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みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
2018年11月22日更新
ここからは、フェスティバルで行われた各レースの模様をルポする。
午前中に実施された電気カート(Electric Racing Kart=ERK)のレースや市販EVによるタイムアタックは、ほぼ無音ながらも迫力は満点だった!
〈ERK30分ディスタンスチャレンジ〉
スピード感溢れるバトルを展開
午前10時、〈ERK30分ディスタンスチャレンジ〉がはじまった。
これは、参加する各チームが手づくりしたERKで30分間にどれだけ多く周回できるかを競う耐久レース。ドライバーは2人以上で、5回のピットイン(ドライバー交替)が義務付けられている。
同じ30分のなかで、48Vの鉛電池搭載のERK-1クラス、72Vの鉛電池搭載のERK-2クラス、リチウムイオン電池搭載のERKリチウムイオン電池クラスという3つのクラスごとで順位が争われた。
エントリーチームは、仲間が集まったチームのほかに、自動車大学校や大学のチーム、あるいは東京マツダEVプロジェクトチームやDENSOチームなどの社会人チームまでさまざま。女子チームも見受けられる。
会場のコース1000には、隣にあるコース2000での二輪レースのエンジン音が響いていたが、こちらのレース自体はほとんど無音といっていいほどの静けさのなかで行われた。
ただ、だからといって迫力がないわけではなかった。舘内代表いわく「1周のラップタイムは125ccのレーシングバイクと同等かそれ以上」なのだそうで、たしかにスピード感溢れるバトルが至る所で繰り広げられていた。観客たちからの「おおっ」との感嘆はその証左といえる。短い動画を添付したので、熱いレースの一端をぜひご覧いただきたい。
各クラスの優勝チームと周回数は以下のとおり。
ERK-1:『Enersys Feat.あわネコレーシング』28周
ERK-2:『ミツバ』31周
ERKリチウム:『トヨタ東京自動車大学校 自動車研究部』36周
ERKリチウムイオン電池クラスで、2位を5周も離してぶっちぎりの優勝を果たした『トヨタ東自大 自研部』のドライバーは、勝因について「容量の大きいバッテリーを積んだことと、熱をもつと性能が落ちるモーターを風が当たりやすいところに設置したこと。あともう一つは、ドライバーの力量かな(笑)」と語っている。
〈何でもEVデモ走行/ベンチャーデモ走行〉
さまざまなる意匠で駆け抜けるEVたち
午前11時30分からは〈何でもEVデモ走行/ベンチャーデモ走行〉が実施された。
〈何でもEVデモ走行〉は、学生などが創意工夫してつくったオリジナルのEVによるデモンストレーション走行で、さまざまなタイプのEVがサーキットのコース上を走り抜けた。
このなかでもっとも目を惹いたのは鹿沼高校物理部の生徒たちがつくった折り畳み式立ち乗り型EVのKPCEV-07。後に行われた表彰式では「チャレンジ達成賞」を授賞している。
折り畳み式立ち乗り型EVのKPCEV-07。試験中の生徒たちに代わって、先生がドライブした。
神奈川大学のKF-04EV。第16回全日本学生フォーミュラ大会に出場した車両。
優勝した三菱自動車i-MiEV
惜しくも優勝を逃した日産リーフ
サーキットを走るMINICAB-MiEVトラック
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