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北海道

戊辰戦争の歴史を刻む、北海道で唯一の日本式城郭「松前城」

2021年6月8日更新

北海道で唯一の日本式城郭「松前城」(松前福山城あるいは福山城とも呼ばれる)。2006(平成18)年には、文化財としての重要性や歴史的観点など、さまざまな選考基準を満たし、「日本100名城」の一つに選ばれました。

画像提供:松前町郷土資料館



松前城の前身は、1606(慶長11)年に松前藩・初代藩主の松前慶広(まつまえよしひろ、元の名は蠣崎[かきざき]慶広)が建てた居館「福山館(ふくやまだて)」です。福山館は、堀や石垣が巡らされ、本丸、二ノ丸。北ノ丸、櫓などがありましたが、松前氏が江戸幕府から城を持つことを許されていなかったので、(江戸幕府からは)正式に城とはされていませんでした。

画像提供:松前町郷土資料館



年月を経た1849(嘉永2)年、当時たびたび近海に現れるようになった外国船への警備を強化するため、幕府の命令を受け、17代藩主・松前崇広が福山館を拡張させる方法で築城を開始。1854(安政1)年に、本丸、二の丸、三の丸で構成する松前福山城が完成し、海に向けていくつもの砲台も設置されました。新しい城を造ることが禁止されていた江戸時代にあって松前城の築城は異例でしたが、この築城により館から城への変貌した松前城は、北海道内唯一の日本式城郭となり、また日本最後の城となったのです。

画像提供:松前町郷土資料館



1862(明治2)年、松前城は戊辰戦争において最後の戦いとなる箱館戦争で、土方歳三らが率いる旧幕府軍に攻め込まれ、短時間で落城してしまいます。海からの攻撃を防ぐことに特化した造りだったため、陸戦には弱かったと見られています。

1941(昭和16)年、松前城は、当時の国宝(現在の重要文化財にあたる)に指定されましたが、8年後、城内にあった松前町役場から出火し、本丸御門を除き全てを焼失。しかし、その後、復元工事が行われ、1961年(昭和36)年に再建されました。築城当時の姿を残す本丸御門は、国の重要文化財に指定され、天守の内部は松前城資料館となりました。

画像提供:松前町郷土資料館



松前城資料館は、地上3階・地下1階建て。階ごとにテーマが分かれ、アイヌに関する資料や松前藩ゆかりの品々などが展示されています。宝暦年間(1751年~1763年)に、絵師・小玉貞良が松前城下の賑わいを描いたとされる松前屏風(複製)は、1階にあります。また、最上階の展望スペースからは、津軽海峡が一望できます。

松前城を含む松前公園は、人気の花見スポット。約250品種・1万本もの桜が植えられています。早咲き・中咲き・遅咲きと、品種により咲く時期が異なるため、4月下旬から5月中旬まで長く花見ができます。

画像提供:松前町郷土資料館

詳細情報

名称 松前城
住所 北海道松前郡松前町松城144
電話 0139-42-2216
開館時期 4月10日~12月10日
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料 大人360円、小・中学生240円
駐車場 松前城を含む松前公園には無料駐車場あり(170台)(さくらまつり期間中は有料)
アクセス 函館空港や函館駅から日本海追分ソーランライン等経由で約2時間
ホームページ http://www.asobube.com/database.cgi?dbkonum=0&dbnum=8

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