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BookReview(47)『2024年版 間違いだらけのクルマ選び』―絶好調のデリカミニ。その魅力はデザインだけじゃない!

2024年1月11日更新

『2024年版 間違いだらけのクルマ選び』_1

ロータスクラブの提携企業である三菱自動車は、2023年5月に軽スーパーハイトワゴンのデリカミニを発売した。

このデリカミニ、前身とされるeKクロススペースからデザインをがらりと変えたことが奏功し、販売は絶好調。2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいては10ベストカー(最終選考の候補車)に選ばれ、同時にデザイン・カー・オブ・ザ・イヤーも受賞している。

以下は日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会が発表しているデザイン・カー・オブ・ザ・イヤーの受賞理由である。

〈近年厳ついフロントマスクがブランド・ランゲージだった三菱が一転、愛らしく魅力的な表情を採用したことが評価された。しかも販売台数はeKクロススペースの3倍強を達成。デザインが商品性の高さに直結する大切な要素であることを自ら証明してみせた。同社にとってアイコン的存在でもあるデリカのモデル名を用いるだけでなく、外観面でも同じ世界観を共有した意義も大きい〉

デリカD:5に通じる
4WDモデルの走り

デリカミニは、しかし、デザインだけのクルマではない。

2023年末に発行された『2024年版 間違いだらけのクルマ選び』では「元気になった三菱」という特集が組まれており、そこで著者はデリカミニの走りのよさにも言及している。

〈“デリカ感”は見た目だけの話ではない。4WDモデルに限るものの、大径タイヤにより地上高を拡大し、専用開発のショックアプソーバーを組み合わせて悪路走破性を高めているのだ。バンパー形状も路面干渉を防ぐことに配慮している。走らせてみると、フロントが柔らかくストロークして路面をトレースしていく感じは、まさにデリカD:5に通じるもの。さすがに同じようには行かないが、その名への期待にはできる限り応えている〉

ちなみに、本書の中で著者が最も高く評価している三菱車はデリカD:5。巻末の車種別採点表では「地道に改良されてきたからこそのロングセラー」という寸評を述べ、総合評価で10点満点を付けている。デリカミニは、著者にはその走りの系譜を感じさせる実に好ましい1台と映ったのである。

デリカミニをはじめとする最近の三菱車への代替えを検討している方には、このバイヤーズガイドを一読することをおすすめしておきたい。必ずやいい後押しになるはずだ!

『2024年版 間違いだらけのクルマ選び』_2

『2024年版 間違いだらけのクルマ選び』
・2023年12月26日発行
・著者:島下泰久
・発行:草思社
・価格:1,870円(税込)

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