤れんがSHOP」があります。

5号棟にある「5号棟カフェ」では、海上自衛隊の「護衛艦ふゆづき」で供出されるカレーを再現した「護衛艦ふゆづきカレー」やピザ、ソフトクリームなどのメニューを提供しています。そのほか、5号棟には舞鶴で獲れた魚を素材とした缶詰を販売する「CAN BRICK」もあります。

ふゆづきカレー

海軍ロール

ここまでご紹介したように、各棟ごとにいろいろな魅力がつまった「舞鶴赤れんがパーク」。でも中だけでなく、フォトスポットが数多くある外側も魅力がいっぱいです。倉庫群のさまざまな場所で存分に撮影を楽しみ、旅の思い出をつくりましょう！

赤れんが博物館前広場

遊覧船

北吸トンネル

詳細情報

名称	舞鶴赤れんがパーク
住所	京都府舞鶴市字北吸1039‐2
電話	0773-66-1096
開館時間	午前9時～午後5時
休館日	12月31日～1月1日
駐車場	普通車500台、大型バス7台　※無料
アクセス	舞鶴若狭自動車道または京都縦貫自動車道の舞鶴東ICから約15分
ホームページ	https://akarenga-park.com/