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プロ中のプロ!ロータス店の整備士が「第23回全日本自動車整備技能競技大会」に優勝!

2023年2月17日更新

整備技能競技大会_1

2022年11月26日(土)、東京ビッグサイトにおいて「第23回全日本自動車整備技能競技大会」が開催され、全国の自動車整備振興会を代表する45チーム・90名(1チーム2名)の整備士たちが日本一を目指して、高度な知識と故障診断技術を駆使して競いました。

その中で、栄えある優勝を果たしたのは新潟県自動車整備振興会チームでした。

同チームには、ロータスクラブ新潟県支部に加盟する株式会社ナカノオートから石田俊行選手が出場しており、ロータス店の整備士が優勝を果たす快挙となりました。

点検・整備の技術力に加え
接客を含めた整備サービス力を競う大会

全日本自動車整備技能競技大会は、一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会(JASPA)が主催する自動車整備の競技大会で、1977年から2年に1回開催されています(※22回は2019年に開催。23回はコロナ禍で2022年開催となった)。

競技は、「実車競技」「基礎競技」「アドバイザー競技」からなり、各チームの競技内容を審査員が採点し、その合計点で順位を決定します。なお、競技時間は3つの競技をすべて含む形で87分となっています(準備時間3分あり)。また、今回の競技車両はトヨタ「ヤリス」でした。
《競技内容と配点》
●実車競技:定期点検・整備と競技車両に設定された6か所の故障の修理…700点
●基礎競技:測定など自動車整備の一般的な技能の審査(23回はマイクロメーターを用いた測定競技)…100点
●アドバイザー競技:お客さまへの応対・問診・説明など(ロールプレイング形式)…200点
(合計:1000点)

整備技能競技大会_2

3つの競技は個別に区切られているわけではなく、いわゆる自動車整備の流れに沿って行われます。つまり、競技が開始されると、まずはお客さま応対・問診などを行い、そのヒアリングを基に不具合箇所を探り(6か所の故障を見つけ出し)、修理・整備して改善し、基礎競技で設定された測定等も行った上で、最後にお客さまに整備内容などの説明を行うというものです。ちなみに、整備はFAINES(ファイネス、インターネットを介した車種ごとの整備マニュアル閲覧システム)を用いて、各自動車メーカーが定める方法・作業でなければなりません。

点検・整備のプロとしての技術力はもちろん、接客を含めたトータルな整備サービス力が審査される、まさに今日的な自動車整備技能競技大会ということができます。

整備技能競技大会_3

「“クルマの進化”を改めて実感した大会」

今回優勝の新潟県自動車整備振興会チームの得点は880点で、2位となった静岡県自動車整備振興会チーム(865点)とは15点差。競技全体を通して、いくつかの小さな差異が優勝を引き寄せたといえるでしょう。

以下に、大会後日に行った石田俊行選手(株式会社ナカノオート)へのインタビューの一部を掲載します(敬称略)。

整備技能競技大会_4

石田俊行選手の競技シーン



――優勝おめでとうございます。率直な感想を教えてください。

石田 優勝した瞬間は全く実感がありませんでした。順位が発表されていく中で、2位まで名前が呼ばれなかったので“ダメだろうな”と正直思っていました。実は、新潟県チームは当初、私と別の選手で出場する予定でしたが、その別の選手が大会1週間前にコロナに感染してしまい、チームとして欠場するかどうかというところまで話が出ていました。私はこれまで大会に3回出場していて、前回は6位入賞だったのですが、今回欠場になるかもしれないという話を聞いた時に、リベンジにもなるので、前回ペアを組んでいた選手とまた一緒にできないかと思い、直接連絡して今回の出場となりました。そのため、優勝という結果には驚きしかありませんでした。

――大会直前でのペア変更とのことですが、練習時間もほとんど無かったのではないでしょうか?

石田 替わる前の選手とは約3ヶ月間の練習時間があり、みっちり練習できたのですが、今回出場したペアの選手とは実質2日間しか練習時間がありませんでした。ただ幸いだったのは、前回一緒に出場していたので、違和感なくペアを組めたことと、今回の競技車両がトヨタのヤリスだったことです。前回が同じくトヨタのシエンタで、ファイネスの修理書の見方が一緒でしたので、点検手順がある程度同じだったのはラッキーだったなと思います。

――競技で難しいと感じたのはどんな点でしょうか。

石田 今のクルマは制御がきっちりできているせいで、故障が出にくいという特徴があります。1つがダメでも他の部分でカバーするようなイメージですね。そのため、確認する箇所が増えたことは厄介でしたし、やはりセンシングが入るだけでも難易度がかなり上がりますので、いわゆる“クルマの進化”というものを改めて実感した大会になりました。

――優勝後の思いを教えてください。

石田 今回ありがたいことに優勝することができたので、これをきっかけにしっかりと技術の継承をしていかなければいけないと感じています。私も現役の整備士として仕事ができるのはあと10年くらいだと思っています。その中で、同僚のメカニックはもちろん、他社で働いているメカニックまで含めて「整備はやりがいのある仕事」ということを伝える活動もしたいなと考えています。その意味で整備士になりたいと思える環境を作ることが今後の目標です。それから、今回の大会出場も一つの挑戦でしたが、あきらめずに挑戦することの大切さを改めて感じました。

整備技能競技大会_5

優勝の石田俊行選手(左)と株式会社ナカノオートの中野澄社長



ロータスクラブと全国各地のロータス店は
「挑戦」を続けて行きます!

今回の全日本自動車整備技能競技大会には、石田選手のほかにもロータスクラブに加盟する全国の自動車整備工場から整備士が出場していました。

今まさに、「100年に1度の変革期」に直面していると言われる自動車業界。その中で、点検・整備のプロである整備士に求められるものは、変化しつつさらに大きくなっています。ロータスクラブと全国各地のロータス店は、その変化とニーズの拡大をしっかり受け止め、石田選手の言葉にもある「挑戦」を続けて行きます!

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